2018年5月6日の新潟メインレースは、中距離ハンデ重賞・G3新潟大賞典です!
ゴールデンウィーク開催で、かつG1の裏での重賞となるので、どうしても印象が薄くなってしまう重賞ですね。ハンデ戦でこの時期の開催なので、一流馬の出走は極めて少なく、ローカル重賞らしいメンバーでの激戦となります。
しかし、今年は4歳世代の新星トリオンフと悲願のG1制覇を目指す古豪ステファノスが参戦します。トリオンフは6月で収得賞金が半分になるので、秋に向けてここでの賞金加算は必須ですし、ステファノスは叩き良化型ですがこのメンバーなら負けられないところ。例年以上に今後に向けて重要な1戦となりそうで、見逃せないレースになりました。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、新潟大賞典のポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L2 | 超高速(10.7) | 持続(0.4) |
09 | L2 | 高速(11.0) | 持続(0.5) |
10 | L2 | 高速(11.0) | 失速(0.7) |
11 | L2 | 高速(11.2) | 超失速(1.0) |
12 | L2 | 低速(11.5) | 超失速(1.2) |
13 | L2 | 高速(11.1) | 超失速(1.0) |
14 | L2 | 超高速(10.8) | 超失速(1.0) |
15 | L2 | 超高速(10.9) | 失速(0.6) |
16 | L2 | 超高速(10.8) | 超失速(1.7) |
17 | L2 | 超高速(10.8) | 超失速(1.4) |
(12,17は稍重)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
個人的に、日本一特殊なコースであると感じている新潟外回りでのレースです。2000mで純粋なワンターン戦は、新潟外回りしかありません。スタートしてから長い直線が続き、コーナーは半径が短く、最後の直線が600m超。2000mのうちカーブが400mしかなく、1600mもの間直線を走る特殊コースです。
前半1000mが直線なので、1000m通過が1分を切ることが多いですが、実質的には59秒前半でミドルペース、59秒台後半はスローに近い流れとなります。前半に関しては、他の競馬場の2000mと比べ1秒弱は出やすいコースです。
L5,L4地点がコーナーですが、ここで一気にスピードが上がることはありません。直線に入りジワジワとスピードが上がり始め、L2地点で一気にトップスピードに。思いっきりアクセルを踏み込むレースなので燃費は悪く、L1地点ではスピードがガクッと落ち込みます。
最高速度は超高速が優勢で、ハロン10秒台の脚が求められます。しかし、重要なのはトップスピードが本来足りない馬でも、新潟ならば10秒台には対応できるということです。
新潟外回りは、上がり3ハロンの時計が速く出るので、どうしてもトップスピードに長けた馬を狙いたくなります。しかし、直線が長すぎる上に平坦で、しかも入口からいきなりギアを切り替えるわけではないので、オープン馬ならばほとんどの馬が最速地点のスピードには対応できます。
そのため、最速地点でのトップスピードはあまり重要ではありません。それよりも、ラスト200mで苦しくなるので、スピードを放出した後でも減速を抑えられる馬が狙い目となります。
過去10年の勝ち馬も、似たようなコースである東京での実績がある馬は少なく、ロングスパートになりやすい小回り2000mや中山2200m、または2400m以上の長い距離での実績があった馬がほとんどです。長い直線コースである阪神・京都の1800mや、東京の1800m・2000mとの関連性は薄いのが新潟2000mです。
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過去の予想結果
今年は、近年では一番楽しみなメンバーですが、予想するとなると難しそうですね・・・。
新潟大賞典のポイント
トーセンマタコイヤ・カレンラストショー・マイスタイル・ステイインシアトルと主導権を取る可能性がある馬が複数います。ただし、どれもハイペースで逃げるタイプではないので、ポジション取りで折り合いがつけば、ペースは落ち着きそうですね。鞍上的にはカレンラストショーが逃げると思いますが、どれが逃げるかはあまり重要ではないでしょう。
上がりに関しては、よっぽどのスローでない限りはデフォルト通りのL2超高速超失速戦になるでしょう。レースの流れを読む必要性は少なく、新潟外回りという特殊条件でいかに力を発揮できるかが焦点です。