2018年7月29日の新潟競馬場メインレースは、夏の風物詩としてすっかり定着した直線1000mの電撃戦、G3アイビスサマーダッシュです!
21世紀になってから始まった、新潟の名物コースである直千競馬での唯一の重賞です。後のG1馬こそカルストンライトオのみですが、メジロダーリング・サンアディユ・カノヤザクラ・ハクサンムーン・ベルカントなど21世紀の名スプリンターが勝ち馬欄に名を刻み込んでいます。
上記の馬達も牝馬が多いですが、全17回のうち牝馬が11勝(9頭)と圧倒。スタートのダッシュ力が重要なので、斤量が軽くなる牝馬の方が強いというのが定説です。
今年の登録馬も半数以上が牝馬。3歳牝馬も複数おり、夏の暑さに強い牝馬が軽量を活かして今年も活躍するでしょうか。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、アイビスサマーダッシュのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 超高速(10.4) | 超失速(1.2) |
09 | L2 | 超高速(10.3) | 超失速(2.5) |
10 | L2 | 超高速(10.1) | 超失速(1.9) |
11 | L2 | 超高速(10.0) | 超失速(1.5) |
12 | L2 | 超高速(10.2) | 超失速(1.7) |
13 | L2 | 超高速(10.3) | 失速(0.7) |
14 | L3 | 超高速(10.5) | 超失速(1.1) |
15 | L2 | 超高速(10.1) | 超失速(1.4) |
16 | L2 | 超高速(10.1) | 超失速(1.1) |
17 | L2 | 超高速(10.3) | 超失速(1.4) |
(09は重馬場)
(最高速度:~10.9は超高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
直線だけの競馬ですので、小細工なしの全体スピード勝負になるかと思いきや、アイビスサマーダッシュはほぼすべての年でL2最速戦となっています。
つまり、スタートから勢いをつけてゴール前まで突っ走るのではなく、3ハロン目(L3)で一旦緩んで、4ハロン目(L2)で再加速することになります。さすがに1000mをフル回転で突っ走ることはできませんから、上り坂となる3ハロン目でスピードを落とし、L2で再スパートしてL1は超失速という流れがほとんどです。
3ハロン目で一旦スピードが落ちるといっても、10秒台前半から半ばで収まるので、2,3,4ハロン目は10秒前後で走ることになります。そうなるとさすがにL1では苦しくなり、11秒後半から12秒台まで落ち込むケースもあります。
単純なダッシュ力よりは、再加速に強くL1で失速する中を踏ん張れる馬が狙い目となります。特に先行馬は、はっきりと再加速戦向きの方がいいです。差し馬に関しては、3ハロン目から差を詰め始めるので、あまり加速力は問われませんが。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | ヤマニンプチガトー | 11番人気10着 |
17 | レジーナフォルテ | 4番人気3着 |
ヤマニンプチガトーは消耗戦に強い差し馬という狙い+村田一誠騎手+牝馬で買いましたが、この年は前半が比較的落ち着いて前残り。
レジーナフォルテは未勝利勝ち以来の直線競馬でしたが、その内容が良かったことと3歳牝馬51キロで自身の本命。単複勝負でしたが、アタマ期待でしたので元返し程度にしかならず・・・。
アイビスサマーダッシュのポイント
13,16は行った行ったでしたが、案外差しが届くのがアイビスサマーダッシュ。その原因はやはり、L1での急失速によるものでしょう。
今年は先行馬が多いですが、少し頼りないメンバーにも見えます。枠順にも大きく左右されますが、今年は1頭ないし2頭が中団からの競馬となる馬になりそうな予感がします。
というわけで、今年は消耗戦に強い差し馬を特注馬に指名します。人気がどこまで出るのか読みづらいですが、単勝10倍前後にはおさまってくれるのではないかと思います。
3歳春のレースでも、ラストの失速で突っ込んできているタイプですし、500万勝ちがハイペースで終いバタバタのレース。前が苦しくなったところを待って勝負するタイプだと以前から考えていたので、このレースは適鞍かもしれません。前半の対応がカギになるでしょうが。
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