水曜に行われる2歳ダート王決定戦・全日本2歳優駿の過去レース分析ページとなります。
門別を中心として2歳ダート路線は地方競馬の方が充実しています。そのため過去10年でも地方馬が2勝(ラブミーチャン・ハッピースプリント)していますし、3着以内にはほぼ毎年食い込んでいます。
対する中央馬は現在3連勝中。特に美浦所属の馬の活躍が目立ち、16年リエノテソーロ、14年ディアドムスが勝利していますし、もう少しさかのぼってもオーブルチェフ・ビッグロマンスと勝ち馬の名前があがります。古馬ダート路線となると関西馬が圧倒していますが、2歳の時点では東西差がないようですね。
今年は中央馬5頭すべてダートで馬券圏内から外れていない馬。例年以上にハイレベルなメンバーが揃っています。対する地方馬も南関のトライアル勝ち馬に強力北海道勢と、ヒケをとらないメンバーで激しい争いが期待できそうです。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、全日本2歳優駿のポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
07 | L1 | 低速 | 超持続 |
08 | L4 | 低速 | 失速 |
09 | L4 | 低速 | 超失速 |
10 | L4 | 低速 | 超持続 |
11 | L4 | 低速 | 超失速 |
12 | L4 | 高速 | 超失速 |
13 | L4 | 低速 | 持続 |
14 | L4 | 低速 | 超失速 |
15 | L4 | 低速 | 超失速 |
16 | L4 | 低速 | 超失速 |
(08,10,16は不良、09,11は重、13,14,15は稍重)
川崎競馬場最大の特徴は、L1で時計が速くなること。普通は11.0-11.5-12.0-12.5のようにゴールに向けて減速していきますが、川崎の場合は11.0-12.0-12.5-12.0のようにL2地点が一番遅く、L1地点で再加速することが多いです(数字は例えです。さすがにこんなに早い時計は出ません・・・)。
過去10年の全日本2歳優駿でもラブミーチャンが逃げ切った09年以外は、L2地点が一番遅くL1で再加速しているレースになっています。
これはコース形態によるもので、川崎は1周が1200mですがザックリと分けると
正面の直線400m→1・2コーナー200m→向正面の直線400m→3・4コーナー200m
こんな感じになります。1周の3分の2が直線で、コーナーがかなり短くなっています。
コーナーが短いということは、半径が短くカーブがきついということ。コーナーでかなりの減速を強いられるので、ここでスピードが一気に落ちます。
だいたい残り500~300が3・4コーナーなので、L3,L2地点にコーナーがかかってくるためにL2地点が一番遅くなります。
L1はすべて直線なので、コーナーを抜けてラストスパートでスピードが乗ると、きついカーブのL2地点よりもL1地点の方が速くなるという理屈です。
この性質を知ったうえで、どのように馬券に活かしていくかは後述します。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
15 | レガーロ | 2番人気2着 |
16 | ローズジュレップ | 3番人気3着 |
人気通りで可もなく不可もなくといった本命です。昨年はリエノテソーロの評価が低く外してしまいましたが・・・。
全日本2歳優駿のポイント
過去傾向で書いたように、L4からスピードがあがりコーナーで一度減速してから、L1で再加速するレースです。
再加速といっても直線が長いわけではないので、コーナーから長く脚を使うというよりは、きついコーナーを上手に回ったうえで短い直線でのスピードアップが必要で、器用なタイプが強いです。
具体的には東京での実績はあてにならず、小回り(中山・新潟・園田etc)で実績がある馬の方が買いやすいです。東京競馬場の実績を見るなら、直線に入ってからの勝負になっているL2最速戦のレースは軽視し、ロングスパート戦になったL4最速戦での実績を重視すべきです。
今年の東京競馬場でのダート特別戦、オキザリス賞とプラタナス賞はともにL2最速戦で、上がりも高速上がり。少なくともこの2レースは、全日本2歳優駿にはつながらないと考えています。
ダークリパルサーとルヴァンスレーヴは危ない人気馬とみて、その他の中央馬と地方の有力どころから馬券は考えたいと思います。