2018年5月19日の京都メインレースは、ダート重賞・G3平安ステークスです!
1994年の創設以来、長らくフェブラリーステークスのステップレースとして、1月の京都ダート1800mで開催されていました。実際は、フェブラリーステークスに向けてというよりは、川崎記念に出ない中距離ダート馬の1戦でしたが。
2013年から、現在の5月・ダート1900m開催となっています。時期的には帝王賞のステップレースになりますが、勝ち馬で帝王賞に向かったのは13年ニホンピロアワーズと16年アスカノロマンの2頭。15年インカンテーション、17年グレイトパールは故障で休養に入ってしまったので、順調ならば帝王賞に向かっていたかもしれません。
ただ、帝王賞も賞金を持っているダートG1馬で出走枠が埋まりがち。2016年からJRA出走枠が7頭になったので、これからは平安ステークスの勝ち馬が帝王賞に向かいやすくなるのでしょうか!?
それはさておき、今年はグレイトパールVSテイエムジンソクという、非常に楽しみなレースになりそうです。他のメンバーも、ダートG3にしてはかなり豪華で、G1を目指す馬たちの熾烈な戦いが期待できそうです。
以下、開催時期が変更された2013年以降の平安ステークス、および、同時期・同距離で行われた2010年から2012年までの東海ステークスの上がり傾向、私の過去予想、平安ステークスのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
10 | L3 | 高速(11.9) | 超持続(0.2) |
11 | L2 | 超高速(11.4) | 失速(0.8) |
12 | L2 | 高速(11.9) | 失速(0.7) |
13 | L2 | 低速(12.0) | 持続(0.5) |
14 | L2 | 高速(11.8) | 失速(0.9) |
15 | L4 | 高速(11.7) | 失速(0.8) |
16 | L4 | 高速(11.7) | 超失速(1.2) |
17 | L4 | 低速(12.4) | 持続(0.5) |
(10~12は同時期・同コースで開催された東海ステークスの成績)
(10,11は不良)
(最高速度:~11.4は超高速、11.5~11.9は高速、12.0~12.4は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
昨年は前半のペースが過去最速で、途中からケイティブレイブが動いていったこともあり、終いは断続的に失速していく消耗戦になりました。
前への意識が強い馬が多かったり、単純に先行激化すると、坂の下りのL4が速くなり、そこから徐々に失速していく形になりやすいのが京都ダートコース。
逆に、ペースが落ち着くか、途中から動いていく馬がいないと、坂の下りをゆったり下って4コーナーから動き出し、L2が最速戦となります。
L2最速戦の方が、前半のペースが遅い分だけ前が残りやすそうに見えます。しかし、実際にはL4最速戦だった15,16が前残りとなっています。早めから脚を放出する分、追いかける立場の馬がなし崩し的に脚を使わされ、ラストまで伸びを持続しきれないのでしょう。ただ、昨年のようにオーバーペースになると、さすがに前は潰れます。
L2最速戦の場合は、瞬発力のある先行馬が1着3着に粘り込み、同じく切れるタイプの差し馬が間に入り込むパターンが多いですね。12~14の3年間は、先行馬2頭と差し馬1頭の組み合わせになっています。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | アスカノロマン | 1番人気1着 |
17 | グレイトパール | 1番人気1着 |
珍しく堅い予想が続いていますね。16年は、アスカノロマンとクリノスターオーの馬連・ワイドという、えらい堅い馬券で的中。
17年は、明らかにハイペースになりそうだったので、グレイトパールからピオネロやタガノエスプレッソなどの差し馬に流したのですが、まさかのクリソライト最後方ドカン。事前にクリソライト後方からと予想できた人はいるのでしょうか・・・。
平安ステークスのポイント
今年の逃げ馬候補は、プリンシアコメータとマイティティーの牝馬2頭。マイティティーは、前走アンタレスステークスで控える競馬で走れたので、今回も無理に出していかないかもしれません。そうなると、プリンシアコメータがハナを切るでしょうか。そうなると、前半のペースはさほど速くはならなさそうです。
実質的にペースの鍵を握るのはテイエムジンソクですね。東海ステークスが強かったように、やはり溜めるよりは早めに脚を使い始めた方がいいタイプ。京都の下り坂は、テイエムジンソクにとっては非常にありがたく、ここから勢いをつけていくことになるでしょう。
グレイトパールはこれを見ながらになるでしょうが、こちらも長く脚を使えることは前走のアンタレスステークスで証明済み。休み明けであれだけ動いたので、反動も気になるところですが能力的にはテイエムジンソク以外に相手はいないはず。
よって、この2頭の一騎打ちになる可能性は高そうですが、特注馬としてスローからのロングスパート戦に強いタイプを挙げておきます。1角崩しというよりは、3着候補としての側面が強いですが。
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