今週の阪神は土曜に重賞・チューリップ賞が行われます。日曜はオープン特別大阪城ステークスがメインですね。
桜花賞と同コース・同距離で行われる最重要ステップレース。同じ立場にある弥生賞の過去レース・上がりラップ分析ページで書きましたが、弥生賞は全く皐月賞につながらないレースです。
しかし、チューリップ賞は桜花賞にほぼ間違いなくつながるレース。過去10年の桜花賞勝ち馬のうち、7頭がチューリップ賞からのローテーションになっています。
08年、11年、17年が例外ですが、11年はチューリップ賞勝ち馬レーヴディソールが故障し、2着ライステラス・3着メデタシは桜花賞では中位人気以下でした。昨年もチューリップ賞勝ちのソウルスターリングが3着に敗れてしまいましたが、2着リスグラシューもチューリップ賞から。他の年でも桜花賞の馬券圏内のうち2頭以上がチューリップ賞組ということもありますし、間違いなく最も桜花賞につながるレースです。
今年も同じく同条件の阪神ジュベナイルフィリーズの1~3着馬である、ラッキーライラック・リリーノーブル・マウレアがエントリー。他にもサヤカチャン・シグナライズ・スカーレットカラー・サラキア辺りが人気上位となりそう。
マウレア・シグナライズ・サラキアは3着以内が必須ですし、他のトライアルの動向次第では2歳重賞2着のサヤカチャンもギリギリでしょうから、トライアルから激戦必至となりそうですね。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、チューリップ賞のポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L2 | 超高速 | 超失速 |
09 | L2 | 高速 | 失速 |
10 | L2 | 高速 | 失速 |
11 | L2 | 高速 | 持続 |
12 | L2 | 高速 | 持続 |
13 | L2 | 超高速 | 超失速 |
14 | L2 | 高速 | 失速 |
15 | L2 | 低速 | 超失速 |
16 | L2 | 高速 | 持続 |
17 | L2 | 高速 | 失速 |
(10,15は重)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
ここまで上がり傾向がはっきりと出ているレースも珍しいです。
まず、最速地点は過去10年すべてL2。さらに言うと、阪神コース改修後に外回りで施行されるようになった07年以降すべてL2最速となっています。
阪神外回りは直線が473.6mですので、L2地点は直線部分。直前のL3地点、4コーナーから直線の入口で加速が始まるのですが、ここで一気にスピードが上がらず、直線に入ってからの切れ味勝負になります。
これは、牝馬限定戦であることとトライアルであることが大きいですね。
今年3日目の開催なので、上がりも速くなります。重馬場だった15年を除くとすべて高速以上。15年も11.5が最速なので、馬場が渋ったとしてもよほどのことがない限りL2では11秒前半が計測されます。
失速度合に関しては、失速戦がやや優勢。持続になっている3回はすべて後方勢の差し切り(11レーヴディソール・12ハナズゴール・16シンハライト)ですので、先行馬はL1地点ではスピードがハッキリ落ちます。これに関しては、L2地点で一気にトップギアに入る反動と考えられます。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | クロコスミア | 14番人気7着 |
17 | ミスパンテール | 7番人気2着 |
傾向がハッキリしている分、このレースは得意です。16年はあまりにも人気がなかったのでクロコスミアから入りタテ目でしたが、17年は2強に割り込んだミスパンテールから入って的中。1戦1勝かつ夏の札幌以来の競馬で人気がなかったため、非常においしい馬券でした。
チューリップ賞のポイント
長い脚は必要とならず(特に先行馬)、瞬間の爆発力がいかにあるかだけを考えていけばいいです。
過去10年で5頭(ブエナビスタ・ショウリュウムーン・レーヴディソール・ハナズゴール・シンハライト)がL1最速戦で初戦勝ちをあげているのもポイント。L1最速戦は、仕掛けが遅れに遅れて最後まで脚が余っているようなレース。使える脚の長さは測れませんが、短いながらも鋭い脚を使えている証拠になります。
昨年の私の本命ミスパンテールも新馬戦がL1最速戦でした。
今年はレッドランディーニがL1最速戦で未勝利勝ちを上げていますが、次走の白菊賞もL1最速戦。ここでは完敗しているのでどうでしょうか。白菊賞勝ち馬リリーノーブルは(2番人気が確実ですが)いいでしょう。
1頭特注馬をあげるとしたら、L2最速戦ではありますが、12.6-12.2-11.5-11.5とL2=L1の中で完勝した馬でしょうか。
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明日以降、注目馬を中心に出走予定馬の戦績を振り返っていきます。