2018年7月1日の中京競馬場メインレースは、サマースプリントシリーズ2戦目となるG3CBC賞です!
私はラップ分析をメインとした予想をしていますが、このレースで注目なのは血統です。新装中京競馬場で開催された2012年以降のCBC賞は、すべて勝ち馬にサンデーサイレンスの血が入っています。
芝重賞だしそりゃそうでしょ、と思われる方もいるでしょうが、さすがに芝1200重賞だとサンデーサイレンスの血が入っていない馬の出走も多く、出走馬の中でサンデーサイレンスの血が入っている馬が2014年は7頭、2016年は6頭と過半数を割ることもあります。
その中でもディープインパクト産駒が2勝(ウリウリ、シャイニングレイ)をあげています。ディープインパクト産駒は芝1200重賞で5つしか勝っておらず、そのうち1つは2歳戦。短距離イメージの全くないディープインパクト産駒が複数馬で勝利をあげているということは、単なる芝短距離重賞ではない何かがあるのでしょう。
このページではもちろん、ラップ的な特徴からアプローチしていきますが、このような傾向があることは頭に入れておきたいですね。
以下、2012年の中京競馬場改修後、過去6年の上がり傾向、私の過去予想、CBC賞のポイントとなります!
過去6年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 | 前後半ラップ |
12 | L3 | 高速(11.2) | 超失速(1.3) | 33.7-35.0 |
13 | L3 | 超高速(10.8) | 超失速(1.2) | 34.2-33.8 |
14 | L3 | 高速(11.3) | 持続(0.4) | 34.2-34.4 |
15 | L3 | 高速(11.2) | 超失速(1.0) | 33.4-35.7 |
16 | L2 | 超高速(10.8) | 失速(0.9) | 33.8-33.4 |
17 | L3 | 高速(11.1) | 超失速(1.5) | 33.3-34.8 |
(12,15は重馬場)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
現代スプリント重賞にしては珍しく、L1での落ち込みが非常に激しいレースです。近年は短距離馬でも、前半からコントロールがきく馬が多く、中盤で緩んで終いは持続戦になることが多いです。
しかし、CBC賞ではペースが速かろうと遅かろうとお構いなく、ラスト1ハロンでは12秒前後までスピードが大きく落ち込みます。前後半のラップを見ていただければわかりますが、そこまで激しいハイペースにならなくても、L1は苦しくなります。
この原因は中京のコース形態にあります。スタートから1ハロンは緩い上りで、そこから3ハロンは下りが続きます。そして、L2地点で一気に上り、L1は平坦となっています。
このコース形態から、スタート直後はスピードが上がりづらく、2ハロン目から4ハロン目が速くなります。そして、その勢いのまま坂を一気に駆け上がるため、残り200mの平坦部分に脚が残らないのでしょう。ラップを見ても、1ハロン目とL1だけ12秒台で、残りの4ハロンが10秒台というラップになっている年もあります。
ラップが極端なので、上位馬の脚質も極端になりがちです。タフな逃げ・先行馬が、道中で後続の脚を削いでL1で大きく失速しながらも粘り、前半は我関せずの追込み馬が失速地点で一気に浮上するなど、逃げ馬と追込み馬の共存が起こりうるレースです。
実際、昨年は道中ほぼ最後方のシャイニングレイが1着で、2・3着は道中ハナと2番手だったセカンドテーブルとアクティブミノル。2年前もレッドファルクスだけ突っ込んできて、2・3着は道中1,2番手の馬でした。
積極策を取る馬と、前半死んだふりをしている馬のどちらかが強いレースです。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | ラヴァーズポイント | 7番人気2着 |
17 | トーセンデューク | 11番人気8着 |
昨年はいかにもな追い込みタイプを狙ったのですが、別のディープインパクト産駒が来てしまいました・・・。2年前は人気薄・軽ハンデのラヴァーズポイントを狙って成功したので、前残りを軸に、ヒモに追込み馬を置く方が打率は上がりそうですね。
CBC賞のポイント
積極的な競馬になりそうなのは、アクティブミノル・トウショウピスト・ワンスインナムーンの3頭。ゲートが速いのはワンスインナムーンですが、おそらくゴリゴリとアクティブミノルがハナを取り切り、トウショウピストがこれに続くレースになりそうです。枠順によって微妙に変わってくるかもしれませんが。
アクティブミノルは、前半から無理したくはありませんが、終いは失速してほしいタイプなのでCBC賞の条件は非常にマッチしています。トウショウピストも、ポジションは取りたいがペースは上げ切りたくない馬で、この2頭で折り合いがつくかどうかがレースの最初のポイントになりそうです。
特注馬は追込みタイプから1頭選びました。こちらは、前半速くなってしまった方がいいですが、終いで12秒台に落ち込むレースには強いので、CBC賞との相性はよさそうです。
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