2018年11月25日の東京競馬場メインレースは、秋古馬三冠の頂点に立つNo.1決定戦・G1ジャパンカップです!
国際競走としては最早機能していないジャパンカップですが、日本馬最強の座を争うレースとしてはまだまだ健在です。クラブ馬の使い分けが進んだことで、今年も秋天勝ち馬レイデオロが回避していますが、春3冠の連対馬は概ね出走予定です(宝塚記念馬ミッキーロケットは回避となってしまいましたが・・・)。
そして、今年の場合は怪物牝馬アーモンドアイが古馬初挑戦。ロードカナロアの血から距離不安も囁かれていますが、オークス・秋華賞の勝ちっぷりから少なくとも世代限定戦では距離の壁を全く感じさせませんでした。
ここで勝てば、偉大なる三冠馬の先輩にあたるジェンティルドンナと並ぶ戦績となり、年度代表馬はほぼ確実でしょう(対抗馬はレイデオロ、有馬記念を勝ったときのオジュウチョウサンくらいでしょう)。
先週はステルヴィオがG1制覇を成し遂げ、早くもトップサイアーとしての地位を不動にしているロードカナロア。今週もその勢いは衰えず、となるでしょうか?
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、ジャパンカップのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 高速(11.2) | 失速(0.7) |
09 | L3 | 高速(11.4) | 失速(0.9) |
10 | L3 | 高速(11.2) | 失速(0.7) |
11 | L3 | 高速(11.0) | 超失速(1.0) |
12 | L1 | 低速(11.5) | 超持続(0) |
13 | L3 | 高速(11.1) | 失速(0.8) |
14 | L2 | 低速(11.5) | 持続(0.3) |
15 | L2 | 低速(11.5) | 持続(0.5) |
16 | L3 | 高速(11.2) | 失速(0.9) |
17 | L3 | 高速(11.3) | 失速(0.7) |
(すべて良馬場)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
ラップの画一性という意味では、全G1の中でもかなり高い部類のレースです。
過去10年のうち7回が「L3高速失速」となっており、直線の入口でトップスピードに乗ってL2地点でも高速、最後の1ハロンで落ち込んだところで最後の勝負といったレースです。
例外の3回のうち、12年と15年はそれぞれ大逃げ馬(12年ビートブラック・15年カレンミロティック)が後続を離して直線に入ったため、L3地点の後続の加速がラップに表れていません。実質的にはL3最速戦です。
唯一14年だけは例外的な流れと言えるでしょうか。ただし、これも先行4頭が後続と距離をあけて直線へ。その中にエピファネイアがいたのですが、これが全く止まることなく圧勝というレースです。エピファネイアのポテンシャルが如何なく発揮されたレースですが、基本的には馬群が固まったスローになりやすいので、例外と考えていいでしょう。
必要なのは、高速区間におけるスピード持続力です。ラスト苦しくなったときに、どれだけ脚を使えるかの勝負でもあるので、出し切った時に強い馬が買いやすいです。
また、L3でスピードが一気に上がることもあるので、道中の勢いを使って直線に入りたいタイプより、メリハリが利いたタイプの方がより良いです。
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過去の予想結果
16年はキタサンブラックが快勝。レインボーラインも出し切って上がり3ハロンは最速でしたが、ペースを完全にコントロールされてしまいました。2着争いは激戦だったのですが・・・。
17年はオークスの内容からソウルスターリングを選びましたが、結果的には11.6-11.3-11.2-11.6のオークスは負荷が軽かったので、L1の失速、力を振り絞る部分で足りなかったです。
L1で失速するというのが、ジャパンカップでは重要な要素なのかもしれません。
ジャパンカップのポイント
目黒記念で本命にしたウインテンダネスは、今でも出し切る競馬になればトップクラスにもヒケを取らないと思っています。
ただし、ここ2戦の内容から陣営からの強い指示があるわけでもないようですし、スローで逃げたら厳しいでしょう。春の2連勝の鞍上・内田博幸騎手に乗り替わって、強気な競馬になれば面白い存在だと思うのですが・・・。
そして、最注目の存在となるアーモンドアイ。この馬の場合、L1での末脚がすごすぎて自らの力でラップを歪めているので、映像での印象も付け加えて評価した方がいいです。
簡単な評価としては、普通に最有力候補だと思います。距離に関しても、オークスを鵜呑みにはできないですが多分大丈夫。最内枠に入った方が問題かと思います。前が空けば圧倒的に有利ですが、タイトな競馬の経験が少ないので。
特注馬は、L3失速戦がベストの馬に。実績から勘違いされがちですが、明らかに適性は中距離で、2400mでもベストより少し長い気もします。
ただし、鞍上が手の内にいれている感が強いですし、流れに乗った競馬になれば存分に力が発揮できるでしょう。ラップ適性はメンバー中No.1です。
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