2018鳴尾記念過去レース・上がりラップ分析ページ

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 2018年6月2日の阪神メインレースは、宝塚記念のステップレース・G3鳴尾記念です!

 開催時期がコロコロ変わる印象の重賞ですが、以前は夏・冬の年2回開催だったこともある由緒正しい重賞です。鳴尾記念はいつのイメージか、競馬歴によってだいぶ変わってくるでしょうね。(余談ですが、私が競馬を観始めたころは6月開催でした。すぐに年末に移動しましたが。)

 時期的には宝塚記念のステップレースですが、6月に開催時期が戻った2012年以降の勝ち馬6頭の内、宝塚記念に出走したのは3頭だけ。15年ラブリーデイのおかげで、宝塚記念のステップとしても機能しているとはいえますが、出走頭数も含めて少し寂しいレースです。

 サマー2000シリーズのステップ的な立ち位置で使ってくる馬も多いですね。13年勝ち馬トウケイヘイローは、ここから函館記念→札幌記念と2連勝。

 メンバーはハンデ重賞とあまり変わらない顔ぶれですが、別定戦ということもあり少しだけ2000のハンデ重賞よりは価値の高いレースといえます。

 今年は、将来に向けて賞金を積みたい上がり馬タイプの4歳馬、トリオンフトリコロールブルーの2頭に注目が集まりそうです。また、マルターズアポジーに武豊騎手が騎乗するということで、どのような逃げをみせてくれるかも気になります。

 以下、6月に開催時期が変わった2012年以降の過去6年の上がり傾向、私の過去予想、鳴尾記念のポイントとなります!

過去6年の上がりラップ傾向

 

年  最速地点  最高速度  失速度合 
12 L2 超高速(10.6) 超失速(1.0)
13 L3 高速(11.3) 失速(0.7)
14 L2 低速(11.5) 持続(0.4)
15 L2 低速(11.5) 失速(0.6)
16 L2 高速(11.3) 失速(0.9)
17 L2 高速(11.0) 失速(0.6)

(すべて良馬場)

(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)

(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)

 梅雨入り前後に行われるレースですので、天候が不安定です。ただし、2012年以降はすべて良馬場で行われています。今年も月曜段階では、水曜日に雨が降るだけとのことで、良馬場でレースが行われそうです。

 この開催の阪神競馬場は、なんといっても宝塚記念。4週開催ですので、最近の馬場造りの傾向に従えば、宝塚記念に合わせて馬場の調整をするはずです。

 しかし、宝塚記念自体が雨に祟られることの多いG1ですし、芝はイネ科ですので高温多湿のこの時期は生育が非常に良いです。

 そのため、開幕週から高速馬場にしても1か月もちますし、雨が多い時期なのであまり先のことは考えずに開幕週に向けた馬場造りをしている印象があります。

 よって、いわゆる開幕週のセオリー通り、高速馬場で先行馬有利と考えておけばいいでしょう。

 ラップに関しては、前半がスローでL4~L5地点からじわじわとスピードがあがり、4コーナーから直線入口での瞬発力勝負になりやすくなっています。

 ただし、今年はマルターズアポジーにヤマカツライデンと現役屈指の逃げ専門タイプが2頭いるので、例年とは違ったペース・上がりになると考えています。

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過去の予想結果

本命馬 結果
16 ステファノス 2番人気2着
17 ラストインパクト 6番人気8着

 17年は、10頭立ての割には先行馬が多く、割と流れると思ったのですが超スロー・・・。L2での反応と前半のポジション取りがすべての競馬でした。

 16年はレコードタイムが出ましたが、59.0-58.6とミドルバランスでレコード決着としては前半が遅いです。これくらい流れても前の馬が有利だったので、よほど速くならない限りは先行馬が圧倒的に有利ですね。

鳴尾記念のポイント

 過去レースの振り返りでも書いたように、今年はマルターズアポジーヤマカツライデンの存在が大きいです。

 特にマルターズアポジーはゲートが速いので、スタート得意の武豊騎手ということもあり、逃げるのは確定的です。ヤマカツライデンはテンがそこまで速くはないので、出していくとは思いますが、2番手からの競馬になるでしょう。

 マルターズアポジーは、前半で緩めることもありますが、瞬発力はないので早めスパートというか全体的に脚を使う競馬をします。ここ1年でも、新潟競馬場だった関屋記念以外はL4最速が4回とL3最速が1回。

 明確な加速ポイントを作ると、切れがある馬にやられてしまうので、淡々とリズムを刻んで逃げることになります。これは武士沢騎手時代からそうでしたが、ここ2走の柴田善臣騎手も同じような逃げの打ち方。陣営が徹底して、馬の特徴を伝えているのでしょう。

 ということで今年は、L4最速かL3最速かは難しいところですが、瞬発力勝負にならないようなラップになりそうです。59.0-59.0くらいのイーブンペースで、後半5ハロンはゴール前の1ハロン以外はすべて11秒5前後という感じの刻み方が想定できます。

 特注馬は、瞬発力勝負だとオープンクラスでは厳しいですが、1周戦のロングスパート勝負ならチャンスがある馬を挙げておきます。

 2走前はポジションがかなり後ろになってしまったので、このメンバーでもなんとか5番手以内を取れれば期待できます。

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