2018年10月20日の東京競馬場メインレースは、近年レベルが上がってきたマイルチャンピオンシップの前哨戦・G3富士ステークスです!
一昔前だと一流マイラーは天皇賞からマイルCSに出走することが多く、関西馬だとG2のスワンステークスがあることから、正直パッとしないメンバーで行われることが多かった富士ステークス。
しかし、昨年はエアスピネルVSイスラボニータという好カードでしたし、今年も昨年のマイルCSチャンプであるペルシアンナイトが出走予定。連覇を狙うエアスピネルもいますし、3歳馬ジャンダルムや安定感のあるロジクライ、牝馬路線からもワントゥワン・レッドアヴァンセ・デンコウアンジュとマイル路線で実績のある馬が揃いました。
クラブ馬や騎手の使い分けによって、G1でトップクラスが集結しづらくなったのは残念ですが、富士ステークスのようなレースにメンバーが揃うことで、興味は上手く分散されていますね。マイルCSへの重要なステップとなりそうなので見逃せません。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、富士ステークスのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 高速(11.2) | 超失速(1.1) |
09 | L3 | 低速(11.5) | 持続(0.4) |
10 | L3 | 高速(11.1) | 超失速(1.1) |
11 | L3 | 高速(11.2) | 超失速(1.5) |
12 | L3 | 高速(11.3) | 失速(0.6) |
13 | L2 | 超高速(10.9) | 超失速(1.0) |
14 | L3 | 超高速(10.9) | 失速(0.8) |
15 | L2 | 高速(11.1) | 持続(0.3) |
16 | L3 | 高速(11.2) | 失速(0.6) |
17 | L3 | 高速(11.2) | 超失速(1.4) |
(11,17は不良、残りは良馬場)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
いつも書いているように、トライアルなのでペースは緩め。府中はL4が丸々コーナーで、長い直線が控えていることもあってペースが落ち着きます。
コーナーを抜けてからギアがかかり、そこからは11秒台前半→11秒台前半→12秒前後という直線を長く使ったトップスピード持続力戦になりやすいレースです。
ただし、今年の場合はマルターズアポジー・ウインガニオンと個性的な逃げ・先行馬が2頭エントリー。馬場状態もかなり良さそうなので、例年とは一味違った流れになる可能性があります。この辺は、下の富士ステークスのポイントの項で触れます。
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過去の予想結果
昨年は不良馬場でしたが、翌週の天皇賞秋の不良馬場とは大違い。1:34.8と時計はかかっていますが、47.8-47.0のスローペースで12.0-11.2-11.2-12.6とL1以外はそれなりのスピードが出ていました。
ペルシアンナイトは、マイルだと全体時計がかかった方がいいタイプで期待しましたが、府中のL3で加速力が求められる流れは合っていなさそうです。次のマイルCSが、46.7-47.1=1:33.8で、11.9-11.5-11.6-12.1とトップスピードが必要ない流れでした。
マイルならば、17マイルCSのような時計がかかる馬場の低速持続戦が良さそうなので、良馬場で59キロの今年は昨年よりも厳しい条件の中でレースを迎えることになりそうです。
富士ステークスのポイント
マルターズアポジーとウインガニオンがいますが、ハナはマルターズアポジーの方。ウインガニオンも今回は酒井騎手に乗り替わりで、より積極的な競馬になるかもしれませんが、ウインは基本的には息を入れてレースを進めたいタイプ。
マルターズアポジーは現役No.1のゲート力を持ちますし、これがハナにたっていつものように淀みない流れを作るでしょう。
府中はかなりの高速馬場で、マルターズアポジーがしっかりとペースを作れば45秒台後半ー46秒台半ばのバランスで1分32秒台前半の決着タイムになりそうです。
後方から競馬を進めるタイプは、直線での爆発力が必要になりますが、中団より前の馬は前後半のバランスを取りながら32秒台前半に対応できる能力がカギとなるでしょう。
例年よりも、L3地点での加速力が必要にならない代わりに、全体スピードが重要な1戦です。
特注馬は、前後半バランスをとって走れるタイプの先行馬を指名します。高速馬場に懸念があった馬ですが、今年になってからは32秒台で走り続けており、若駒の頃よりも全体スピードに磨きがかかっています。
トップスピード面では目を見張る能力はないですが、前半がミドルからハイペースとなり、後半だけの勝負にならなければ非常に安定しています。今年は流れがハマりそうで、ここでもかなり期待できます。
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