2017朝日杯フューチュリティステークス出走馬分析~ステルヴィオ~

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朝日杯フューチュリティステークス出走馬分析第3弾はステルヴィオ。

新馬が行われる最初の週で早くも勝ち上がり、2戦目は札幌で連勝。前走サウジアラビアロイヤルカップはダノンプレミアムには届きませんでしたが、ラスト猛然と追い込んで2着を確保しました。

今回はルメール騎手からクリスチャン・デムーロ騎手に乗り替わりとなりますが、そろそろデムーロ弟の出番のような気もするので、この点でも要注目ですね。

それでは、ステルヴィオの全3走ラップ、朝日杯フューチュリティステークスにむけてのポイントです。

全3走ラップ

年月日 レース名 コース 距離 人気 着順 最速
地点
最高
速度
失速
度合
17/06/04 新馬 東京 1600 2 1 L2 高速 超持続
17/08/12 コスモス賞 札幌 1800 1 1 L2 低速 持続
17/10/07 サウジアラビアロイヤルC 東京 1600 1 2 L3 低速 超持続

(コスモス賞は重、サウジアラビアロイヤルカップは稍重)

初戦は6月から始まった新馬戦の開幕週のレースに出走。好スタートから2番手集団の内をスッと取ります。そのまま直線まで我慢して、残り400で外目に持ち出すとじわじわと伸び、L1地点で後続を突き放しての1着。

この時期の新馬としてはしっかりと流れたレースでした。47.8-47.0とややスローでおさまって、12.5-11.5-11.4-11.6と直線3ハロンのスピード持続力勝負になりました。L1地点で後続を突き放したように、トップスピードを持続させる力は初戦からかなりのものをみせました。

コスモス賞は重馬場の中の1戦でした。スタートはまずまずも外に先行馬が揃っていたため、これを行かせて中団で構えます。3コーナーから道営ハッピーグリンが動いていき、それについていくような形で4コーナーへ進出。直線ではハッピーグリンを目標に脚を使い、L1地点でしっかりとかわします。ラストで道営ミスマンマミーアに猛追されましたが、なんとか振り切って連勝をあげました。

ここは馬場も重かったこともあり、49.6-13.2-48.5と時計がかかる馬場でのスローペースでした。12.2-12.1-11.9-12.3とラストは12秒前後を4ハロン続ける形のレースでしたが、これを外を回して断続的に脚を使いました。中央馬のレベルが微妙なレースでしたが、軽い馬場を勝ち上がりながらここでも対応したことからも、ステルヴィオの適性の広さはうかがえます。朝日杯フューチュリティステークスにはあまりつながらないでしょうが。

サウジアラビアロイヤルカップは外枠のスタートで、ゲートは普通でしたが少し抑えて進めます。そのまま内に入れますが、前が狭くなるところもありポジションは最後方に近い形に。直線では外に持ち出しますが、残り400まで前に馬がいて追い出しが遅れました。L2地点でようやく追い出すとジリジリと脚を使いだし、L1地点で爆発。ダノンプレミアムとは差がつきすぎていましたが、残り200で7~8馬身はあった差を一気につめて2着に食い込みました。

乗り方はかなりまずかったですが、ラストの伸び脚は素晴らしいものがありました。46.1-46.9とやや前傾ラップの中、上がりが12.2-11.5-11.5-11.7と持続戦。先行勢で最後まで脚を使ったのはダノンプレミアムだけなので、この馬の強さがはっきりと目立ちましたが、ステルヴィオもL1地点では11秒を切る脚を使っていると思われます。ペースが上がったことで前半の対応が上手くいきませんでしたが、溜めきることでこの時期の2歳馬としては非常に質の高いトップスピードをみせました。

もともと持続力はデビューからの2戦でみせていましたが、高速馬場で脚を溜めれば強烈な切れ味があることもわかりました。

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朝日杯フューチュリティステークスにむけたポイント

現状評価:◎~◯

ダノンプレミアムのトップスピード持続力は、この時期の2歳馬としては超優秀です。しかし、ステルヴィオの破壊力のある末脚もかなりのもの。サウジアラビアロイヤルカップではスムーズな競馬ができませんでしたが、それでもラスト400だけでダノンプレミアムとの差を6~7馬身ほど詰めました。

朝日杯フューチュリティステークスはラスト急坂で失速戦になりやすいので、前の脚が東京より鈍りやすいということを鑑みれば逆転の余地はあると思います。

長い脚を使えますし、トップスピードの高さも前走で証明しました。いかにも朝日杯向きの脚をサウジアラビアロイヤルカップで使ってきたので、ダノンプレミアムともヒケを取らないという評価をしたいです。

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