チャンピオンズカップ個別分析第7弾はカフジテイクを取り上げます。
個性的なダートの追込一本タイプで人気が高い馬だと思いますが、能力も一級品。オープン再昇級後は、初戦の16プロキオンS7着以外すべてのレースで掲示板を確保。確実に終いは脚を使う馬なので、展開次第では今回もチャンスはあるはずですが果たして。
それでは、カフジテイクの近3走ラップ、好走時ラップ、チャンピオンズカップにむけてのポイントです。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/11/11 | 武蔵野S | 東京 | 1600 | 2 | 5 | L2 | 高速 | 持続 |
17/10/09 | 南部杯 | 盛岡 | 1600 | 3 | 4 | 不明 | ||
17/07/09 | プロキオンS | 阪神 | 1400 | 1 | 2 | L4 | 高速 | 失速 |
(南部杯は稍重)
前走はいままで馬券圏内を外していなかった東京で、初の4着以下になってしまったレース。スタートはしっかりと出ましたが、ここ数戦いつものような伸びがみられなかったためか控えて最後方まで下がります。そこで外からノンコノユメにかぶせられたのが痛く、コーナーでノンコノユメが上がっていくのを待ってから、大外に進路をとって直線へ。上がりは最速でしたが、前が楽をしていたためになんとか5着を確保するのが精いっぱいでした。レースの流れは47.3-48.2と平均でしたが、上がり4ハロンが12.7-12.0-11.6-11.9。L4地点でガクッとペースが緩んだことで、先行馬にはかなり楽なレースになりました。進路の確保が上手くいかず、ペースも遅い中でも掲示板に食い込んできたのはさすがですが、内容は完敗でした。
南部杯も先行馬有利な流れ。ここはスタートもしっかり出て5番手からの競馬になりました。59.7-35.2とスローで、3コーナーがあるL3地点からレースが動き始めました。ただ、ここの反応がイマイチ。前を行くコパノリッキーは完全に馬なりで上がっていきましたし、道中同じような位置にいたキングズガードの方が反応よくコーナーを回っていました。カフジテイクはL3地点から激しく手が動き、直線でも脚は使い続けてはいましたが、勝負どころの反応の差が大きく4着どまりでした。ポジション取り自体は悪くなかったと思いますが、スローで勝負どころの一瞬の反応を問われると苦しいようです。
プロキオンSは得意の1400戦。芝スタートだったこともあり、積極的な行き脚があったわけではありませんが普通には出ています。道中は内を進み徐々に押し上げながら直線へ。直線入り口で、進路を外に切り替えようとして少し前が狭くなります。そこで少し待たされてからの再加速になりましたが、カフジテイクの後ろを通りギリギリまでインで我慢したキングズガードに出し抜かれてしまいました。ペースははっきり前傾で、11.8-12.1-12.4-12.4とジワジワと減速するレースでしたが、キングズガードには完敗。カフジテイク自体はしっかり脚を使ってはいたのですが、待たされた分トップスピードに乗りきれなかった印象。対キングズガードでは、瞬間の反応で南部杯ともども負けてしまいました。
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好走時ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/01/29 | 根岸S | 東京 | 1400 | 1 | 1 | L4 | 高速 | 持続 |
16/12/04 | チャンピオンズカップ | 中京 | 1800 | 11 | 4 | L4 | 高速 | 超失速 |
16/10/10 | グリーンチャンネルC | 東京 | 1400 | 6 | 1 | L4 | 高速 | 持続 |
(グリーンチャンネルCは稍重)
好走時3戦はすべて大外に早めに出して末脚を出し切ったもの。そしてすべてL4最速戦です。
近3走のうち武蔵野Sとおそらく南部杯もL2最速戦。仕掛けのポイントが遅く、ギアチェンジ能力を求められるとイマイチですが、早めからレースが動きフルに末脚を発揮できる流れになれば持ち味の豪脚が活きます。
チャンピオンズカップは大外に持ち出した分、器用にコーナーでインをついたサウンドトゥルーとの差が出ましたが、カフジテイクが内を回していても長所は活きなかったと思います。とにかく早めからアクセルを思いっきり踏み込めるレース作りを心がけたいところです。
チャンピオンズカップにむけたポイント
現状評価:△
テイエムジンソクが作る早めスパートのレース自体は合うと思います。何度も書きましたが、いかに早くからフルスロットルの状態を作れるかがポイントの馬なので、直線前からペースが上がってほしいところ。
ただ、器用さがない馬でコーナーで内を伺って、直線でスッと加速するレースだとキングズガードに劣るのはプロキオンSの通り。序盤は外の進路をスムーズに確保できる位置でひたすら我慢して、コーナーも勢いをつけるためにも大外をぶん回すしかないです。
こうなると昨年もアスカノロマンにも(ギリギリですが)届かなかったですし、対アウォーディー比較では少し足りなさそうです。下手に工夫するよりは、何も考えずに出し切った方がいい馬なので、鞍上が変わったことによるメリットも少なさそう。2,3着ならあるとは思いますが、アタマとなると厳しい戦いとなりそうです。