2018年9月30日の中山競馬場メインレースは、秋のG1戦線の開幕を告げる電撃の6ハロン戦・G1スプリンターズステークスです!
ついに年末までの長いG1ロードが始まりますね!今年はJBCが京都で開催されるため、来週の東京・京都開幕週以外は毎週JRAでG1が開催されます。その来週も、月曜日に盛岡でマイルチャンピオンシップ南部杯があるので、休みなくG1が行われ続けることになります。
2000年からこの時期の開催になり、すっかり秋のG1のスタートを切るレースとしておなじみになったスプリンターズステークス。ヒモ荒れしやすいレースで、特に3着は毎年のように中位~下位人気の馬が割り込んできますが、勝ち馬に関しては比較的順当なイメージがあります。
今年は3連覇をかけるレッドファルクス・春秋スプリントG1連勝を狙うファインニードル・タフに走り続ける桜花賞馬レッツゴードンキの3頭が実績上位組の人気馬。これに、サマースプリントシリーズで活躍したアレスバローズ・ダイメイプリンセス・ナックビーナス・ラブカンプーが挑む構図でしょうか。
他にも復活したG1馬セイウンコウセイ、10歳ながら衰えを感じさせない歴代チャンピオンのスノードラゴン、レベルの高い香港スプリント界で昨年までトップクラスだったラッキーバブルズなど、今の戦国スプリント界を象徴するような激戦になりそうです。
以下、新潟代替開催の2014年を除く過去10年の上がり傾向、私の過去予想、スプリンターズステークスのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 | 前後半3F |
08 | L3 | 高速(11.4) | 超持続(0.1) | 33.6-34.4 |
09 | L3 | 高速(11.2) | 失速(0.7) | 32.9-34.6 |
10 | L2 | 高速(11.1) | 失速(0.7) | 33.3-34.1 |
11 | L3 | 高速(11.2) | 持続(0.5) | 33.0-34.4 |
12 | L3 | 高速(11.2) | 持続(0.3) | 32.7-34.0 |
13 | L3 | 高速(11.0) | 超失速(1.0) | 32.9-34.3 |
15 | L3 | 高速(11.2) | 持続(0.4) | 34.1-34.0 |
16 | L3 | 高速(11.2) | 失速(0.6) | 33.4-34.2 |
17 | L3 | 超高速(10.9) | 失速(0.8) | 33.9-33.7 |
(2014年は中山競馬場改修工事のため、新潟競馬場で代替開催)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
中山芝1200は、スタート地点から一気に下って、ゴール前に急坂が待ち構えるジェットコースターコース。スタート地点の方がゴールよりも標高が高いため、オープン馬がその気になればかなり速いタイムが出るレースです。
しかし、直近のトレンドとして重要なのは前半がスローペースになることです。コース形態を考えれば、前半3Fが後半3Fより1秒くらい速くてもハイペースとはいえないですが、近3年では2回も後半3Fが前半3Fより速くなっています。
ペースが遅いならば先行馬、というのが定跡ですがスプリンターズステークスの場合は差し馬が優勢。スプリントの逃げ馬は、基本的には前半からスピードに乗せることで全体的なスピード勝負に持ち込んで強い馬が多いので、スローペースで後半のトップスピード勝負になると劣勢になるタイプが多いです。
逆に、マイルでも好走できるくらいの後半勝負型の方が、近年のスプリンターズステークスのトレンドに合致しています。レッドファルクス・ストレイトガール・ロードカナロアと、中山で行われた直近5回のチャンピオンはすべて東京マイルG1で馬券圏内、ストレイトガール・ロードカナロアは東京マイルでのG1勝ちがあります。
ヴィクトリアマイルや安田記念は、1分31秒台で決着することもある高速馬場でのレース。全体的なスピードが求められるとともに、直線では高いトップスピード持続力が必要になります。スプリント戦で後半勝負が出来る馬は、前半33秒台の中でもタメが利いて、苦しくなるL1でもトップスピードを持続できることから、春の東京マイルとリンクするのでしょう。
前半32秒台のハイペースになるようならば別ですが、タメが利くのがポイントとなる近年のスプリント界の頂点を争うレースなので、ゴリゴリ飛ばす馬よりも道中脚を溜めて直線で爆発させるタイプの方が確実性は高くなると考えます。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | レッドファルクス | 3番人気1着 |
17 | レッドファルクス | 1番人気1着 |
後傾型のスプリンターであるレッドファルクスの2年連続本命は、私の中では当然の結論です。2年連続で、L1での破壊力をみせて勝ってくれています。
今年は不発が続いていますが、ラップ的に少しこの馬のストライクゾーンとはずれていたのも事実。3連覇の可能性はあると思いますが、中山だとコーナーから出し切る競馬をしたいだけに乗り替わりは微妙ですね・・・。
スプリンターズステークスのポイント
今年は、先行争いが近年の中では一番激しくなりそうです。どれも徹底先行型ではないので、折り合いがついてスローペースになる可能性もありそうですが、セイウンコウセイ・ナックビーナス・ラブカンプー・ワンスインナムーンと4頭も前走逃げて好走している馬がいます。
この中で一番ゲートが安定して速いのはワンスインナムーン、一番包まれたくないのはセイウンコウセイなので、この2頭がどの枠に入るかがペースに大きく影響を与えるでしょう。ワンスインナムーンが一番内で、セイウンコウセイが中~外枠だと前半3Fが33.5前後のスローペースになるかもしれません。
特注馬は、ひとまず直近のトレンドを重視して、スプリントの流れの中でもタメが利いて後半勝負に持ち込めるトップスピード持続型を選択します。
ここにきてのパワーアップが顕著で、後半型ではあるものの前半の追走スピード面で大きな改善が見られます。近年のスプリンターズステークスより少し速くなっても対応できそうですし、捌ける枠に入ればチャンスは十分あるでしょう。
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