過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
13 | L3 | 高速(11.3) | 失速(0.7) |
14 | L4 | 高速(11.2) | 超失速(1.2) |
15 | L3 | 高速(11.3) | 持続(0.5) |
16 | L2 | 高速(11.3) | 超失速(1.2) |
17 | L4 | 高速(11.2) | 持続(0.3) |
(15,16は稍重、残りは良馬場)
(最高速度:11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
想定上がり:L3低速失速
年末に超難解なレースが待ち構えていましたね・・・。
阪神カップが行われる阪神1400は、1200からスタートの直線が200m付け足されたコース。1400という条件自体が1200組と1600組がごっちゃになりやすいので、1200組のテンの速さがレースの流れを二分します。
テンの争いが激しくなると最初の直線が長いことからオーバーペースになりやすく、テンの勢いのまま3コーナーに入り、4コーナーから直線へかけて断続的に失速していきます。逆にテンのペースが緩い場合は、下り坂かつ疑似的な直線になっている3,4コーナーの中間から速くなりやすく、ゴールまでの失速幅も小さいL3持続(~緩い失速)戦が多くなります。
今年の場合、読みを難しくさせる条件が2つ。1つ目は展開が読みづらいこと。近5走で逃げているのはダイアナヘイロー・レーヌミノル・ベステンダンクの3頭。一番逃げ馬らしいのはベステンダンクですが、テンの速さ自体はダイアナヘイローが一番速いでしょう。
ミスターメロディ・ラインスピリット辺りも含めどれかが主張すれば別ですが、雁行状態で自然と前がかりになる可能性はありそうです。ただし、有力馬に差し馬が多いので、縦長になって実質的にペースが上がったとしても前残りになるかもしれないのがややこしいところ。
2つ目のややこしい条件は馬場状態。阪神競馬場のある兵庫県宝塚市は、早くも雨が降りだしているようです(金曜0時時点)。レース前、午前中に雨は止むようですが、それなりの雨量もあるようなので良馬場でのレースとはならないでしょう。
今冬の阪神開催は、妙にL1でスピードが落ちる馬場になっているので、スローペースの場合でも失速戦になるでしょう。雨の中でペースが上がれば、L1が12秒台後半まで落ち込む可能性も考えられます。
ペースは水物ですが、このレースに関しては特に読めないので、深読みせずに標準的なL3最速の流れから終いで大きく失速するレースを想定します。高速決着は考えづらいので、1分21秒台後半~1分22秒台のパワー型馬場に強い馬を狙うのが無難でしょう。
予想【自信度D】
◎[最強]競馬ブログランキングへ
◯02ミスターメロディ
▲09ラインスピリット
★16ベステンダンク
△14ワントゥワン
△07シュウジ
×08カルヴァリオ・10サトノアレス・13ケイアイノーテック
馬連◎-2,7,8,9,10,13,14,16
3連複◎,2-◎,2,7,9,14,16-◎,2,7,8,9,10,13,14,16
スポンサーリンク
◎[最強]競馬ブログランキングへ
自信度はかなり低いですが、その理由は相手が全く絞り込めなかったから。本命馬だけはすんなりと決まりました。
なんといっても1400の実績が豊富で、その中でもL1で大きく失速するレースに強いというのが本命にした大きな根拠です。
2走前は超ハイペースで11.7-12.3-11.8-12.1とかなりタフな消耗戦でしたが、上位馬の中では一番前から競馬をして押し切りました。重馬場で前半要素が強くなるであろう今年の阪神カップにおいては、全体スピード寄りの適性は重要です。
また、今春に1600万下を勝ち上がったレースが、11.8-11.7-11.7-12.7という1400の超失速戦。このレースも4コーナー通過順が2桁の馬が上位を占めましたが、この馬は3番手から粘り込みました。
1400で時計がかかる馬場でのL3失速戦を押し切っているのはこの馬だけ。これは大きなアドバンテージです。さらに、前走のようにスローペースのトップスピード持続戦でも好走できているように、1400ならば柔軟に流れに対応できるのも更なるプラス要素。
阪神は雨が降って内外の有利不利が変わる可能性もありますが、先週は明らかにイン有利の馬場でしたし、上手く流れに乗って3列目の内から抜け出す競馬になれば一発の可能性は十分に考えられます。
その他の馬
ミスターメロディは1400適性、時計のかかる馬場適性があり、インから無理なく2列目を取れそうと良い要素は多くあります。ただし、失速戦はダート時代からイマイチで、メリハリがついた流れに不安があるので対抗にとどめました。
◎馬とミスターメロディが軸候補で、残りはヒモの中での強弱となります。
ラインスピリットは、単純にこのメンバーなら上位の力があります。ただ、いろんな流れで走れるものの突き抜けきれない器用貧乏。もっと内に入ってロスなく立ち回れるならば対抗以上の評価でしたが・・・。ただ、相変わらず人気にはならない馬なので厚めに。
ベステンダンクは、障害を使って馬が変わりました。阪神は1600ですが、今年2連対。ラストに失速するコースがいいようなので京都→阪神は大きなプラス。大外枠は・・・。
シュウジは、2年前の覇者。この馬の場合は、適性というよりも気難しさで力をいつ発揮できるかわからないのがややこしいです。1400の消耗戦がベストですが、気性面で軸にはしづらいです。
ワントゥワンは、明らかにパワーアップしていますが1400のペースに対応できるかどうか。また、内をロスなくついた方がいいと考えているのでここまでの評価にとどめました。同じ差し追込勢のサトノアレス(切れ特化型)・ケイアイノーテック(トップスピード持続型)・カルヴァリオ(1200ベスト)よりは、適性の幅が広がっている分だけ少し上に評価しました。