2017年10月27日の京都競馬場は、マイルチャンピオンシップの王道トライアル・G2スワンステークスです!
昔は春に行われていたレースですが、グレード制導入の1984年から秋に移動し、その後は一貫してマイルチャンピオンシップのトライアルレースとなっています。
ニホンピロウイナーやタイキシャトルといった一時代を築いた短距離~マイルの王者が勝っているレースですが、近年はG2にしては寂しいメンバーのレースになっています。
昨年の過去レース分析記事でも書きましたが、過去10年でスワンステークスを使ってマイルチャンピオンシップを制したのは08年エーシンフォワードだけ。そのエーシンフォワードも、スワンステークスでは1番人気に支持されながら惨敗し、人気を大きく落としてマイルチャンピオンシップを制しました。
今年も、安田記念を制したモズアスコットが出てきますが、正直次のG1につながりそうな馬はモズアスコットだけ。牡馬ではロードクエスト・グァンチャーレ・ヒルノデイバロー、牝馬ではレーヌミノル・デアレガーロが人気になりそうですが、富士ステークスや府中牝馬ステークスと比べるとかなりの格落ち感は否めません。
モズアスコットが圧倒的な支持を集めそうですが、果たしてマイルチャンピオンシップに向けて好スタートが切れるのか。これがスワンステークスの数少ない見どころになりそうです。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、スワンステークスのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 超高速(10.9) | 超失速(1.2) |
09 | L3 | 高速(11.1) | 失速(0.6) |
10 | L1 | 低速(11.5) | 超持続(0) |
11 | L3 | 超高速(10.4) | 超失速(1.4) |
12 | L3 | 高速(11.0) | 失速(0.6) |
13 | L2 | 高速(11.1) | 失速(0.6) |
14 | L2 | 高速(11.0) | 失速(0.7) |
15 | L2 | 高速(11.3) | 超持続(0.1) |
16 | L3 | 高速(11.3) | 持続(0.5) |
17 | L4 | 低速(11.7) | 持続(0.5) |
(17は重、13は稍重、残りは良馬場)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
L2最速戦が続いていた時期はありますが、ここ2年は早めに最速地点が来ています。ただし、昨年はかなり馬場が重い中でのレースだったので参考外。
昨年は、ラストの失速具合が大きいレースと書きましたが、改めてラップを見なおすとそんなに落ち込みが大きいわけでもないですね。ペース次第と言ってしまえばそれまでですが、上位着順の馬に関しては脚質関係なくトップスピード持続力が必要となっています。
その中でも、スローペースで仕掛けが遅くなると直線に入ってからの反応が必要となり、ミドル以上に流れれば前半の追走スピードが求められつつ、後半も長くいい脚を使う必要がある感じです。
強い傾向が出ているわけではないので(敢えて言うなら、1400戦にしては全体スピードよりも後半の上がり勝負になりやすい)、メンバーからペースを判断して上がりラップも想定いく必要があるレースです。
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過去の予想結果
年 | 本命馬 | 結果 |
16 | サトノルパン | 8番人気2着 |
17 | フミノムーン | 11番人気17着 |
昨年は馬場状態を強く意識した予想でしたが、内が悪いことがばれてしまっていたために先行馬が内を大きく空けてコーナーを回る展開。こうなってしまうと、外差し一本のフミノムーンでは距離ロスが大きすぎました。
これはスワンステークスだけに限った話ではないですが、近年は内が悪くなると騎手の意識が過敏に働くことで、全馬が大きく内を空ける→外を通した馬が不利というケースが多くなってきました。
土曜であれば前半の競馬、日曜であれば土曜の競馬で騎手がどのようなコースを選択するかを確認しておきましょう。
スワンステークスのポイント
メンバーレベルが低いのは仕方ないですが、レースを引っ張るような馬も少ないですね。
おそらくこの距離でもベステンダンクが逃げるか、レーヌミノルが主張するかの2択ではないでしょうか。どちらにしても、1200で軽快に先行するタイプがいないので、ペースは1400にしてはゆったりとしたものになりそうです。
菊花賞はひどいスローだったので置いておくと、日曜10Rの桂川ステークス(1600万下・1200)で33.0-35.1=1:08.1ですから、馬場状態は開幕週からずっと標準より時計がかかる馬場で変わりません。
1400でスローならば、最速地点で10秒台が出てもおかしくないですが、結局は高速どまりなのではないかと思います。
決め手勝負になりそうですが、傑出したトップスピードや瞬発力は不要かもしれません。
モズアスコットは、1400だと追走スピードが少し足りない感じでハイペースなら微妙ですが、今年のメンバーと展開を考えるとまず大丈夫だと思います。
特注馬は短距離でスローの上がり勝負が向いている馬を指名しますが、この馬が人気になるようなメンバーなのが・・・。下手したら2番人気かもしれませんね。
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