2018年9月2日の新潟競馬場メインレースは、夏競馬のフィナーレを飾るサマー2000シリーズ第5戦・G3新潟記念です!
2012年から新潟2歳ステークスと入れ替わる形で、夏の新潟最終日の重賞レースとなりました。これが終わると、来週からは中山・阪神開催に。ローカルでの開催期間が短縮されて夏競馬は短くなっていますが、それにしてもあっという間だったなぁ・・・という感じですね。
過去10年のうち6回、この新潟記念での好走でサマー2000シリーズのチャンピオンが決まっています(2008年9着のミヤビランベリも含めれば7頭)。北海道シリーズで連続好走するか、福島・小倉で使って新潟記念で勝負というのがサマー2000シリーズの流れですから、当然といえば当然ですが、ここが勝負がかりとなる陣営も多くなります。
ただし、今年は少し変わった形での争いになりそうです。七夕賞勝ちのメドウラークは出てきますが、他にサマー2000シリーズで2ポイント以上獲得しているのは小倉記念5着のストーンウェアだけ。
代わりに注目を集めるのは、ダービー2番人気5着だったブラストワンピース。クラシックのトップを争う馬が新潟記念に出てくるのは極めて異例。また、対抗馬もセダブリランテス・グリュイエールといった、夏よりも秋・冬のG1を視野に入れた馬達。
早くも下半期のG1戦線に向けたトライアルレースの様相を呈しています。将来につながるレースとして、例年以上にしっかりチェックしていく必要がありそうですね。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、新潟記念のポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L2 | 超高速(10.8) | 超失速(1.1) |
09 | L2 | 超高速(10.4) | 超失速(1.8) |
10 | L2 | 高速(11.0) | 超失速(1.2) |
11 | L2 | 超高速(10.9) | 超失速(1.1) |
12 | L2 | 超高速(10.3) | 超失速(1.6) |
13 | L2 | 超高速(10.8) | 超失速(1.7) |
14 | L2 | 高速(11.1) | 超失速(1.3) |
15 | L2 | 超高速(10.5) | 超失速(2.5) |
16 | L2 | 低速(11.5) | 持続(0.4) |
17 | L2 | 高速(11.2) | 失速(0.8) |
(13,15は稍重、残りは良馬場)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
新潟外回りのレースなので、最速地点はもれなくL2となっています。600mの直線があり、コーナーで落ちたスピードを戻しつつラストスパートに備えることができますので、L2最速というのは間違いありません。新潟の重賞でL2以外が最速になることはないと断言してもいいでしょう。
近年のトレンドとして抑えておきたいのは失速度合です。3年前から10年前まではすべて超失速戦となっており、年によってはL2とL1でラップタイムに2秒以上の差が出ています。これは、L2で一気にアクセルを踏み込む分だけL1で失速するという理由がありますが、ここ2年は失速幅が小さくなっています。
一昨年の持続戦に関しては、大逃げしたメイショウナルトが直線半ばでつかまってL1は追込馬のラップになっただけなので参考外ですが、昨年も1秒以上の失速とはなりませんでした。
普通のレースになれば1秒以上の落ち込みとなる確率は高いですが、先行馬が強力で、かつ、道中でもあまり緩めずに全体を意識したペース作りをすると、瞬発力と失速地点での粘りというスピードの緩急より、直線で長く脚を持続させる能力の方が重要となってくることは覚えておいた方がいいでしょう。今年がそうなるかはわかりませんが、このようなパターンはこれからも出てくると思われます。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | 不明 | – |
17 | マイネルフロスト | 3番人気6着 |
このブログを始める前から、重賞の本命馬や予想結果についてはメモを残しているのですが、16年の新潟記念は何を買ったかどこにも記録が残っていませんでした。前日の札幌2歳ステークスや、同じ日の小倉2歳ステークスは記録が残っているのですが。
少なくとも当たってはいませんね・・・。
新潟記念のポイント
今年はメンバーレベルに差がありそうです。ブラストワンピースは3歳世代の最上位クラスの馬で、このレベルの馬が3歳で新潟記念を使うのは前代未聞です。また、長期休み明けのセダブリランテスも適性は微妙ですが、ローカルG3ならば格上の存在です。
その他のメンバーは、グリュイエール・エンジニア・スズカディープ・ストーンウェアは底をみせていませんが、あとは近走不振か格下の馬が多いです。ハンデ重賞にしては力差があるメンバーなので、ハンデで調整されたとしてもそのレベルの差を埋められるのかは微妙です。
展開としては、おなじみロングスパート製造機マイネルミラノがいるため、見た目上のラップは緩みがなくなりそうです。ただし、先行馬はともかく後続に与える影響は少ないでしょう。小回り戦だと中団以降の馬も積極的な仕掛けが必要となってきますが、新潟に関しては直線に入ってからでも十分に間に合います。レースを壊すくらいの玉砕気味の猛スパートがない限りは、通常の新潟の適性が問われるとみていいでしょう。
特注馬は、高速馬場で長い直線で脚を使いきれる馬を選びました。ただし、ブラストワンピースが仕上げの面ともう1点に不安を残す以外は堅そうな気がしているので、実際に特注馬を強く買うかどうかは微妙です。
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