2018年10月27日の東京競馬場メインレースは、創設7年目で早くも牝馬路線の重要なレースになっているG3・アルテミスステークスです!
グレードがつく前だった初めの2年の勝ち馬はその後大きな活躍はできませんでしたが、G3の格付けがついた第3回からの勝ち馬はココロノアイ→デンコウアンジュ→リスグラシュー→ラッキーライラックと、徐々にランクが上がってきています。
ラッキーライラックは阪神ジュベナイルフィリーズを勝ちましたし、リスグラシュー・デンコウアンジュは古馬になってからもG1戦線で活躍しています。
京都1400で行われるファンタジーステークスと比べると、マイル以上を意識した馬が揃いやすいので、今後もクラシックや古馬牝馬路線で活躍する馬を多数輩出するレースになるでしょう。
今年もウインゼノビア・グレイシアの2勝馬2頭に加え、新馬戦・未勝利戦で派手な勝ち方をした馬が多数出走予定となっています。牝馬路線にはグランアレグリアという怪物候補がいますが、これに待ったをかける馬は現れるでしょうか!?
以下、過去6年の上がり傾向、私の過去予想、アルテミスステークスのポイントとなります!
過去6年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
12 | L3 | 低速(11.6) | 超持続(0.1) |
13 | L2 | 高速(11.2) | 持続(0.4) |
14 | L2 | 高速(11.2) | 持続(0.5) |
15 | L2 | 高速(11.1) | 超持続(0.1) |
16 | L1 | 高速(11.3) | 超持続(0) |
17 | L3 | 高速(11.4) | 失速(0.8) |
(14は稍重、残りは良)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速)
2歳牝馬のレースなので、ペースが上がりづらいと同時に仕掛けも遅くなりやすいレース。13~15の3年はすべてL4地点12秒台→L3地点11秒台後半→L2地点11秒台前半という流れになっています。東京にしてはL2地点での加速力が問われている印象です。
失速度合は持続戦の割合が高くなっていますが、先行馬が長く脚を使ったというよりも、L1地点で差し馬が台頭してきてラップを引き上げている印象です。
失速度合にも表れているように、先行馬ははっきりと不振です。これはスローペースになりやすく、前半の追走スピードが足りない差し馬でも強烈な上がりのトップスピードで巻き返せる展開になっているということでしょう。15年では1番人気だった後のG1・2勝馬メジャーエンブレムがデンコウアンジュに差されています。
昨年はサヤカチャンが際どく粘り込みましたが、12.3-11.4-11.5-12.2と早めにトップスピードに乗せて後続の切れ味を封じた逃げ方でした。バランス的には2歳牝馬には難しいペースを作らなければいけないので、これからも前半軽視で後半のトップスピードの高さ・持続力を重視した方がいいでしょう。
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過去の予想結果
後半重視ということに加え、15年でデンコウアンジュに◎を打ったことから、ここ2年も人気薄の差し馬を狙っています。
あとは、より人気上位の後半型を軸にして穴馬を相手に探すか、穴馬をピンポイントで狙うかというスタンスの問題ですね。私は基本的に、強く狙いたい馬がいれば単勝万馬券でも軸に据えて心中するタイプですが、的中率に重きを置くならより信頼できそうな人気上位の差し馬から狙うという選択肢もありだと思います。
アルテミスステークスのポイント
クローバー賞で早め先頭から押し切ったウインゼノビア、札幌1500の未勝利戦で9馬身差と会心の逃げ切りを決めたライデンシャフトがいますが、どちらも前半からゴリゴリ飛ばす競馬はしていません。
1200で勝ち上がった馬もいるので、超スローの前半というのは考えづらいですが、逆にハイペースになることもないでしょう。平均からややスローの例年通りの流れが考えられます。
東京はかなりの高速馬場ですので、第1回の1:33.8に近いタイムがでても不思議ではありません。47.0-46.5くらいのイメージで、L4地点はまだ12秒台となると、直線では逃げ馬でも34秒ちょい、差し馬では33秒台前半の上がりが必要になると思われます。
トップスピードの高さも必要ですが、ゴール前まで11秒台前半をどれだけ持続できるかというトップスピード持続力が一番必要になるのではないでしょうか。
特注馬は思いっきり穴馬から。前走も驚きの勝利ではありましたが、ゴールまで加速し続けるラップを楽に差し切ったようにトップスピード持続力は侮れません。
勝ちタイムも(高速馬場とはいえ)優秀だったので、前走をまぐれだと思って軽視すると痛い目にあう可能性は十分にあると思います。
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