過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
16 | L3 | 高速(11.4) | 超持続(0.2) |
17 | L2 | 高速(11.2) | 持続(0.4) |
(16,17ともに良馬場)
(最高速度:11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続)
想定上がり:L3高速持続
東京芝コースは、先週までのような超高速馬場と比べると少し時計がかかるようになっています。それでも高速馬場なのは間違いありません。
逃げるのはサヤカチャンで決まりでしょう。これに外のランドネ・ロザクラウカが続く形のレースになりそうです。人気どころでは、再び内枠を引いたラッキーライラックが、前に壁を作る形にはなるでしょうが一番前に。リリーノーブルはそれを見ながらで、アーモンドアイはゲートが速くないので出たなりの競馬。サトノワルキューレもスタートが速くないですし、牝馬にしては長い距離ばかり使ってきているので、有力馬の中では一番後ろからになるでしょう。
サヤカチャンに関しては、他の馬もノーマークですから自由にペースを作れる立場。実質的に馬群を引っ張るのがランドネとロザクラウカですが、これらはどちらも乗り替わり。ランドネにしてもロザクラウカにしても、前半はかなりゆったりとしたレースで好走していることもあり、意識的にペースを引き上げるような形にはならないでしょう。
1,2コーナーから向正面にかけてはかなりのスローペースが予想されます。ラッキーライラック・リリーノーブルは内枠ですし、アーモンドアイは直線手前からでも間に合うという判断になるでしょうから、カギとなるのはサトノワルキューレ・デムーロ騎手。ペースに敏感なデムーロ騎手ですから、遅いとみるや動いていく可能性もありそうです。
サトノワルキューレが動けば、残り1000mが断続的に速い競馬に、じっくりと構えると直線だけのフルスピード勝負になりそうです。距離が長いだけに、前半でどれだけ力まずに走れるかがポイントにはなりますが、基本的には600mの高速持続戦になるでしょう。実際、近年のオークスは3~4ハロンのスピード持続戦になりやすいですし。
基本的には長く11秒台前半の脚を使える馬を評価します。また、位置取りに関しては、無理しないで先行できるならば、前にいるだけ有利になりそうです。
予想【自信度A】
◎13アーモンドアイ
◯02ラッキーライラック
▲08サトノワルキューレ
☆01リリーノーブル
3連単13→2→8
3連単13→2→1
3連単13→8→2
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◎13アーモンドアイ
以前からこのブログを読んでいただいている方であればわかると思いますが、私としては異例となる本命サイドの予想・馬券になります。
というのも、今年の牝馬路線の最上位クラスは少数精鋭で、桜花賞1~3着が実績的にも抜けていて、4着トーセンブレス・5着マウレアが一枚下にいます。これに対抗できるのは、別路線組の中でもサトノワルキューレ・カンタービレ・オールフォーラヴくらいでしょう。
よって、基本的には桜花賞の1~3着馬を評価すべきです。
その中で、桜花賞で異常な伸びをみせて快勝したアーモンドアイを本命に。こういう1倍台の馬は嫌ってなんぼだと思っているのですが・・・。
桜花賞は前半3ハロンは確かに34.5と遅くはなかったですが、バランス的には46.6-46.5とミドルペース。上がりが12.1-11.5-11.3-11.6と、中盤緩んでの高速持続戦でした。
もう少し遅い方がパフォーマンスは上がったでしょうが、ラッキーライラックとしては勝ちパターンに近い形の競馬でした。それを、後方から直線だけでぶち抜いたアーモンドアイの末脚には驚きです。
正直、桜花賞では高速馬場への懸念があったため、アーモンドアイの評価はあまり高くなかったです。1400mの新馬戦で負けたように、前半のスピードに不安がありましたし、未勝利・シンザン記念はスローペース。しかも、シンザン記念はかなり馬場が悪い中での豪脚でしたので、パワーがあるのは認めても、軽い馬場で同じような脚が使えるとは思っていませんでした。
しかし、桜花賞でシンザン記念をはるかに上回るメンバー相手にあの豪脚。高速馬場でパフォーマンスを落とすどころか、さらなるパワーアップを見せつけました。これなら今の東京の高速馬場も問題ありません。
とにかく出し切る競馬さえできれば、勝つ可能性は限りなく高いと思います。外枠に入ったことで、自分の競馬がしやすくなったので1着固定で勝負します。
◯02ラッキーライラック
桜花賞でアーモンドアイには完敗でしたが、十分に力を示す競馬でした。特にリリーノーブルやマウレアとの比較で、今までで前半で一番速いラップを踏みながらも先着。やはり、能力は非常に高いです。
チューリップ賞がラッキーライラックのベストレースですが、このレースは前半が59.5と遅く、12.0-11.7-10.7-11.5とL2での強烈な瞬発力でマウレア・リリーノーブルを突き放しました。このギアチェンジ力が、ラッキーライラック最大の武器でしょう。
今回はスローになりそうで、直線の上り坂まで我慢できれば、ポジション差と瞬発力を活かしてアーモンドアイにも対抗できると思います。アーモンドアイは、瞬発力自体は底まで高くないので。
ただし、オークスは直線入口から速くなりがちなので、ラスト1ハロンで苦しくなった時にアーモンドアイに差されてしまうのではないかと考えます。それでも、他馬相手には十分に優位な立場に立っています。
▲08サトノワルキューレ
距離への不安がなく、トップスピード持続力は素晴らしいものがあります。特に、ゆきやなぎ賞で残り1000mから動き出し、11.5-11.5-11.1-11.8という流れでエタリオウを退けました。
フローラステークスも、前半スローで11.9-11.5-11.3-11.7と前が止まりづらい流れでしたが、1頭だけ最後方・大外から突き抜けたように、11秒台前半の脚を長く使う能力に関しては疑いようがありません。
問題は、前半のポジショニング。ここ2戦はゲートがかなり悪く、今回もスタートで遅れることになりそうです。スロー想定なので、途中から動いていくかもしれませんが、アーモンドアイ・ラッキーライラックの2頭は強力です。溜めていたら昨年のアドマイヤミヤビのように届ききらないでしょうし、難しい選択を迫られそうです。
出し切った時の怖さは認めつつ、届ききらない可能性の方が高そうとみます。
△01リリーノーブル
ラッキーライラックと比べ、瞬発力勝負では劣りますが、L1の持続力では同等以上のものがあります。今回は内枠を引けましたし、ラッキーライラックを見ながら競馬を進め、流れが持続戦よりになれば好勝負は可能です。
アーモンドアイとは差があり、ラッキーライラック相手でも流れ的に有利だった桜花賞で差し切れなかったので、3着まででしか買えませんが、サトノワルキューレ相手には勝負できるのではないでしょうか。