2018年11月18日の京都競馬場メインレースは、秋のマイル王決定戦・G1マイルチャンピオンシップです!
1番人気が非常に弱いG1で、現在8連敗中。過去10年で1番人気の支持に応えたのが8歳馬カンパニーのみという波乱のレースです。
ただ、過去10年で抜けた人気となった馬がいないのも事実。2倍台だったのは08年スーパーホーネットと09年カンパニーの2頭で、ともに連対しています。2倍台前半はカンパニーだけで、単に1番人気が弱いというよりは混戦模様のレースが多いということでしょう。
今年も人気は割れることが予想されます。G1馬が7頭エントリーしていますが、その中でアエロリット・アルアイン・ペルシアンナイト・モズアスコットの4歳馬4頭が主力候補となるでしょう。
昨年の覇者ペルシアンナイトと春の王者モズアスコットは前哨戦で敗れ、アルアインは初マイル。となると、マイルG1勝ちがあり、前走の毎日王冠で快勝だったアエロリットが人気を集めるのでしょうか。
雷神・モレイラ騎手の短期免許期間もそろそろ終わりますが、エリザベス女王杯でリスグラシューが今までとは違う伸び脚をみせたように、2週連続のマジック炸裂となるでしょうか!?
ペースの鍵を握る馬だけに、そのレースぶりにも注目です。
上記は月曜夜に書いていたのですが、モレイラ騎手は今週香港でいないのですね・・・。ただ、世界のライアン・ムーア騎手が乗るようですので、騎手に不足はありません。
アエロリット自体が溜めていいタイプではないので、テン乗りがどうでるかが注目でしょう。展開を左右する存在であることは間違いないので、どのような競馬になるかは引き続き要注目ですね。
以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、マイルチャンピオンシップのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 高速(11.4) | 持続(0.3) |
09 | L2 | 高速(11.2) | 失速(0.7) |
10 | L3 | 高速(11.1) | 超失速(1.0) |
11 | L2 | 低速(11.6) | 持続(0.3) |
12 | L4 | 高速(11.3) | 失速(0.6) |
13 | L3 | 高速(11.2) | 持続(0.3) |
14 | L2 | 高速(11.3) | 失速(0.7) |
15 | L3 | 高速(11.1) | 超持続(0.1) |
16 | L4 | 高速(11.4) | 失速(0.9) |
17 | L3 | 低速(11.5) | 失速(0.6) |
(11,12,17は稍重、残りは良)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
昨年の過去レース分析でも書きましたが、上がり3要素はバラバラではっきりとした偏りはありません。よって、決め打ちはしづらいですが大まかな傾向は存在します。
まず、ラスト4ハロンで明確にギアチェンジが起こる可能性が極めて低いです。モーリスが勝った2015年が11.9-11.1-11.5-11.2というラップですが、L4~L3にかけての0.8秒のスピードアップが過去10年で一番大きな加速度ラップとなっています。
それ以外の年で、連続する2ハロンで0.5秒以上スピードが上がるケースはゼロ。つまり、勝負どころのどこかでスピードがガラッと切り替わるレースには(まず)ならないということです。
理由はコース形態によるものでしょう。京都外回り1600だと、スタートしてから2ハロンが平坦で、そこから2ハロンかけて淀の坂を駆け上がります。ここまでで前半800m。
後半は、最初の1ハロンで一気に坂を下り(3コーナー)、次の1ハロンが4コーナー。そして直線が約400mあるというコースになっています。
淀の坂は、「ゆっくり上ってゆっくり下る」のが定説。ただし、マイル戦なのでそこまで悠長なことは言ってられません。下り坂を利して先行馬が引き離しにかかるとL4最速戦になります。
前が引き離す展開にならなくても、下り坂で勢いはどうしてもつくので次の4コーナー地点が最速になりやすく、ここでスピードが上がりきらなくても段階的に加速したうえで直線勝負となります。
以上から、後半800mでジワジワとスピードに乗せていくというのがマイルチャンピオンシップの傾向になります。その中でどこが最速になるのは、逃げ・先行馬の意識や前半の展開次第といったところでしょうか。
器用にスピードを上げ下げするタイプより、エンジンのかかりに難があってもトップギアに入ればどこまでも伸びるタイプが狙い目となります。
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過去の予想結果
(17年は予想記事へのリンクとなっています)
先ほどの分析に当てはめると、近2年はズレた馬を買っている気がします。マイルチャンピオンシップを勝ち切る馬は、なんらかの一芸を持った馬が多いので、小器用なタイプでは破壊力不足です。
イスラボニータがついに勝てなかったり、エアスピネルが惜しい競馬だったりと、なんでもこなせる総合力タイプの一流馬は2,3着になりやすいのもポイントでしょうか。
マイルチャンピオンシップのポイント
昨年は台風続きで馬場が回復しなかった京都ですが、今年も好天なわりにずっと時計がかかる馬場になっています。
先週のエリザベス女王杯も、本来ならもう少し加速ラップを踏めるペースだったので、通常の良馬場よりは一段階パワーがいる馬場と考えていいでしょう。
ベステンダンクが除外対象なので、これが出れるかどうかでも展開が変わってきそうですが、現状の出走馬順位通りでレースになるとアエロリットかレーヌミノルが逃げることになりそうです。ロジクライも積極的なポジション取りになるでしょうか。
展開を決め打つのは難しいので、現状の特注馬は少し時計がかかる上がりで出し切って強い馬にします。
人気はするでしょうが、明らかに右回りの方がパフォーマンスがいいですし、高速馬場よりはタフな馬場の方が強い馬。ここ2戦の負け方は敗因がはっきりしているので、ここは巻き返す可能性が十分です。
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