2018年9月23日の中山競馬場メインレースは、秋の古馬三冠路線に向けた最初のステップレースである何でも来いのG2・オールカマーです!
All comerの名前の通り、マル外でも地方馬でも出走できるレースとして創設され、一時期は地方馬招待競走でもありました。
中山芝2200mというトリッキーな条件なので、毎年G1級が揃うレースではありませんが、オグリキャップやビワハヤヒデ、ヒシアマゾンにサクラローレルと90年代辺りはトップクラスが秋の始動にオールカマーを選んでいましたね。近年も3連覇したマツリダゴッホやアーネストリー、ショウナンパンドラ・ゴールドアクターとG1級の活躍が目立ってきています。2000年前後はG1だと少し足りないG2クラスの勝ち馬が多かったので、多少は格も回復してきています。
今年は登録馬こそ少ないですが、アルアイン・ゴールドアクター・レイデオロと3頭のG1馬がエントリー。4歳馬は2頭のG1馬に、AJCCで同条件を勝っているダンビュライトの3頭が出走予定となかなか豪華な顔ぶれです。
実は社台・ノーザンファーム系のクラブ馬があまり勝っていない重賞で、昨年のルージュバックが本当に久々の勝利でした(その前は2002年新潟開催のロサード)。近年は、外厩の発達やクラブ間での使い分けがどんどん進んでいますから、これからはオールカマーも社台・ノーザン系の独壇場になっていくのか。今年はその潮目になりそうですね。
以下、新潟代替開催だった2014年を除く過去10年の上がり傾向、私の過去予想、オールカマーのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 高速(11.2) | 失速(0.6) |
09 | L2 | 高速(11.2) | 持続(0.4) |
10 | L3 | 低速(11.7) | 超持続(0.2) |
11 | L2 | 高速(11.4) | 失速(0.9) |
12 | L2 | 低速(11.7) | 失速(0.6) |
13 | L2 | 低速(11.8) | 持続(0.3) |
15 | L3 | 高速(11.4) | 持続(0.4) |
16 | L2 | 高速(11.3) | 失速(0.7) |
17 | L3 | 高速(11.2) | 失速(0.8) |
(2014年は新潟代替開催)
(12年は重馬場、残りはすべて良馬場)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速)
中山芝2200mは、スタートから1コーナーまで4mほど上り、2コーナーからは最後の直線の上り坂まで下り続けるコースです。そのためロングスパート戦になりやすい条件なのですが、オールカマーに関しては仕掛けが遅れがちです。
昨年の上がりラップも11.3-11.2-11.6-12.0とL4地点から速くなっていますが、これはおなじみマイネルミラノが動いていってのもので、後続はだいたい残り600mくらいから動き出しを開始しています。
単純に勝ち馬の上がり3ハロンラップを見ると、トップスピード戦になっていることがわかります。13年からの4回は、勝ち馬の上がりが33秒台~34秒台前半におさまっています。秋の中山開催は、雨さえなければ馬場が軽いまま1か月推移することが多いので、軽い上がりを使えるのは必須条件になっています。
展開的にも緩みが多く、この辺はトライアルらしい流れです。今年もマイネルミラノがいて、さらにはプリメラアスールも徹底先行型ですが、レースの流れの中では無視されやすい存在ですので、これらが残るという予想を立てない限りは600mの高速スピード持続力が大切な要素になりそうです。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | ゴールドアクター | 1番人気1着 |
17 | アルバート | 4番人気7着 |
昨年はステファノスとアルバートの選択でしたが、外れを引きました。とはいえ、ステファノスも1番人気2着ですから、これを選んでいても実りは少なかったでしょう。
ゴールドアクターのような、スローからでもピリッと一脚使える馬がいると信頼度は増しますが、今年はそういったタイプはいないのでスピード持続力を重視したいです。
オールカマーのポイント
先ほども書いた通り、ペースクラッシャーのマイネルミラノが出走予定です。テンのスピード自体は速くない馬なので、プリメラアスールが先手を主張した場合は、番手からのロングスパートを仕掛けることになるでしょう。
他にも先行馬は多いですが、ガンコは重めの馬場で瞬発力を活かすタイプ。ミライヘノツバサもタフな馬場での持久力タイプと少し適性がずれています。プリメラアスールも含めたこの3頭は休み明けになるのも不安材料。
特注馬は素直に有力となる4歳馬から選びました。ある程度スピードが必要な持続力勝負ならば、メンバートップの適性を持っていると思われますが、4歳馬はどれを選んでも人気になるのは否めない事実。かなり絞って馬券を買うことになりそうです。
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