チャンピオンズカップ出走馬個別分析3頭目は、G1をすでに10勝、史上最多の11勝目を目指すコパノリッキーです。
最低人気でフェブラリーSを勝ってから早3年半。この間に10個のG1タイトルを奪取したスーパーホースです。しかし、チャンピオンズカップは3年連続で出走したものの、12着・7着・13着と結果を残していません。
年内での引退が決まっていますので、4度目にして最後の挑戦となるチャンピオンズカップ。なんとしても手にしたいタイトルですね。
それでは、コパノリッキーの近3走ラップ、好走時ラップ、チャンピオンズカップにむけてのポイントです。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/11/03 | JBCスプリント | 大井 | 1200 | 1 | 2 | L4 | 高速 | 超失速 |
17/10/09 | 南部杯 | 盛岡 | 1600 | 1 | 1 | 不明 | ||
17/05/05 | かしわ記念 | 船橋 | 1600 | 2 | 1 | L3 | 低速 | 失速 |
(JBCスプリントは重、南部杯は稍重)
JBCスプリントは急遽参戦が決まったレースで、距離も初めてというものでした。ゲートの出が良くなかったこともあり、スタート後は後方に位置しましたが、ダッシュがついたあたりから一気に進出を開始。4コーナーでは3番手まで押し上げて、直線でもよく踏ん張りましたが内を捌いたニシケンモノノフにギリギリで差されました。12.3-10.8-11.5-12.3-11.8-12.7というラップで、L4地点から一気にポジションをあげたので、自身は全く息の入らない競馬になってしまいました。これで2着に残したのはさすがとしか言いようがありません。レースとしては距離が全く違うこともあり、チャンピオンズカップにつながるものではないでしょう。
南部杯は59.7-35.2とスローペースの3番手、先行したノボバカラとウインフルブルームからは少し離れた外目を追走。L3地点の4コーナーで一気にノボバカラに並びかけ、抵抗するノボバカラを残り100で振り切ってあとは差をつけるだけという競馬になりました。コパノリッキー自体は60.3-34.6とかなりのスローから速い上がりを使っています。4コーナーで追いつく脚が速く、ノボバカラを振り切ってからもスピードがほとんど落ちていなかったので、11.5前後を3ハロン続けた形だと思われます。
かしわ記念は、南部杯とは違ってかなり時計のかかる馬場。61.5-38.4と後半はかなりかかっており、ラップをみても12.6-12.4-12.9-13.1と最後はかなり遅くなっています。これもスタートがよくなく、中央馬の中では一番後ろの位置取り。L3の前から前との差を詰め、直線で外から一気に差し切りました。この年になって新境地を開いたのには驚きましたが、逃げなくても砂をかぶらないポジションを取れれば競馬ができると証明されました。
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好走時ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
16/10/10 | 南部杯 | 盛岡 | 1600 | 1 | 1 | 不明 | ||
16/06/29 | 帝王賞 | 大井 | 2000 | 5 | 1 | L2 | 高速 | 失速 |
16/05/05 | かしわ記念 | 船橋 | 1600 | 3 | 1 | L3 | 低速 | 失速 |
(帝王賞は不良、南部杯・かしわ記念は稍重)
16南部杯はかなり軽い馬場で行われた1戦。コパノリッキー自身は58.3-35.2とイーブンペースで走りました。これも外目を追走する競馬で、直線で抜け出しました。マイルの距離だと、かしわ記念と南部杯という時計にして5秒ほど違うレースのどちらもに対応できていますし、ベストの距離といえます。
帝王賞はこの馬の真骨頂である、スローペースからの瞬発力を見せた競馬でした。62.2-61.3とややスローで、12.7-12.2-11.5-12.4とL2地点で強烈な切れ味を発揮しています。ここでは取り上げていませんが、15JBCクラシックもL2高速戦ですし、中距離ではスローに落としてからの瞬間の切れ味を武器としています。
16かしわ記念は17かしわ記念と似た競馬で、61.9-37.3でL3最速戦。マイルだと幅広いスピードに対応できています。
チャンピオンズカップにむけたポイント
現状評価:消し
チャンピオンズカップは3度挑戦してすべて着外。14はスタートで行けずに終わった感じでしたが、残り2年はL4最速戦というロングスパート戦に対応できなかった印象が強いです。
最初のG1勝ちのフェブラリーSもL2高速戦で、基本的には仕掛けのタイミングを遅くして一瞬の切れを発揮したいタイプ。前走の1200は、距離が短い分何とか踏ん張れましたが、中距離だと頑張りきれていません。ハナに立ってペースをコントロールできればいいですが、ゲートが怪しいところのある馬ですし、仮にうまく逃げられたとしてもテイエムジンソクの動きがあると、仕掛けが速くなりなし崩し的に脚を使わされそうです。
11個目のG1タイトルを取るシーンもみてみたいですが、ここでは少し苦しいというのが現段階での印象です。