朝日杯フューチュリティステークスの有力馬個別分析2頭目はサウジアラビアロイヤルカップの勝ち馬ダノンプレミアムです。
サウジアラビアロイヤルカップは稍重馬場の中、1:33.0というレコードタイムでの快勝。ゲートセンスが良く、先行して速いペースについていきながら最後まで脚を使ったという強い内容で、朝日杯フューチュリティステークスでも最有力候補の1頭です。
サウジアラビアロイヤルカップの競馬は秀逸な内容でしたが、阪神マイルでも同じような競馬ができるかが最大のポイントになりそうですね。
それでは、ダノンプレミアムの全2走ラップ、朝日杯フューチュリティステークスにむけてのポイントです。
全2走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/06/25 | 新馬 | 阪神 | 1800 | 1 | 1 | L2 | 高速 | 超失速 |
17/10/07 | サウジアラビアロイヤルC | 東京 | 1600 | 2 | 1 | L3 | 低速 | 持続 |
(新馬・サウジアラビアロイヤルカップは稍重)
新馬戦からゲートは抜群でした。すぐに先頭に躍り出ますが、逃げたい馬を行かせて2番手で控えます。前半こそ最序盤の新馬戦らしい超スローでしたが、道中で1頭マクリにでたことで中盤からペースがぐっと上がります。このマクリに抵抗する形でハナを取って直線へ。直線では途中までは後続についてこられましたが、L1地点で突き放し結果的には4馬身差の圧勝となりました。
13.0-12.0-13.2-12.1-11.6-12.2-11.6-11.0-12.0といったラップで、道中で動きがあったために残り1000mから速くなりました。コーナーで一旦落ち着いたものの、直線では11.0と速いラップを刻むことになり、なかなかこの時期の新馬戦としては中身の濃いレースになりました。L1地点では大きく失速しましたが、この時期の2歳馬で5ハロン戦になったので仕方ないと思いますし、ここで後続を大きくちぎったので他馬と比べると失速度合は少なかったとも言えます。このレースからは5着馬と6着馬が芝で勝ち上がっていますが、上位馬がこの後順調に使えていないことからも厳しいレースだったことがうかがえます。
サウジアラビアロイヤルカップでは好スタートからハクサンフエロをいかせて2番手をキープ。稍重でしたが開幕週でかなり軽い馬場ということもあり、前半からしっかりとレースが流れて直線へ。直線序盤からしっかりを脚を使い先頭に立つと、後続を徐々に突き放していきます。最後まで脚は衰えず、後方からいい脚をステルヴィオが使いましたが寄せ付けずにレコード勝ちとなりました。
このレースはマイル適性の高さを強烈に見せつけたレースでした。46.1-46.9と前半の方が少し速い流れを楽々2番手で追走し、12.2-11.5-11.5‐11.7と一瞬緩んだ3コーナーから4コーナーにかけて加速をし、最後まで脚が全く衰えませんでした。前半の追走スピードにも長けており、そのなかでもしっかりと加速をし、最後まで長い脚をつかっていますから、レース内容としては申し分ありません。時計自体は超をつけてもいいくらいの高速馬場だったので、これくらいでても不思議ではありませんが、これを先行から押し切ったのは見事の一言です。
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朝日杯フューチュリティステークスにむけたポイント
現状評価:◎~◯
サウジアラビアロイヤルカップの競馬内容がとにかく圧巻でした。序盤、中盤、終盤と隙のない競馬でしたので、マイルでしっかりと前半から流れれば間違いなく本命候補筆頭です。
新馬戦では直線で11.6-11.0-12.0とギアチェンジからの失速戦に対応している面も、朝日杯フューチュリティステークスに多い流れに近いですから高評価。
1番人気でしょうから馬券の買い方に工夫が必要となってくるでしょうが、外すことはできない1頭です。
不安な展開として考えられるのが、直線までスローでダラダラ流れたときでしょうか。おそらくケイティクレバーが逃げて、これを2番手で見る形になるでしょうが、直線まで前を遊ばせる楽な競馬をしようとしたときに、もっと瞬間の切れに長けた馬にやられてしまう可能性はあると思います。
スローでも4コーナー~直線入口で早めに脚を使いだす競馬ができれば盤石だと思いますが、究極の切れ勝負になった場合だけ、取りこぼすかもしれません。
それでも抜群のゲート力と先行してピタッと折り合いのつくタイプなので、大崩れすることは考えづらく中心視することにはなるでしょう。