今週の日曜阪神メインレースは桜花賞トライアルG2フィリーズレビュー。
チューリップ賞と比べると桜花賞へのつながりは少ないレースですが、13年勝ち馬メイショウマンボはオークス・秋華賞の2冠、15年勝ち馬クイーンズリングは4歳でエリザベス女王杯を制し、昨日の引退レースとなった有馬記念で2着。むしろ長い距離での活躍馬も誕生しています。
ただ、チューリップ賞より200m短いトライアルなだけに、よりスピード自慢が集まるレースです。ワンカラット・アイムユアーズ・ベルカント・ソルヴェイグと先ほど挙げた2頭以外の勝ち馬は、その後スプリント路線での活躍が目立ちます。
将来の活躍馬が多く輩出されるレースなので、今後数年につながる重要な一戦です!もちろん、昨年の2着馬レーヌミノルが桜花賞で金星をあげたように、桜花賞路線にとっても見逃せませんね。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、フィリーズレビューのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 低速 | 失速 |
09 | L1 | 低速 | 超持続 |
10 | L3 | 低速 | 超持続 |
11 | L4 | 低速 | 失速 |
12 | L4 | 低速 | 超失速 |
13 | L3 | 高速 | 失速 |
14 | L2 | 高速 | 超失速 |
15 | L3 | 低速 | 失速 |
16 | L2 | 低速 | 超持続 |
17 | L2 | 低速 | 持続 |
(11は稍重)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
08年から長らく走破時計が1分22秒台で安定していましたが、昨年は1:21.0の好時計がマークされました。過去10年で最速の前半3ハロン33.5が計測されたためですが、この時期の阪神の馬場が軽くなっていることも見逃せません。
特に今年は近年で一番軽いといって差し支えない状態ですので、今年も全体時計が速くなる可能性が高いです。
牝馬戦とはいえ阪神内回り芝1400なので、直線での瞬間のキレ味勝負にはなりづらい側面があります。1200路線からのチャレンジも多く、前半から流れて終いは粘りあいの側面が強くなります。
それが顕著に出ているのが最高速度。全体時計が出ている割には低速が8回と優勢。トップスピードの高さは必要とされず、中間速でゴール前まで駆け抜けるレースとなります。
ただし、難しいのは最速地点・失速度合がバラバラであること。前半3ハロンでのポジション争いが終わった800m(L4)地点で一旦ペースが緩むのですが、その後の加速の度合いによって終いの失速度合も決まります。
直近の傾向を強く見るとするならば、L4地点で緩んで3~4コーナーで流れが落ち着いて、コーナー出口から直線入口にかけての再加速戦がここ2年の流れ。
ここに関してはあまり決めつけるわけにはいかないので、逃げ馬の頭数や騎手からどのようなペースになりそうか判断する必要がありそうですね。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | エイシンピカソ | 11番人気11着 |
17 | ステラルージュ | 9番人気9着 |
上がりの傾向が読みづらいレースは苦手です・・・。
荒れるイメージが強いレースですが、3番人気までがすべて消えたのは08年が最後。二桁人気もそこそこは来る(08,09,13,14で3着以内)のですが、特に近年は終いでばったりとは止まらないので、グチャグチャの大荒れにはならないのかもしれません。
フィリーズレビューのポイント
現状収得賞金900万以上の14頭と地方馬スウォナーレが抽選なしで出走可能(チューリップ賞に出たシグナライズも含めています)。1勝馬も3頭以上は出走できるので、木曜になるまではどのようなメンバー構成になるかはわかりません。
抽選なしで出走できる馬では、コーディエライト・ラブカンプー・レッドレグナントが逃げ候補。1200でもハナを確実に取ってきているラブカンプーが最有力。重賞実績があるコーディエライトは、前走の阪神ジュベナイルフィリーズで逃げられずに大敗。積極策をとる可能性もあります。
ラブカンプーは5走連続で逃げて連対していますが、ペースは落として逃げるタイプ。前走かささぎ賞は、12.0-10.6-11.3-11.7-11.4-12.0とバランスこそ33.9-35.1のハイペースですが、L3地点で一旦緩めてL2再加速戦で勝利しています。
近年のフィリーズレビューの傾向からも、テンは速くても一旦落ち着いてL2再加速戦になりそうな気配です。
特注馬はL2再加速戦勝利経験がある馬にします。数頭いるのですが、一番ピンときた馬で。
特注馬は[最強]競馬ブログランキングへ(40位前後にいます)
明日以降、注目馬を中心に出走予定馬の戦績を振り返っていきます。