マイルチャンピオンシップ個別分析第7弾、ラストを飾るのは3歳馬ペルシアンナイトです。
マイル重賞勝ちがあり、皐月賞2着と実績はなかなかのもの。そして、なんといってもG1絶好調男のミルコ・デムーロ騎手の手綱捌きにも注目が集まります。2週連続でハービンジャー産駒でのデムーロマジック炸裂となるでしょうか!?
それでは、ペルシアンナイトの近3走ラップ、好走時ラップ、マイルチャンピオンシップにむけてのポイントです。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/10/21 | 富士S | 東京 | 1600 | 2 | 5 | L3 | 高速 | 超失速 |
17/05/28 | 日本ダービー | 東京 | 2400 | 6 | 7 | L2 | 超高速 | 持続 |
17/04/16 | 皐月賞 | 中山 | 2000 | 4 | 2 | L3 | 高速 | 持続 |
富士Sはエアスピネルが通った後に空いた内を狙った競馬でしたが、あまり伸びがありませんでした。12.0-11.2-11.2-12.6の速くなったところで脚を使った分、ラスト苦しくなってしまった印象です。急加速からの失速戦はあまり合わないようです。また、シンザン記念もなんとか3着に入りましたが、雨が降った馬場は得意ではなさそうです。
日本ダービーは歴史に残る超スローペース。ペルシアンナイトは前半からかかり通しでしたが、レイデオロのまくる動きに呼応するかのようにポジションをあげました。しかし、12.7-11.5-10.9-11.4と急激な加速とトップスピードの高さに対応しきれなかった印象です。富士Sとあわせてみても、ギアチェンジを必要とされるレースは不向きです。
皐月賞は59.0-58.8とイーブンペース。序盤は最後方に近い位置取りでしたが、早めの進出から内を狙いアルアインにあと一歩まで迫りました。上がり4ハロンは11.9-11.4-11.4-11.7という流れ。これを途中から動いていっていますので、本馬は11.5前後を4ハロン続けて走った感じです。ギアチェンジは苦手ですが、中間速を刻み続ける形になると良さが発揮できるようです。
好走時ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/04/16 | 皐月賞 | 中山 | 2000 | 4 | 2 | L3 | 高速 | 持続 |
17/02/25 | アーリントンC | 阪神 | 1600 | 1 | 1 | L2 | 高速 | 超失速 |
アーリントンCは47.2-46.9という流れ。皐月賞と同様ほぼイーブンラップです。上がりは11.9-11.4-11.3-12.3というもので、少し終いは止まっていますが急激な加速がなかったために末脚をいかんなく発揮できました。皐月賞ではコーナーでも動いていけていますが、アーリントンCでも直線に入る前からジワジワポジションを詰めてきていますし、コーナーでの器用な立ち回りが案外得意だと思います。
マイルチャンピオンシップにむけたポイント
現状評価:◎~▲
平均ペースからの4ハロンのロングスパート戦となった皐月賞がこの馬のベストパフォーマンスです。
今回想定する流れがまさに平均ペースからの4ハロン戦で、ドンピシャ。マルターズアポジーが早めに動けば、加速力よりも坂の下りからコーナー・直線とスピードを落とさずに走れる持続力が求められます。
これがペルシアンナイトの長所にぴったり当てはまっており、今回は大チャンスだと思います。
ミルコ騎手が乗ることによって、無駄に人気してしまいそうなのが嫌なところですが、内枠を引くようなら現状では本命候補の1番手です。