過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
14 | L2 | 高速(11.3) | 超失速(1.3) |
15 | L2 | 超高速(10.8) | 失速(0.9) |
16 | L2 | 高速(11.2) | 失速(0.9) |
17 | L2 | 高速(11.0) | 失速(0.7) |
(14年は稍重、残りは良馬場)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
想定上がり:L2高速(超)失速
阪神マイルはL3最速戦になりやすいですが、2歳戦で仕掛けが遅れる分だけ、朝日杯フューチュリティステークスではL2最速戦となっています。阪神に移転後は4年連続L2高速失速戦系統ですので、L2地点での高い瞬発力が非常に重要なレースです。
今年の場合は展開が読みづらいですが、有力馬の中で積極策と取るのはニホンピロヘンソンくらいで、これもスローで問題ないことから実質的にはスローペースの競馬になりそうです。
グランアレグリアが、デビュー2戦ともにL3からスピードに乗せてL2最速の競馬をしているので、例年よりはL3のラップも速くなりそうです。
阪神は先週から妙にL1での失速幅が大きいということも踏まえ、中盤で12秒が続く中緩みの展開から12.0-11.5-11.0-12.0みたいなラップの刻み方になるような気がしています。
トップスピードの高さが重要で、逆に持続力は不要。2ハロンを速く走れることができるかが勝負の鍵となります。
予想【自信度】
◎02グランアレグリア
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▲04ドゴール
★14ファンタジスト
△06アドマイヤマーズ
×03アスターペガサス
×11ケイデンスコール
3連複2-◯-3,4,6,11,14
3連単2→◯,4→◯,3,4,6,11,14
3連単2→6,14→◯,4
3連単◯→2,4,6,14→2,3,4,6,11,14
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◎02グランアレグリア
瞬発力という面だけならアドマイヤマーズは怖い存在ですが、ここ2戦のレースぶりからも規格外の能力を感じますので素直に本命にしました。
やはりデビュー戦が破格の中でも破格の内容。6月の超高速馬場だったとはいえ、47.9-45.7で後半が12.1-11.3-11.1-11.2と全く末脚が衰えることなくダノンファンタジーを寄せ付けませんでした。
2歳の6月時点としては考えられないトップスピードの高さ・持続力で、負かした相手もG1馬ですから文句は全くありません。この時点で春クラシックまでは主役になること確定レベルの走りでした。
サウジアラビアロイヤルカップも完勝でしたが、不安は残る内容。超スローだったこともあり、出遅れを挽回するのに脚をそこまで使わなかった分だけ11.6-11.3-11.1-11.7とトップスピード面での質の違いで3馬身以上後続に差をつけました。
ただ、どうしてもあのゲートは気になります。前回は少頭数でしたし、がっつりと出遅れたことで逆に安全策の外に誘導することができました。
今回は15頭立ての2番枠。普通に出てしまえば勝つでしょうし、ハッキリとした出遅れであればサウジアラビアロイヤルカップの競馬をしてしまえば大丈夫。怖いのは中途半端な立ち遅れで、外に出せないままタイトな競馬を強いられた時にトップスピードを出し切れるかどうか。
素質差が大きいので、直線で全く追えず見たいな形にならなければ大丈夫でしょうが、人気が集中しているだけにリスクはしっかりと把握しておきたいです。
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今回のメンバーでグランアレグリアを逆転するのは難しいですが、唯一完璧にハマった時に怖い馬を対抗に。実質的には馬券の本命とも言えます。
こちらのデビュー戦は、超スローで動き出しも遅いレースでした。12.7-12.3-11.1-11.4とL2最速で、仕掛けが遅いため最後まで止まらない流れでした。
そんな中でL1でただ一頭強烈に切れました。直線入口ではいかにも前が残りそうなレースでしたが、1頭だけL1で10秒台の脚を使っているのではないかと思われます。
このように、使える脚は長くないですがインで溜めて2ハロン勝負に持ち込めば相当なトップスピードの高さを持っています。
逆に前走は、スローだったものの11.6-11.6-11.4-11.6と2歳戦にしては珍しいロングスパートで出し切る競馬。2列目から競馬を進めて、残り200のハロン棒の辺りでは馬なりで先頭に立ちましたが、脚を溜めていた馬達に一気に飲み込まれてしまいました。
ただ、ラップ的には明らかに脚を溜めていた後方待機勢が有利だった中、L2では馬なりで先頭に立っているようにトップスピードの高さは十分に示しています。
断続的に中間速が続く流れではガス欠を起こしてしまいましたが、メリハリの利いた流れなら高いトップスピードを活かせそうです。
となると、今回はラップ適性も枠順もすべて好転しています。前走は非常に評価・レースレベルの判断が難しいレースですが、少なくとも着順が悪かったとはいえ先行馬の中では最上位だった事実は評価できます。
グランアレグリアを逆転までは厳しいかな・・・とは思っていますが、グランアレグリアが出し切れなかったときに、完璧に乗ればアタマまで届くチャンスが一番あるのはこの馬だと思っています。
その他の馬
ドゴールは、◯馬とは違いグランアレグリアを逆転するのは厳しいと思っていますが、グランアレグリアがぶっちぎったパターンで漁夫の利を狙うという意味での評価です。トップスピードの高さはあるので、2,3着狙いの中では人気的にも一番狙いたい馬。
ファンタジストは、スロー1200→ハイ1200→超々スロー1400で3連勝。懐の広さを見せていますし、ここまでバラバラの展開で勝てていますから完成度の高さは申し分ありません。前走の感じからは単なるスプリンターというタイプでもなさそうなので、ここでも抑えます。
アドマイヤマーズは、立ち回りの良さと一瞬の切れが武器。純粋な瞬発力だけならグランアレグリアより上かもしれませんが、使える脚の長さに差があります。ギリギリまでため込めれば怖いですが、これまでのレースレベルは一枚落ちるという評価です。
3着だけ候補は重賞馬2頭。ケイデンスコールは、アドマイヤマーズより下という評価なので出来れば消したいですが、溜め込むタイプなので漁夫の利はありそうです。
アスターペガサスは、パワー型のスプリンターでトップスピードが足りないと思いますが、L1でかなり時計がかかる今の阪神はよさそう。内枠なので我慢して捌く競馬になれば。