2018年5月27日の東京競馬場メインレースは、牡馬クラシック2冠目・G1東京優駿(日本ダービー)です!
春シーズンはダービー、秋シーズンは有馬記念がやはり一番の大レースですよね。競馬ファンだけでなく、世間一般からの注目度も高いダービー。意外と一筋縄では収まらないレースですが、1着賞金が2億円となった2013年以降は3着以内に3番人気が2頭以上入っています。特に、近2年は1~3番人気での決着と、以前よりは堅い決着が目立ちます。
ただし、今年に関しては人気がかなり割れそうです。1冠目の皐月賞が波乱決着で、唯一2冠の権利があるエポカドーロが3番人気以内にならなさそう。おそらく、皐月賞不出走組のダノンプレミアム・ブラストワンピースが人気の中心となるでしょう。さらに、皐月賞では末脚不発となったキタノコマンド―ル・ステルヴィオ・ワグネリアンもそれなりの人気になりそうで、場合によってはこの6頭すべてが単勝10倍未満となるかもしれません。
ダービーで6番人気の単勝が1ケタ台になるのは、パッと調べられた1986年以来は一度もありません。もしかすると、史上空前の大混戦ダービーになるかもしれませんね。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、日本ダービーのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 低速(11.8) | 失速(0.6) |
09 | L2 | 超低速(12.9) | 失速(0.7) |
10 | L2 | 超高速(10.8) | 持続(0.5) |
11 | L1 | 超低速(12.0) | 超持続(0) |
12 | L3 | 低速(11.7) | 失速(0.7) |
13 | L3 | 低速(11.6) | 持続(0.3) |
14 | L2 | 高速(11.1) | 失速(0.6) |
15 | L2 | 高速(11.0) | 失速(0.7) |
16 | L2 | 高速(11.0) | 失速(0.6) |
17 | L2 | 超高速(10.9) | 持続(0.5) |
(09,11は不良)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速、12.0~は超低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速)
2014年からの近4年は、よく似た上がりの内容になっています。2016年のみ一旦L5で11秒台に入っているのですが、1000m通過から4コーナーまでの800mがかなり遅いです。そして、直線に入るところでスピードが上がり始め、坂を上ったL2地点が最速。馬場がダービーに向けて軽く仕上がっていることもあり、L2地点では11秒前後の高速上がりが問われます。
動き出しが遅いので、L2地点でかなり速い脚を使ってもスピードが落ちきりません。強い加速度が問われるレースは、L1地点でスピードが落ち込みやすいですが、近4年の落ち込み幅は0.5~0.7と、持続とは言えないまでも軽い失速にとどまっています。
近年は馬群が固まりやすいレースになっていますので、よっぽど強力な先行馬がいない限りはL2最速の瞬発力勝負としての側面が強くなるでしょう。馬場が軽いので、純粋なトップスピードの高さが問われます。
また、近4年は上がりのスピード勝負になるので、前半のポジションは問われません。直線に向いてから、どれだけ速い脚を使えるかが大切なので、中団に位置している馬が非常に強いです。先行馬であれば、イスラボニータレベルの軽い脚がなければといったところでしょう。また、ペース自体は遅いので、後方からだと3着がやっとになります。
一方で、5年前と6年前は、L3低速戦となっています。この2年では先行馬が粘っていますが(13年3着は逃げたアポロソニック、12年3着は後続を大きく離した2番手につけたトーセンホマレボシ)、このパターンだと直線からの長いトップスピード持続力が問われています。
レース映像を観る限りでは、この2年で好走したキズナ・エピファネイア・ディープブリランテ・フェノーメノはL2地点での加速力をみせていましたので、差してくるならL2地点でのスピードの高さが必要です。逆に逃げ・先行馬ならば、道中での淀みをなるべく作らずに早めスパートから長い脚を活かす形でないと厳しいのかもしれません。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | サトノダイヤモンド | 2番人気2着 |
17 | クリンチャー | 9番人気13着 |
16年はサトノダイヤモンドとマカヒキの馬連とサトノダイヤモンド→マカヒキの馬単のみで勝負。逆だと最高でしたが、この2頭の馬連が700円はあの時点ではだいぶおいしい馬券でした。
17年は、クリンチャーが厳しいペースで先行してくれるのを期待していたのですが・・・。今になって映像を観ると、テンのスピードが足りなかったですし、内枠で動きたくても動けない競馬だったので仕方ないと思いますが、レースの直後はかなり落胆しました。
日本ダービーのポイント
現状では登録21頭のうち、アイトーン・リョーノテソーロ・ケイティクレバーの順で除外対象となっています。この中では、皐月賞で厳しいペースを刻んで逃げたアイトーンの除外がレースに大きな影響を与えそうです。
除外馬が出なければ、前走でアイトーンについていく積極的な競馬をしたジェネラーレウーノが、今回は逃げることになるでしょう。意識的に前半から飛ばしていった感じだったので、今回も他馬の動向お構いなしに、厳しいペースを刻みにいくのではないでしょうか。
馬群の先団に位置するのは、エポカドーロ・ステイフーリッシュ・ダノンプレミアム・ブラストワンピースあたりでしょうか。この中では、前走ハイペースを積極的に追いかけたステイフーリッシュのみ、ジェネラーレウーノについていく可能性があります。残りの3頭は、ペースをコントロールして、直線での決め手勝負に持ち込む競馬になるでしょう。
現時点での特注馬は、決め手タイプではなく早め早めのロングスパートタイプを挙げておきます。というのも、直線までスローで決め手勝負になれば、ダノンプレミアム・ブラストワンピースの2頭は相当堅いと思われますので・・・。
L2地点での決め手と前半のポジションを考えると、ダノンプレミアム・ブラストワンピースはかなり信頼度が高いですが、あっと言わせる穴馬を選ぶなら、これらより前で早めスパートで出し抜く競馬しかないと思います。特注馬の前走は、そういった意味では非常に理想的な競馬でした。
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明日以降、注目馬を中心に出走予定馬の戦績を振り返っていきます。