2018年10月14日の京都競馬場メインレースは、3歳牝馬3冠レースのトリを飾るG1・秋華賞です!
なんといっても、アーモンドアイの牝馬3冠達成なるかが今年の秋華賞で最大の注目点となります。86年メジロラモーヌから長らく牝馬3冠馬が出ていませんでしたが、21世紀に入ってからスティルインラブ・アパパネ・ジェンティルドンナと3頭の3冠馬が誕生。平成最後の牝馬3冠で5頭目の3冠ホースが誕生するか、非常に楽しみです。
相手関係だけで言えば、桜花賞・オークスよりはるかに楽な組み合わせになりそうです。リリーノーブル・レッドサクヤ・マウレアといった春の好走組が揃って回避し、ラッキーライラックも中間ではあまりいい話を聞きません。
夏に力をつけた馬が強敵になるところですが、紫苑ステークスの勝ちっぷりから有力候補に躍り出たノームコアも回避。夏の1000万条件を勝った馬も、今年はミッキーチャームだけと少し寂しいメンバー構成になりそうです。それならば、春でも期待されていたものの結果が出ず、前走関屋記念で古馬相手に重賞を勝ったプリモシーンが、打倒アーモンドアイの筆頭候補になるでしょうか。
アーモンドアイは能力だけなら断然の存在なので、京都内回り2000という今まで走ったことのない条件をこなせるかどうかだけでしょう。ここも力差でねじ伏せるようだと、牝馬三冠の偉業以上だけでなく、今後の日本競馬界を背負っていく存在になれそうですね。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、秋華賞のポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 低速(11.5) | 失速(0.6) |
09 | L2 | 低速(11.6) | 超持続(0) |
10 | L2 | 高速(11.2) | 失速(0.6) |
11 | L2 | 低速(11.7) | 持続(0.3) |
12 | L3 | 高速(11.3) | 超失速(1.2) |
13 | L3 | 低速(11.8) | 超持続(0.1) |
14 | L4 | 低速(11.5) | 持続(0.3) |
15 | L2 | 低速(11.6) | 持続(0.3) |
16 | L2 | 高速(11.3) | 持続(0.4) |
17 | L4 | 超低速(12.1) | 持続(0.3) |
(17は重、11は稍重、残りは良)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速、12.0~は超低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
昨年は季節外れの台風でかなり重い馬場の中での競馬でした。そのため、参考外です。
牝馬限定戦なので、最速地点はL2が最速ですが大きな偏りがあるわけではありません。また、L2地点で急加速しているレースはありません。そのため、牝馬らしい一瞬の加速力が求められるレースではありません。
14年からの上がり4ハロンラップが以下の通りです。
14:11.5-11.7-11.8-11.8
15:11.9-11.8-11.6-11.9
16:11.7-11.4-11.3-11.7
これを見てもわかるように、実質的には4ハロンの低速持続戦です。京都内回りはL4地点がちょうど下り坂なので、前半の先行争いが向正面で落ち着き、淀の坂を上り切ってからは断続的に中間速~低速域で走り続けるレースです。
前半のペースについてはラップだけを見るとハイペースが多いですが、単騎逃げや大マクリなどがあるため、額面通り受け取らない方がいいでしょう。超スローになることは少ないですが、ややスローから前後半イーブンラップくらいの追走力があれば足りることが多いです。
瞬発力一本の馬よりは、早めからソコソコの脚を長く持続できる馬が狙い目です。また、小回りコースながらコーナーでスピードが緩まないので、コーナーでもスピードを落とさない馬の方がいいでしょう。内で立ち回れるに越したことはないのですが、ごちゃごちゃしやすいので差し馬タイプならば外を回しても前との差を詰められる必要があります。
差し馬の場合は特に、コーナーでの機動力は重要になってきます。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | ミエノサクシード | 7番人気8着 |
17 | ポールヴァンドル | 11番人気9着 |
春のクラシック組VS夏の上がり馬という構図になりますが、基本的には春に間に合わなかった馬の方が優勢です。ただ、牝馬に関しては強い馬は早くか芽が出やすいこともあるので、完全に春に間に合わなかったというよりは、春はトライアルどまりで夏に力をつけてきた馬が良く来る印象です。
また、最近は距離適性によっては桜花賞をパスしてオークス狙いという馬も多くなっています。桜花賞は使わず(使えず)、オークスには出走した馬が近3年で3頭(ミッキークイーン・マキシマムドパリ・モズカッチャン)いるのはトレンドとして抑えておきましょう。
秋華賞のポイント
今年は、近年にないメンバー構成になっています。春の実績組はアーモンドアイとラッキーライラックくらいで、例年は数頭いる1000万勝ち上がり組もミッキーチャームだけ。関屋記念を勝っているプリモシーンもいますが、そもそも関屋記念→秋華賞というローテはおそらく史上初。
能力上位と思われる上記の馬達が、1頭もトライアルを使っていないというのも異例。カンタービレ・サラキア辺りのトライアル組の上位人気馬との力関係がはっきりしていません。
とはいえ、アーモンドアイは絶対能力で頭一つから二つは抜けた存在。シンザン記念の伸び方から常識的な範囲内なら馬場不問ですし、桜花賞の図抜けた上がりからも持続力をワンランク上のスピードで発揮できる存在です。
ラッキーライラックもここにきてしっかりと追切ができているようですし、アーモンドアイにない先行力が大きな武器。父のイメージとは程遠い器用で大人びた競馬ができるので、対アーモンドアイという意味では一番抵抗できる条件です。
特注馬は2強以外から指名しますが、この2頭に割って入れれば・・・というくらいの期待度です。脚質的には難しい選択を強いられそうですが、前半はある程度速くても問題なく、コーナーで動いていく競馬も経験済みです。
ゲートが鍵になりますが、なんとか中団よりやや後方くらいはキープできれば。また、出し切った方がいいタイプなので、外枠の方がはっきりいいでしょう。色々と条件はつきますが、出し切れば春より善戦できる能力・適性は持っている馬です。
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