2018新潟2歳ステークス過去レース・上がりラップ分析ページ

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 2018年8月26日の新潟競馬場メインレースは、G1戦線にもつながる2歳マイル重賞・G3新潟2歳ステークスです!

 なんといっても、2013年の1着ハープスター・2着イスラボニータが大ヒットした2歳重賞です。早い時期の2歳重賞で、広いコースのマイルという設定はここが初めてですから、単なる早仕上がりの馬だけでなく、将来を見据えてここで賞金を確保しようと試みる素質馬の出走がある程度見込める重賞です。

 外回りのマイルで行われるようになってから、マイネルレコルトセイウンワンダーと2歳の朝日杯ウィナーを輩出していますし、エフティマイアもクラシックで活躍。夏の2歳重賞としては、非常に価値の高いレースです。

 ただ、今年は登録段階で12頭と少し出走頭数が寂しい印象です。外回りになってから、大体フルゲートでしたが、ここ2年は15頭立て。今年はさらに少ない最大12頭立てになるということで、秋に2歳重賞が増えた現在で、どこまでレースの価値を保てるかが今後の課題となるでしょう。

 ちなみに、1度だけ12頭立てで行われたレースがありますが(2004年)、1着マイネルレコルト・2着ショウナンパントルと牡牝の2歳王者が誕生しています。縁起のいい12頭立てになれば、将来楽しみな馬が生まれてくるかもしれません(完全にオカルトですが)。

 以下、過去10年の上がり傾向、私の過去予想、新潟2歳ステークスのポイントとなります!

過去10年の上がりラップ傾向

 

年  最速地点  最高速度  失速度合 
08 L2 高速(11.1) 超失速(1.4)
09 L2 超高速(10.4) 超失速(1.4)
10 L2 高速(11.1) 失速(0.6)
11 L2 超高速(10.2) 超失速(1.4)
12 L2 超高速(10.8) 超失速(1.3)
13 L2 超高速(10.9) 持続(0.5)
14 L2 高速(11.0) 超失速(1.0)
15 L2 超高速(10.6) 失速(0.8)
16 L2 超高速(10.6) 超失速(1.1)
17 L2 超高速(10.4) 失速(0.8)

(08は不良、15は稍重)

(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速)

(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)

 新潟外回りなので、L2超高速超失速戦というのがデフォルトの流れ。これは、2歳戦であろうと古馬重賞であろうと変わりません。

 同じ夏の新潟マイル重賞である関屋記念との違いについて、少し考察していきます。

 関屋記念の過去レース・上がりラップ分析ページはこちら

 新潟2歳ステークスと関屋記念では、最高速度はそこまで変わりませんが、失速度合が若干とはいえ異なってきます。

 関屋記念では、超失速、つまりL1でL2より1秒以上ラップが落ちるレースが10レース中8レースもあります。一方、新潟2歳ステークスでは、超失速戦は10レース中6レース。関屋記念では、2秒落ち込むような極端な失速戦もありますが、新潟2歳ステークスで1.5秒を超える強烈な失速戦は過去10年で一度もありません。

 2歳馬と古馬の違いがありながら、関屋記念の方が激しくペースが落ち込むというのは不思議に見えますが、何のことはありません。単純に関屋記念の方が、新潟2歳ステークスよりも前半のペースが速いため、L2で思いっきりアクセルを踏み込んだ後の消耗が激しくなっているだけです。

 逆に言うと、新潟2歳ステークスのポイントは前半がかなりのスローになりやすいこと。特に、フルゲートにならなかった近2年は

 17:13.1-11.2-12.3-12.7-12.3-11.4-10.4-11.2 (49.3-45.3=1:34.6)

 16:12.5-11.3-12.2-12.5-12.2-11.3-10.6-11.7 (48.5-45.8=1:34.3)

 このように、前半が後半より3~4秒遅く、さらにL4地点でも全く動き出す気配がありません。負担をあまりかけたくない2歳戦なので、純粋な直線だけのスピード勝負になりやすくなっています。

 そのため、ちょっとペースが締まるだけで(それでもバランス的には1秒前後のスロー)、追込馬の天国となる新潟2歳ステークスですが、近2年は前の馬もそれなりに頑張っています。

 昨年など2番手のフロンティアが1着、逃げたコーディエライトが2着という、これまでの新潟2歳ステークスでは考えづらかった決着に。一昨年も4着でしたが、逃げたアピールバイオがあわやのシーンを作りました。

 当然出走馬の構成などにも影響されますが、逃げ・先行馬への警戒度を以前よりも上げる必要がありそうです。

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過去の予想結果

本命馬 結果
16 オーバースペック 6番人気2着
17 キボウノダイチ 14番人気5着

 2年続けて、小回り1800を勝ち上がってきた馬に本命を打っています。また、新潟2歳ステークスのポイントでも書きますし、関屋記念の過去レース分析でも書きましたが、新潟外回りはいかにL2で速い脚を使うかよりも、L1の失速地点でどれだけ踏ん張れるかの方が大事なコースです。

 オーバースペック・キボウノダイチともに、後半5ハロンがすべて12秒前後というロングスパート戦で上位の上がりを繰り出して勝ち上がった馬。軽い上がりの能力よりも、タフな流れで脚を出し続けられた馬を評価したいレース(コース)です。

新潟2歳ステークスのポイント

 何度も書きますが、新潟外回りは瞬発力よりもL1での粘り脚が重要です。もちろん、L2で急加速するのは純然たる事実ですので、あまりに瞬発力がないと厳しいですが、他のコースでギアチェンジをした実績があまり活きてこないコースです。

 特注馬は、マイルの新馬勝ちをあげた馬の中でも特異なペースで勝ち上がった馬を指名します。L1の粘りがかなりのもので、瞬発力勝負に対応できれば面白い存在です。また、先行力があるのも新潟2歳ステークスに限ってはプラスになります。

 何度も書きますが、あえて瞬発力の要素は無視した指名になります。

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