マイルチャンピオンシップ個別分析3頭目は、春のマイル王サトノアラジンです。
昨年のマイルチャンピオンシップは大きな不利を受けての5着。まともならもう少し上の着順だったと思います。良馬場なら確実に終いを使える馬で、有力馬が逃げ~先行勢中心なだけに、展開が上手く向けば春の再現もみえてきそうです。
それでは、サトノアラジンの近3走ラップ、好走時ラップ、マイルチャンピオンシップにむけてのポイントです。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
2017/10/29 | 天皇賞秋 | 東京 | 2000 | 5 | 18 | L3 | 超低速 | 超失速 |
2017/10/08 | 毎日王冠 | 東京 | 1800 | 5 | 2 | L2 | 超高速 | 超失速 |
2017/06/04 | 安田記念 | 東京 | 1600 | 7 | 1 | L3 | 高速 | 超失速 |
(天皇賞秋は不良)
天皇賞は振り返る意味のあまりないレース。雨が降るとダメと陣営が言っている通り、グチャグチャの馬場で競馬になりませんでした。今年の京王杯スプリングカップも雨で凡走していますし、雨では競馬になりません。
毎日王冠は惜しいレース。60.0-45.6とスローの後半勝負。ラスト4ハロンは12.1-11.1-10.7-11.7とL3地点からの急加速で、トップスピードの高さと持続力が問われる展開でした。サトノアラジンはL3高速戦が得意で、600mを高いトップスピードで走りきるのが持ち味。仕掛けどころがもう少し早ければ、リアルスティールを交わしていたかもしれません。
その持ち味が最大限活きたのが安田記念。45.5-46.0の平均ペースで、11.6-11.0-11.3-12.1の上がり。L3地点が最速となっており高いトップスピードの持続力が必要となる展開でした。まさにドンピシャともいえる展開で、大外から豪快に差し切りました。
トップスピードの高さと、それを600m持続させるレースになれば強く、自身の脚を引き出すためにも器用に内をつくよりは大外から勢いをつけていくのがいい馬で、外枠もよかったと思います。
好走時ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/06/04 | 安田記念 | 東京 | 1600 | 7 | 1 | L3 | 高速 | 超失速 |
16/10/29 | スワンS | 京都 | 1400 | 2 | 1 | L3 | 高速 | 持続 |
16/05/14 | 京王杯SC | 東京 | 1400 | 3 | 1 | L3 | 超高速 | 持続 |
重賞3勝はすべて判を押したようにL3最速戦。しかもいずれも大外一気とツボは非常にわかりやすい馬です。1400で2勝していますし、安田記念も時計が速かったので前半は意外と流れても大丈夫。とにかく残り600で外から勢いをつけられれば・・・という馬です。
マイルチャンピオンシップにむけたポイント
現状評価:▲~消し(馬場状態・枠次第)
マイルCSは2回挑戦して4着と5着。枠がどちらも内目だったこともあり、自慢の末脚をフルに発揮できませんでした。昨年は致命的な不利を受けましたしね。
良馬場限定ではありますが、外枠に入ればフルに末脚を引き出せそうですし、そうなれば決して悪くはありません。
ただし、京都コースだと勝負どころが下りながらなので、動き出しに弱点がある馬も比較的スピードに乗せやすいです。この馬の場合は、瞬間的にギアをあげられる馬ですし、相対的にみると京都がいいとは言えません。
突き抜けるまでもなくはないですが、もう少しこのコースに向いていそうな馬を探したいところですね。