2018年5月6日の東京競馬場メインレースは、3歳マイル王決定戦・G1NHKマイルカップです!
一昔前はここからダービーを目指す馬もいましたが、近年はまさにマイル王決定戦といった感じの短距離路線を歩んできた馬が中心となっています。勝ち馬でダービーに出走したのは、過去10年で4頭(出走取消のダノンシャンティ含む)ですが、最後の出走馬は13年のマイネルホウオウ。また、毎年ここからダービーへ向かう馬はいるのですが、最後に馬券になったのは08年ディープスカイと、ダービー路線から外れて独自の道を築き始めています。
特にここ2年はメジャーエンブレム・アエロリットと勝ち馬が牝馬です。昨年は2着リエノテソーロで牝馬ワンツー、3年前も2着にアルビアーノが入っており、牝馬の活躍がかなり目立っています。
今年の出走メンバーも、牡馬14頭牝馬4頭の比率ですが、牝馬はテトラドラクマ・プリモシーン・ロックディスタウンの重賞馬3頭に、重賞2着のアンコールプリュ。対する牡馬も、タワーオブロンドンを中心に重賞馬が5頭いますが、牝馬勢の層の厚さが印象的です。
牝馬の3連覇か、それに待ったをかける牡馬が現れるのか?注目の1戦です。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、NHKマイルカップのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L2 | 高速 | 失速 |
09 | L3 | 低速 | 持続 |
10 | L4 | 低速 | 持続 |
11 | L3 | 高速 | 失速 |
12 | L2 | 高速 | 持続 |
13 | L3 | 高速 | 失速 |
14 | L3 | 高速 | 失速 |
15 | L3 | 高速 | 失速 |
16 | L3 | 高速 | 超失速 |
17 | L3 | 高速 | 持続 |
(08は稍重)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
目立つのはL3最速戦の多さ。4コーナーから直線の上り部分が最速になることが多いです。
例外は08,12のL2最速と10のL4最速ですが、L2最速戦はどちらも真ん中の2ハロン(4,5ハロン目)が24秒台後半と緩み切ったため、スピードが乗り切るのが遅くなりました。
過去10年の平均が23秒台半ばなので、相当緩まないとL2最速にはなりません。今年から3歳限定の1200m重賞ができましたが、短距離路線の馬はとりあえずここが春の大目標になります。そのため、前半からスピードを活かす競馬になりやすいので瞬発力勝負が起こりにくいのでしょう。
また、L4最速となった10年は前半が33.4-44.8-56.3とスプリント並みのハイペース。勝ち時計も1:31.4と驚異のレコード決着でしたが、さすがにここまで速いと後半はなだらかに失速するのみとなります。
そのため、よほどのハイペースまたはスローペースにならなければ、L3最速戦になるとみて間違いありません。
近2年は勝ちタイムが1分32秒台ですが、だいたいG15連戦が始まるこの週から、東京の馬場は時計が出やすくなります。
今年に関しては、開幕週から時計の出る異例の展開ですが、先週も好時計が連発していたので馬場状態はかなり良好でしょう。金曜日の天気が気になりますが、土日は晴れるので、前半のペース次第では1分31秒台の決着になるかもしれません。速い馬場への適性も重要ですね。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | メジャーエンブレム | 1番人気1着 |
17 | ボンセルヴィーソ | 6番人気3着 |
馬場が軽く、時計が速ければ速いほど1600以下の実績が重要になります。前半から平均的に流れることが多いので、追走スピードがある程度必要になるためです。
実際、1:32.3で決まった昨年は、1~3着馬まですべて芝1400以下での勝ち鞍がありました。まあ、芝1400以下での勝ち鞍がない馬が4頭(トラスト・プラチナヴォイス・アウトライアーズ・ガンサリュート)しかいなかったですが・・・。
逆に言うと、今年も高速馬場である程度流れることが想定されますので、芝1600未満の実績がない馬は厳しいのではないでしょうか。
今年の出走馬18頭の中で、芝1600未満での勝ち鞍がないのは、
カツジ・ギベオン・ケイアイノーテック・テトラドラクマ・デルタバローズ・パクスアメリカーナ・プリモシーン・フロンティア・ルーカス・レッドヴェイロン・ロックディスタウン
なんと、今年は11頭も芝1600未満で未勝利です。・・・さすがにこれだけいると、どれか1頭は来そうですねw
芝1600未満未経験の馬が厳しい理由が、前半の追走スピード面ですので、クイーンステークスで速いペースで先行して勝ったテトラドラクマ、1400重賞ファルコンステークス3着のフロンティア辺りは、情状酌量の余地がありそうです。
NHKマイルカップのポイント
逃げ徹底型はいませんが、前半のスピードがあるカシアス・テトラドラクマ・ミスターメロディが先行すれば、スローになる可能性は低そうです。また、逆にハイペースになる可能性も低そうで、昨年の46.1-46.2=1:32.3に近い平均ラップになるのではないでしょうか。
過去の予想結果の欄で、熱く短距離実績の大切さを語りましたので、特注馬も芝1600未満での勝ち鞍がある7頭の中から選びました。
・・・おそらく7頭の中で1番人気が集まりそうな馬ですが、まともなら軸としては最適なのではと考えます。
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