中山金杯の過去レース・上がりラップ分析ページはこちら
過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
16 | L2 | 高速 | 持続 |
17 | L4 | 低速 | 失速 |
過去レース分析ページで書けなかった情報を含め、コース傾向から。
この正月開催は中山はCコースを利用。12月の開催はすべてAコースで行われており、一気に6m分内側が仮柵で覆われます。
12月の開幕最終日まで内がそこまで悪いとは思わなかったので、この仮柵移動がどのように馬場状態に左右するか注目です。内有利となるよりかは、内外どこを通しても伸びるフラットな馬場になるのではないかと読んでいますが果たして。
上がりラップに関しては、過去10年で様々で一概には絞れないと書きましたが、今年の場合はマイネルミラノというはっきりとしたペースメーカーがいるので、これがどのようなペースを刻むかがポイントになります。
今回は久しぶりに柴田大知騎手が鞍上ですが、マイネルミラノが中山に出走した際は近2戦連続で大知騎手が騎乗しているので、この2戦のラップをある程度参考にできると思います。
17中山記念 :12.6-12.2-12.6-12.9–11.1-11.6-11.6-11.3-11.7
17オールカマー:12.8-11.7-13.2-12.9-12.5-12.5-12.1-11.3-11.2-11.6-12.0
中山記念は内回りで序盤はロゴタイプがハナ、オールカマーは外回りで最初から先頭という違いはありますが、前後半のバランスの取り方は非常に似ています。
前半は無理せずにペースを超スローに近いペースまで落とし、切れ味勝負にならないように早めにスパートという形が、いわゆるミラノペース。
中山記念とオールカマーの違いは、仕掛けのポイント。中山記念ではL5地点、オールカマーはL4地点で一気にスピードをトップまで持ってきています(上のラップの太字部分)。
これは内回りと外回りの差に起因するもので、内回りは3,4コーナーが平坦でタイトですが、外回りはおむすび型に近い形で3コーナーは緩やかなカーブ。そのため、内回りではコーナーに入る前でペースを上げないと上がりきらない可能性があるのでL5地点からスパート、外回りは3コーナーが緩やかでスピードに乗せやすいのでL4地点まで待ってからのスパートになっていると考えられます(もちろん1800と2200の違いもありますが)。
今回はジョルジュサンクが余程主張しない限りは、マイネルミラノが単騎で逃げられるでしょう。そうなれば、マイネルミラノが自分からレースを作りやすくなるので、序盤超スローからL5地点でスパートをかける超ロングスパート戦になると考えられます。
最速地点に関してはL2になる可能性もありますが(コーナーで少しスピードが緩んで直線で最後の一脚を使う形)、それ以前からペースがかなり上がるはずなので、小回りのロングスパート戦で強い馬を狙うのがベストだと考えます。
予想【自信度C】
◎[最強]競馬ブログランキングへ(50位前後にいます)ブラックバゴ(レース後追記で公開)
◯01ウインブライト
▲05デニムアンドルビー
☆06セダブリランテス
△04アウトライアーズ
△12フェルメッツァ
△14マイネルミラノ
単勝◎ (25%)
複勝◎ (50%)
馬連BOX◎,1,5 (2%×3)
3連複◎,1-◎,1,5,6-◎,1,4,5,6,12,14 (1%×19)
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脚質的な不安はありますが、小回り1周戦のロングスパート戦に強い馬を選びました。
1000万、1600万、オープン特別勝ちがすべて小回り2000でのもので、いずれもL4~L6地点からスピードが上がるレースを経験しています。
1000万勝ちが中山2000で、62.5-59.8と3秒近くのスローの流れでしたが、L4低速失速戦で先行押し切り。1600万勝ちはL6地点から11秒台に突入し、ゴールまで11秒台が続く超ロングスパート戦。これを最後方から追走し、一気に突き抜けました。
ここ3戦のレース内容から序盤は後方でじっとする形になるでしょうが、早めからスピードが上がってもまくっていって最後まで脚が使えるのは、マイネルミラノペース向き。
2歳時の新馬・未勝利以外は、1戦を除きすべて右回り小回り2000に集中しており、中山2000も前述の1000万勝ちに加え、重賞でも好走実績があります。
条件は最高なので、うまく自分のレースができるかどうかだけがポイントです。
◯01ウインブライト
これは福島記念でマイネルミラノペースを先行して粘り勝っているので、素直に高評価。
スプリングステークスも48.6-11.7-48.1と若干スローで早仕掛けの展開。これをマクリ気味に上がっていって制しているように、小回りのロングスパート戦で輝く馬です。
逆にトップスピード面は速度・持続力ともに平凡以下で、東京のレースは全くのノーカウント。
ゲートも良くなっているので、最内枠を活かした先行策が打てれば有力です。ハンデ増とスタートの失敗が気がかり。
▲11デニムアンドルビー
鳴尾記念で久々の連対を果たしましたが、これもマイネルミラノペース。
全体のバランスは59.9-58.7とスローなのですが、L6地点からスピードが上がり11.4-11.9-11.6-11.4-11.7-12.1と超ロングスパート戦をまくってねじ伏せに行く強気な競馬で2着。
牝馬ながら切れ味よりも頑強な持久力に持ち味がある馬で、久しぶりに流れが向いての好走でした。
今回は乗り替わりが若干気になるものの、前走と同様のレースをすれば十分圏内。
☆06セダブリランテス
この馬の取捨には少し悩みましたが、ラジオNIKKEI賞でロングスパート戦自体は経験していますし、前走のアルゼンチン共和国杯も全体に緩みのないレースでなんとか3着。
アルゼンチン共和国杯の内容については、捌き以外は完璧だったので物足りなさは残りますが、先行力がある馬の中ではスローからのロングスパート戦適性は高めなので、この辺で拾っておいてお茶を濁す感じで。
△についても少しだけ。
アウトライアーズはスプリングステークスでウインブライトの2着。近2走は東京で全く良さが出ていませんが、中山でトップスピードを求められない形になれば浮上の余地はあります。
フェルメッツァはロングスパート適性は高いですが、どちらかというとスローからのロングスパートよりもハイペースで徐々に失速していく形の消耗戦向き。福島民報杯や小倉記念は前半の方が速いロングスパート戦でした。今回はペースが緩みそうなので、少しだけ適性にズレがありますがトップスピード型を買うならこちらを。
マイネルミラノは単騎濃厚なので、オールカマーくらい楽に後続を引き離せれば残り目も。