チャンピオンズカップ個別分析6回目は、前走韓国で(ローカル)G1を制したロンドンタウン。
エルムSでテイエムジンソクを破り、その勢いで香港でもクリソライトに圧勝。脂ののった4歳馬ですね。
トップクラスとの対決は初めてですが、未対戦な分不気味なところがあり、連勝中ということもあり穴人気しそうな1頭です。一気にトップクラスまでなぎ倒し、新世代のダート王になれるでしょうか!?
それでは、ロンドンタウンの近3走ラップ、好走時ラップ、チャンピオンズカップにむけてのポイントです。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/09/10 | コリアC | ソウル | 1800 | – | 1 | 不明 | ||
17/08/13 | エルムS | 札幌 | 1700 | 4 | 1 | L4 | 高速 | 失速 |
17/05/20 | 平安S | 京都 | 1900 | 5 | 12 | L4 | 低速 | 持続 |
(エルムSは重)
コリアカップはラップタイムが不明ですが、レース映像にタイムがついていたので大体の流れはつかめます。前半はかなりスローで流れ、後半の決め手勝負になった印象です。L1は12秒前後で上がっており、だいぶ後ろ倒しの仕掛けになったようです。スタートを決めてハナに立ち、スローペースに落としクリソライトの持久力を封じる競馬ができました。
エルムSはテイエムジンソクを撃破。レコード決着となった軽い馬場で、11.6-11.7-11.8-12.4と上がりのラップもかなり速いものでした。テイエムジンソクは12秒台の低速戦での持続力勝負は得意ですが、この高速馬場ではロンドンタウンが一枚上手だったということでしょう。コリアCもそうですが、高速上がりが要求されるレースに強みがあるようです。
逆に平安Sは惨敗。これは平均よりも速いペースで、12.4-12.5-12.6-12.9と上がりの速さを求められず、低速~超低速を4ハロン続ける持続力にウエイトが置かれたレース。淡々とした流れになってしまうと良さが出ません。
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好走時ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/04/15 | アンタレスS | 阪神 | 1800 | 6 | 2 | L2 | 低速 | 持続 |
17/02/07 | 佐賀記念 | 佐賀 | 2000 | 1 | 1 | 不明 | ||
17/01/22 | 東海S | 中京 | 1800 | 8 | 7 | L2 | 低速 | 失速 |
(佐賀記念は不良)
アンタレスSは48.8-12.4-48.7と平均ペース。ダートということをふまえると少し遅いともいえるペース。上がりは12.1-12.1-12.0-12.5とL2最速でラストも落ちきらないもの。中団から差し込んで、モルトベーネには差をつけられたものの2着でした。やはり比較的上がりの軽いレースでの好走ですね。
佐賀記念も上がりに偏ったレースでした。勝ちタイムが2:06.7で自身の上がりが37.0ですから、1400通過が1:29.7。前半は相当遅く、佐賀のレースにしては異例ともいえる上がり勝負になりました。コーナーから直線にかけての手応えが非常によく、最後までスピードが落ちない走りで、後ろから追ってくるタムロミラクルを寄せ付けませんでした。
もうひとつ、好走レースではないですが、チャンピオンズカップと同舞台の今年の東海Sも振り返ります。これは51.2-12.5-49.5と超スローのレース。7着とさえない結果でしたが、勝ち馬グレンツェントとは0.4差。道中のポジションも中団より後方で、コーナーでも外からかぶされて進路がうまく確保できないところもありました。流れは向いていましたが、うまくいかなかったレースです。
チャンピオンズカップにむけたポイント
現状評価:消し
佐賀記念・エルムSは水分を含んだ馬場でのトップスピード勝負で、良さを活かすならスローペースに落として高速上がりを繰り出したい馬です。
東海Sはかなりロスのあるレースでしたしコース適性自体はないとは言いませんが、超スローのレースだったのであまり参考にはなりません。L4最速戦が多いチャンピオンズカップですし、テイエムジンソクが主導するペースではこの馬の良さである軽さを活かすのは難しそう。
面白い長所はある馬だと思うので、条件が揃ったタイミングで買ってみたい馬です。ただ、今回はそのタイミングではなさそうです。