セントライト記念は2番人気ミッキースワローが、皐月賞馬アルアインを撃破し優勝しました!そして、ミッキースワロー・アルアイン・サトノクロニクルの3頭が菊花賞の優先出走権を手にしています。
台風一過で残暑厳しい中で、馬場が異常に乾いた結果珍しいラップでの決着となったセントライト記念。菊花賞へ果たしてつながるのか、しっかりとレース回顧していきたいと思います。
レースラップ
12.3-11.1-12.4-13.1-12.9-12.8-12.1-12.0-11.7-11.3-11.0 (61.8-24.9-46.0=2:12.7)
最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
L1 | 高速 | 超持続 |
Twitterでもつぶやいたのですが、この日の中山競馬場の芝レースは最終を除きすべてL1最速戦。前半のペースが緩く仕掛けどころが遅れるか、とても強い差し馬がL1のラップをレースの流れと関係なく刻むかのどちらかのパターンでL1最速戦は起こりやすいですが、ここまでL1最速戦が連発するのはここ数年で見たことがありません。
それだけ馬場発表やジョッキーの意識以上に馬場が乾いていて、軽い馬場だったということがうかがえます。
セントライト記念も前半緩んで3コーナー手前からレースが動きましたが、それでも余力があるほどの軽い馬場でした。かなり異質・異常な馬場であまりこのレースの結果を信用しすぎるのは危険だと思います。
予想結果
印 | 馬名 | 結果 |
◎ | スティッフェリオ | 6番人気4着 |
◯ | クリンチャー | 4番人気9着 |
▲ | プラチナヴォイス | 8番人気5着 |
スティッフェリオに関しては、強気に乗ってくれての結果なので納得はしています。
クリンチャーは位置取りはとれたのですが、この馬場は軽すぎました。想定をはるかに超える極軽馬場だったので、凡走したのもしかたないです。
さすがにここまで乾くとは思いませんでした・・・。
各馬回顧
1着05ミッキースワロー
スタートは出負け気味で1コーナーは中団やや後ろで内目のポジションを確保。道中でスローペースを察知したのか、じわりじわりとポジションをあげていき3コーナーではアルアインの直後で動きを見るような感じ。終始手応えがよく、直線に入ってから本仕掛け。アルアインが抜け出した外から強烈な差し脚を繰り出しての快勝でした。
ひめさゆり賞がL2高速持続戦、1000万で3着したいわき特別がL3高速持続戦と、トップスピードを持続させる能力には長けていた馬で、この軽い馬場で高いトップスピードの質が活きました。
それにしてもL1が11.0というのは強烈な脚で、スローで馬場が軽かったといえ素晴らしい切れ味でした。これからも軽い馬場なら買いです。
菊花賞は、ここまでトップスピードが高速になることはないので、低速を持続させる必要があります。そういった意味では適性がずれているので、強烈なインパクトを残した分人気になれば消してみたいと思っています。
2着07アルアイン
スタートよく、すぐに2列目をキープ。道中は外々で前が壁にならないように誘導し、持ったままの手応えで直線へ。直線でも良く伸びましたが、ミッキースワローの豪脚に屈し2着どまりでした。
毎日杯、皐月賞とL3高速戦を制している馬で、長めからトップスピードを持続させたい馬。馬場が軽すぎて持続力が必要とならないレースだったので、2着もやむなしです。
スタートや折り合い面を含む操縦性の高さがある馬で、コーナー2つの単調なコースよりはコーナー4つ戦のほうがいいでしょう。距離は今回はスローで馬場が軽かったので問題なかったですが、平均ペースから早めに長くいい脚を使えるだけにもう少し短い方が良さが出そうです。
菊花賞に関しては、こちらも低速持続戦の克服が課題。個人的には距離が長いとみていますが・・・。
3着02サトノクロニクル
二の脚が良く2列目の先頭を確保。道中は内を追走し、3コーナー辺りから手が動き始めます。前のスティッフェリオや直後にいたミッキースワロー・アルアインと比べると3コーナーの手応えはかなり悪かったですが、直線を向いて勢いがつくとじわじわと伸び、最後スティッフェリオを競り落として菊花賞への3枚目の切符を手にしました。
3コーナーでの手応えがかなり悪く、苦しいかと思わせてから直線ではしぶとく伸びました。コーナー地点のラップはそこまで速くなかったので、コーナリングに少し難がありそうです。
直線に向いてからはしぶとく伸びたのは持続戦で2勝している適性通りで、勢いに乗せられれば持続力のある末脚を使えるタイプです。
2勝はいずれも京都外回りであげたもので、淀の勝負どころの下り坂が勢いをうまくつけたいこの馬に合っているのでしょう。L2最速戦ばかりを経験している馬ですが、もう少し勝負どころが前になっても京都ならよさそうで、菊花賞の穴馬候補になると思います。
4着15スティッフェリオ
大外からスタートを決めて積極策。終始逃げたサンデームーティエの外につけ、直線を向いたところでは余力も残していました。しかし、ミッキースワロー・アルアインとはトップスピードが違ったのかあっさり交わされ、ゴール前でサトノクロニクルにも差されてしまいました。
ペースがかなり遅くなったので先行策は結果的に正解で、4着に敗れたのは軽い馬場だったのがすべてでしょう。低速戦で2勝をあげている馬で、軽い馬場は不向きでした。その中ではよく頑張ったといえそうです。
菊花賞の方が適性的には絶対に合うと思いますが・・・賞金的に厳しそうですね。
5着09プラチナヴォイス
道中はアルアイン・ミッキースワローの後ろ。コーナーでは余力十分で直線ではミッキースワローに併せるような形になりました。しかし、そこから高速上がりに対応できず、あっという間にミッキースワローに置いていかれました。
全体のペースがあがって、勝負どころも低速の持続戦ならと思って買ったのですが、馬場が軽すぎてトップスピード型ではないこの馬には苦しかったです。中距離でペースが流れそうなときに見直したいです。
9着04クリンチャー
行き脚がつかないのは毎度のことで、押して押してなんとか3番手をキープ。3コーナーで前を行くサンデームーティエとスティッフェリオに外から並びかけますが、直線ではまったく抵抗することができませんでした。
はっきり低速戦向きの馬なので、ノーカウントでいいでしょう。逆にいえば高速馬場なら問答無用で消しでいいです。
菊花賞の舞台は間違いなく向いているので、超高速馬場でもない限り巻き返しに期待します。