ローズS出走馬分析 リスグラシュー

2歳時から今年の牝馬クラシックの主役を担ってきたリスグラシューがローズSに出走予定です!

阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞と阪神マイルG1で2度2着。オークスは初めて馬券圏外に敗れましたが、何とか掲示板は死守。今年の牝馬クラシック路線屈指の実力馬です。最後の1冠にかける思いは他のどの馬よりも強いのではないでしょうか。

それでは、リスグラシューの近3走ラップ、好走時ラップ、ローズSにむけてのポイントです。

近3走ラップ

年月日 レース名 コース 距離 人気 着順 最速
地点
最高
速度
失速
度合
17/5/21 オークス 東京 2400 3 5 L2 高速 持続
17/4/9 桜花賞 阪神 1600 3 2 L3 低速 超失速
17/3/4 チューリップ賞 阪神 1600 2 3 L2 高速 失速

春はまさに王道のレース選択。

オークスは中団から競馬を進めましたが、直線では意外に伸びず。11.6-11.3-11.2-11.6の流れでしたが、あまり高速上がりを長く使える馬ではなかったのかなぁ、という印象です。

桜花賞は馬場も悪くハイペース気味でラストは超失速戦。レーヌミノルには届きませんでしたが、ソウルスターリングには初めて勝ちました。バテ差しの展開になった分逆転したという感じで、トップスピードの質はソウルスターリングに劣りますが、苦しくなった時にこの馬の良さが発揮されるのでしょう。

チューリップ賞はトライアル仕上げだったのかもしれませんが、ミスパンテールに後ろから差される競馬に。12.2-11.4-11.3-11.9という流れでしたが、もっと終いで止まるような流れにならないと良さが出ないのでしょうか。

好走時ラップ

年月日 レース名 コース 距離 人気 着順 最速
地点
最高
速度
失速
度合
16/10/29 アルテミスS 東京 1600 1 1 L1 高速 超持続
16/9/10 未勝利戦 阪神 1800 2 1 L2 高速 失速

アルテミスSは最後まで速い脚を使えていますが、48.8-46.7とかなりのスローだったこと、今になって振り返れば2着フローレスマジックと東京不向きのライジングリーズン以外はかなり低調なメンバーでした。

阪神の未勝利戦は2歳のコースレコード。59.5-46.7とこの時期の1800にしては流れたレースで、ラストは12.1-12.0-11.0-11.6。L2で急加速する形で他馬を圧倒しました。

この2戦を振り返ると、鋭い脚は持っていますが使えるのは一瞬で、トップスピードの持続力はないもののバテながら踏ん張るレースがこの馬の持ち味といえそうです。

ローズSにむけたポイント

トップスピードを発揮できるのが一瞬で持続力はあまりないので、できればレース全体の仕掛けが遅くなってほしいところ。そういった意味では、トライアル向きといえばトライアル向きです。

ただ、似たような一瞬の切れタイプのファンディーナは2,3番手から競馬ができますが、リスグラシューは中団からの競馬になるでしょうから、ポジション差が最後に響く可能性があります。良馬場ではファンディーナより評価しづらいです。

台風の影響で道悪になれば、この馬の武器であるバテ差しが活かせそうで、馬場が悪くなった方がチャンスが出てくると思います。

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