2018札幌記念過去レース・上がりラップ分析ページ

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 2018年8月19日の札幌競馬場メインレースは、夏競馬最大のレースである北の大地で争われるスーパーG2札幌記念です!

 芝コース開設の翌年である1990年から、現在と同じ芝2000mで施行されるレースです。90年代から数多のG1馬がしのぎを削ってきたレースですが、2010年くらいからは賞金が上がった割には少し小粒なレースになっている気がします。

 昨年は1-2-3の競艇決着で大波乱。サクラアンプルール→ナリタハリケーン→ヤマカツエースとG2の常連組に大穴が入り込んだ決着でした。今年はモズカッチャン・マカヒキ・ネオリアリズムと3頭のG1馬がエントリーしていますが、マイルからの転戦となるサングレーザーや北海道で覚醒した感のあるマイスタイル、3歳勢からアイトーン・ゴーフォザサミットの上位層が出走し、多士済々といったメンバー。昨年よりもレベルが高いメンバーにはなりますが、実績以上に拮抗した争いになりそうです。

 以下、函館代替開催だった2013年を除く過去10年の上がり傾向、私の過去予想、札幌記念のポイントとなります!

過去10年の上がりラップ傾向

 

年  最速地点  最高速度  失速度合 
08 L2 低速(11.6) 超持続(0.2)
09 L2 低速(11.8) 失速(0.7)
10 L2 低速(11.7) 持続(0.4)
11 L2 高速(11.3) 超持続(0.2)
12 L2 高速(11.4) 持続(0.4)
14 L2 超低速(12.0) 超持続(0)
15 L4 低速(11.9) 超持続(0.2)
16 L2 超低速(12.1) 超持続(0.2)
17 L2 低速(11.8) 超持続(0.2)

(16は稍重)

(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)

(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速)

 傾向としてはかなりはっきりしたものがあるレース。その中ではっきり特異と言えるのは、失速度合でしょう。9回で失速系は1度のみ。しかも超持続が5回あり、近年は3年連続で超持続戦での決着となっています。

 最速地点はL2最速戦が圧倒していますが、L2最速と超持続戦が同居しているのが札幌記念最大の特徴となります。

 L2最速戦、つまり残り400m~200mの地点が一番速いレースは、スローペースでコーナーでも脚を溜めて直線で爆発させるというレースが多いです。そのため、L2最速戦は瞬発力が求められ、L1では一気にスピードを放出した分だけ失速するレースになりやすいです。

 しかし、札幌記念では持続戦が優勢。この理由は、最速地点はコース形態上L2になるが、実際は向正面からのロングスパート戦だからです。実際に近年のラップを見てみると、下記の通りとなっています。

 17:12.7-11.0-11.7-13.0-12.3-12.1-11.9-11.9-11.8-12.0
 16:12.7-10.9-12.0-12.2-12.1-12.2-12.7-12.5-12.1-12.3
 15:12.5-10.9-11.7-11.9-11.9-12.0-11.9-12.0-12.1-12.1

 道中に関しては、メンバーや馬場状態で緩み方が違ってきますが、どの年も明確な加速ポイントがなく向正面からの半周は延々と12秒前後をゴールまで刻むレースになっています。

 L2が最速になるのは、ここが本仕掛けのタイミングであるというより、直線でスピードが出やすいから見た目上は速くなっているように見えるだけ。加速力がほとんど問われていないということがラップからもわかります。

 札幌記念は、小回りの中距離重賞らしいロングスパート戦。直線が短くて平坦であること、他のローカル重賞と比べて平均レベルが高いことから、ラストの失速幅がより小さくなっていると考えればいいでしょう。

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過去の予想結果

本命馬 結果
16 ネオリアリズム 5番人気1着
17 マイネルミラノ 8番人気13着

 16年はしてやったりの◎ネオリアリズムでしたが、相手がヒットザターゲットやハギノハイブリッドだったので単勝だけしか取れませんでした。

 17年に関しては、函館記念からの流れでマイネルミラノにこだわりすぎました。マイネルミラノはロングスパートの鬼ではありますが、終いがバタバタになるレベルの強気の仕掛けでこその馬で、他のローカル重賞よりもL1でのレベルが高い札幌記念ではそもそも足りなかったと今では考えています。

札幌記念のポイント

 G1馬が3頭出ますが、これまでのレースぶりから低速ロングスパート戦への適性は以下の通りと考えています。

 ネオリアリズム:◯(札幌記念勝ちの実績通り)

 モズカッチャン:△(スピード持続力はあるが軽い馬場の方が向いている)

 マカヒキ   :×(トップスピード特化型)

 現状ではマカヒキは消し、モズカッチャンは枠次第(器用なタイプで内枠なら買い)、ネオリアリズムは有力候補と考えています。

 展開は、アイトーンクロコスミアネオリアリズムマイスタイルと積極的な競馬をする馬が多いですが、デビューからハナを譲ったことが1度もないマルターズアポジーが逃げるのは確実でしょう。スローで逃げる馬ではないので、締まった流れになるでしょうし、トップスピードが問われない超ロングスパート戦になるのは間違いないでしょう。

 特注馬は・・・正直ドンピシャの適性を持つ馬はいません。昨年の覇者サクラアンプルールは、低速での争いはいいですが前半の追走に課題があります。ネオリアリズムはいいですが、特注馬としてあげる馬かと言われると微妙です。

 というわけで、特注馬はちょっとひねったところから。平日は雨が続く予報ということもあり、重い馬場でもこなせるタイプで、前半要素に関しては2000mなら問題なし。そして、ハイペースでタフな上がり勝負に強いことからも、不安要素はありますが狙ってみたい馬ではあります。ネオリアリズムより人気かもしれませんが・・・。

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