2018年4月22日京都競馬場メインレースは、安田記念の前哨戦であるおなじみの春のマイル重賞・マイラーズカップです!
2012年から開催が1周ずれ、春の京都開幕週で行われることになっています。もともとグレード別定ですし安田記念との間隔がわずかとはいえ詰まったので、マイル路線を歩むG1馬の始動戦として最有力となるうるレースです。
ただ、実際は昨年の勝ち馬イスラボニータ、13年の勝ち馬グランプリボス以外のG1馬はカレンブラックヒル・リアルインパクトくらい。G1うんぬんより、ここを勝ちたいトップクラスの下の層の出走が多くなっています。
今年は登録馬にG1馬はゼロ。有力馬はエアスピネル・サングレーザー・モズアスコット・ロジクライと、次世代のマイル路線の頂点を狙う馬達です。
今開催の京都は2週目に春の天皇賞が行われるため、開幕週から時計の出やすい馬場になります。昨秋の季節外れの台風連発で、正月開催では馬場が回復しきっていませんでしたが、暖かくなってきたこともあり、今開催は開幕週から絶好のコンディションになるのではないでしょうか?
以下、京都開催の過去6年の上がり傾向、私の過去予想、マイラーズカップのポイントとなります!
過去6年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
12 | L3 | 高速 | 超失速 |
13 | L2 | 低速 | 超持続 |
14 | L2 | 超高速 | 持続 |
15 | L2 | 超高速 | 持続 |
16 | L2 | 高速 | 持続 |
17 | L2 | 超高速 | 持続 |
(12は稍重)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、1.0~は超失速)
12年は、マイルの逃げ馬として強烈な個性をもっていたシルポートの逃げ切り勝ち。時計がかかる馬場で、坂の下りから早めにペースを上げて粘り切るという、らしい競馬でした。
13年はシルポートのハナをタイキパーシヴァルが叩く展開で、45.8-46.8と明確なハイペース。こちらも、少し時計のかかる馬場で差し差し決着でした。
この2年はシルポートがいたことで、かなり締まったラップでのレースでしたが、シルポート引退後はドスローばかりです。唯一16年は46.2-46.4と平均ペースでしたが、この年は少し時計のかかる馬場状態でした。
ドスローだと直線での究極のスピード勝負になります。超高速持続戦が近4年で3回ありますが、最速地点が10秒台で終いも落としていない競馬なので、いかに直線で高いトップスピードを求められているかがわかります。
シルポートのようなマイルの逃げ馬が出てくれば別ですが、落ち着いた流れになれば高速馬場の後押しもあり、いかに直線でフルスピードを出せるかという競馬になります。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | サンライズメジャー | 6番人気6着 |
17 | プロディガルサン | 4番人気7着 |
16年はともかく、17年は極軽勝負に強いプロディガルサンで自信ありだったのですが、ポジション差で敗れてしまいました。イスラボニータ・エアスピネルと実力馬が強かったこともあります。
マイラーズカップのポイント
今年のメンバーでは、前半でまず速くはならないでしょう。このメンバーだと、ロジクライが逃げることになるでしょうが、押していかなくても自然にハナという形になるでしょうから、ハイペースは考えづらいです。
ただし、ロジクライ自体は緩めすぎると持ち味が活きないタイプの先行馬。これを騎手含め陣営がどのように考えているでしょうか。
内枠に先行馬は固まっているので、ロジクライが様子を見ながらの競馬になれば、ベルキャニオンやムーンクレスト辺りがハナを取る可能性もありますが、この辺が逃げればスローは確実。今年もトップスピードの質が問われるレースになるでしょう。