2018年4月22日(日)東京競馬場のメインレースは、オークストライアル・G2フローラステークスです!
サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別時代から、50年以上の長きにわたってオークスのトライアルレースとして存在する由緒正しい重賞です。距離が2000mになったのは1987年からですが、その年の勝ち馬マックスビューティ以来、なかなか本番での勝ち馬が現れないレースでした。
牝馬路線はオークスより桜花賞の方がメインとなるので、世代の能力上位馬は桜花賞からの転戦組がほとんど。マックスビューティ辺りの時代は、桜花賞→サンスポ賞→オークスというローテが一般的でしたが、近年は桜花賞の上位馬がトライアルを使うことはまずありません。
そのため、オークスではフローラS組の不振が続いていましたが、近年はその流れに変化が。10年勝ち馬サンテミリオンが同着で樫の女王に輝くと、13年デニムアンドルビーがオークス3着、そして近2年の勝ち馬チェッキーノ・モズカッチャンはともにオークスでも2着と好走しています。
有力馬はトライアルも全部出る時代から、桜花賞→オークスのローテが一般的になり、近年はさらにレースを絞る傾向から、中距離型の牝馬は有力馬でも桜花賞に見向きもせずにオークス一本ということが多くなったと言えます。
今年も、アーモンドアイ・ラッキーライラック・リリーノーブル・トーセンブレスと桜花賞で優先出走権を取った馬達はどれも強力ですが、オークス一本に絞った素質馬もエントリーしているので要注目のトライアルとなりますね!
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、フローラステークスのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 高速 | 超失速 |
09 | L2 | 低速 | 失速 |
10 | L2 | 高速 | 持続 |
11 | L3 | 超低速 | 超失速 |
12 | L2 | 高速 | 持続 |
13 | L2 | 高速 | 超持続 |
14 | L3 | 低速 | 超失速 |
15 | L2 | 高速 | 持続 |
16 | L3 | 高速 | 失速 |
17 | L2 | 高速 | 失速 |
(11は重、13は稍重)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速、12.0~は超失速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
前半のペースが61秒より速いか遅いかで、2パターンに上がりの流れが分かれます。
61秒より遅い、というより1000m通過が62秒前後と、超をつけてもいいレベルのスローになるとL2高速持続戦となります。17年だけL1で失速していますが、61.5-59.8と極端なスローにならなかったために、ラストで少し苦しくなったようです。
一方、前半が61秒を切って前後半イーブンラップになるとL3失速戦が優勢に。早めから出し切って終いはバテ合いという、牝馬戦にしては珍しい形のレースです。16年は59.7-60.0と前半1000mの方が速い競馬になって、L1ではチェッキーノと最後方からの競馬だった5着ビッシュ以外は脚が止まっていました。
展開を事前に読み切るのは難しいですが、近年は桜花賞に目もくれず中距離ばかり走ってここを使ってくる馬が多いので、この時期の牝馬の中ではスタミナに自信がある馬が多いです。
それなりにガンガン行くタイプの馬がいれば、スローにならないこともあるということは念頭に置いて予想した方がいいでしょう。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | トウカイシェーン | 16番人気9着 |
17 | タガノアスワド | 3番人気4着 |
以前はこの時期に中距離ばかり使っている牝馬が珍しかったため、小回り1800,2000で先行して好走している馬の期待値が非常に高かったです。
11年15番人気2着マイネソルシエール、12年18番人気3着ダイワデッセー、14年13番人気3着マイネオーラムと大穴をあけるパターンはだいたいこれです。
16年トウカイシェーンは小倉2000での勝ち鞍がある大穴パターンでしたので狙いましたが、結果はイマイチ。
もうこのパターンは古いかと思っていましたが、17年1着モズカッチャンは小倉1800→中山1800と、小回り中距離2連勝からフローラステークスもぶっこぬきました・・・。
フローラステークスのポイント
抽選なしで出られる馬の中では、ノームコア・レーツェルの2頭が先行候補。1勝馬だとガールズバンドが逃げ候補でしょう。
この3頭はどれも折り合いがガッチリつくタイプなので、おそらくペースは速くならないのではないでしょうか。もちろんフルゲートの激戦ですので、メンバーと枠順によっては激流となる可能性もあるので、慎重に判断する必要はあります。
特注馬はデビューから一貫して小回り中距離を使い続けている馬にします。一連の成績からはスローペースの方が良さが出そうです。
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明日以降、注目馬を中心に出走予定馬の戦績を振り返っていきます。