大阪杯・宝塚記念の国内路線に加え、ドバイ・香港そして今年はオーストラリアの中距離G1戦線につながるステップレース・中山記念の過去レース・上がりラップ分析ページです!
過去10年の勝ち馬に限っても、カンパニー(2連覇)・ヴィクトワールピサ・ジャスタウェイ・ヌーヴォレコルト・ドゥラメンテ・ネオリアリズムと6頭のG1馬がいる、中距離路線では1年の最初となる重要レースです。
今年もヴィブロス・ペルシアンナイト・アエロリットと3頭のG1がスタンバイ。さらに明け4歳の実力馬ウインブライトや昨年2着のサクラアンプルール、展開を面白くする存在のマルターズアポジー・マイネルハニーがいて、実に興味深いレースです。
G1へ向けて好スタートを切る馬はどの馬になるでしょうか!?
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、中山記念のポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L2 | 低速 | 超持続 |
09 | L2 | 高速 | 持続 |
10 | L4 | 超低速 | 超持続 |
11 | L2 | 高速 | 失速 |
12 | L4 | 低速 | 超失速 |
13 | L4 | 高速 | 超失速 |
14 | L4 | 低速 | 失速 |
15 | L2 | 低速 | 持続 |
16 | L2 | 高速 | 失速 |
17 | L2 | 高速 | 持続 |
(10は不良、12は重、09,14,15は稍重)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速、12.0~は超低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
最速地点はL2最速6回にL4最速4回と2パターンですが、10年は不良馬場でオペラハウス産駒ワンツーという特殊な馬場。12,13年はシルポートがとばして逃げ、14年はトウケイヘイローがスタート後手からまくっていったという特殊要因があるため、基本的にはL2最速戦です。
ただ、ここ2年のラップを見るとわかるのですが、
16:12.6-12.0-11.9-11.6-11.3–11.6-12.0-11.1-11.8
17:12.6-12.2-12.6-12.9-11.1–11.6-11.6-11.3-11.7
このようにL5地点が非常に速くなっています。これは3コーナーに入る手前のL5地点が、直線で下り坂だから。中山内回りの中距離戦特有の流れになっています。
最序盤での追走スピードは必要ありませんが、早めからペースが上がるため瞬間の反応に特化したタイプではダメ。長めからスピードを求められたうえで、直線での加速が求められます。
最高速度に関しては、その時の馬場状態に左右されるので明確な傾向はありませんが、失速度合については持続戦が優勢です。残り1000mからペースが上がり、コーナーや坂での加減速はあるものの、11秒中盤の中間速を長く使うレースになりやすいです。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | ロゴタイプ | 5番人気7着 |
17 | ロゴタイプ | 7番人気3着 |
2年連続でロゴタイプが本命。16年は終いで切れ味が例年以上に必要とされる流れでイマイチでしたが、17年はマイネルミラノに絡まれたのが逆に功を奏し、高いスピード持続力を活かして粘り込みました。
中山記念のポイント
逃げるのは間違いなくマルターズアポジーでしょうが、今回は乗り替わり。あまりガンガンととばすタイプの騎手ではないので、先手さえ取れればある程度緩んだ流れになる可能性もあります。
マイネルハニーはマイネルミラノに比べると、ロングスパート戦に持ち込みたいというタイプでもないので、昨年ほどは中盤から一気に11秒前半というレースにはならないでしょう。
あとはアエロリット・横山典弘騎手の出方次第でしょう。クイーンステークスでは道中緩めずに進め、3コーナーからペースを落として引き付ける競馬。今回はマルターズアポジーという目標がありますから、これにプレッシャーをかけつつも勝負は直線でという形に。
どちらかといえば、17年のような中盤からの超ロングスパート戦にならず、16年の直線での加速力が重視される競馬になるような気がします。