過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
14 | L3 | 低速 | 持続 |
15 | L3 | 高速 | 失速 |
16 | L2 | 高速 | 失速 |
(16は稍重)
新設重賞・いちょうSとして開催された14年からのデータとなります。
14年以降500万条件以上で行われた2歳戦は12鞍。重賞のサウジアラビアロイヤルカップ・アルテミスSと500万条件のベゴニア賞・赤松賞の4レースが秋の東京で組まれている番組です。
このうち、牝馬限定戦であるアルテミスSと赤松賞は6鞍中5鞍がL2最速戦で、残りの1鞍はL1最速戦(16アルテミスS)。牝馬限定戦は仕掛けどころが遅くなる傾向が強く表れています。
一方、牡牝混合戦であるサウジアラビアロイヤルカップとベゴニア賞は、最速地点L3とL2が3つずつの五分。これを分ける基準となっているのが前半のペースで、前半が1分を切ったレースが4鞍あり1つを除きL3最速戦。1分を超えるとL2最速戦となっています。1分を切ってL2最速戦となった例外は14ベゴニア賞ですが、これもラスト3ハロンのラップが11.7-11.6-12.5となっており、切れ味勝負にはなっていません。
今年は重賞となって以来初めてフルゲートで行われることになりました。ハクサンフエロ・スターリバーの2頭はデビューから逃げの手を打っており、その他にも先行馬が多くフルゲートであることからもペースは流れそう。
前半のペースが1分を切るとみて、L3最速戦で好走経験のある馬を狙います。
予想【自信度B】
◎03シュバルツボンバー
◯09コスモインザハート
単勝3 (60%)
単勝9 (20%)
馬連3-9 (4%)
ワイド3-9 (16%)
◎03シュバルツボンバー
デビュー戦で人気が予想されるダノンプレミアムに完敗しましたが、これはスローからのL2高速失速戦。先行して直線先頭から切れ味を発揮したダノンに対し、シュバルツボンバーは後方から道中でポジションを押し上げながらの追走。そこからジリジリとした脚しか使えませんでした。
しかし、2戦目の未勝利戦で内容が一変。これは淀みない平均ペースのレースで、L3高速失速戦。勝負どころが早まった分、この馬の長くいい脚という長所がフルに発揮されてのレコード勝ちとなりました。
フルゲートの内枠を引いたので、直線で前が空くように備えるための序盤のポジション取りが鍵となりそうですが、ペースが流れてL3最速戦になると想定するのであれば、この馬が一番有力であると考えます。
◯09コスモインザハート
こちらは6月阪神の新馬戦に注目。早い時期の新馬戦にしてはペースがかなり速くなり、前半1000mが58.6。外枠からゲートがイマイチでしたが、内に潜り込んでコーナーで押し上げるように直線へ。L3低速持続戦となりましたが、最後までしぶとく脚を伸ばし続けて勝利。軽い馬場だったので時計も速く、2着に負かしたラテュロスも未勝利戦を勝ち上がっているように相手のレベルもまずまずでした。
札幌2歳Sは好位から伸びずバテずの5着でしたが、重い馬場でのL2低速持続戦。軽い馬場でのロングスパート戦になって巻き替えす可能性は高いです。
人気の盲点になりそうな馬なので、単勝でも狙ってみたいです。