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大阪杯前哨戦レビュー第2弾はアメリカジョッキークラブカップを取り上げます。
このレースからは1着ダンビュライト、2着ミッキースワロー、11着ゴールドアクターの3頭がエントリー。賞金加算に成功した4歳馬2頭と、最下位に沈んでしまった古豪という対照的な組み合わせになっています。
ダンビュライトはクラシックを終えた段階では、主な勝ち鞍が新馬戦という実績で今年のG1戦線を歩めるのかという不安がありましたが、菊花賞後は2連勝。クラシックでの鬱憤を晴らすレースぶりが続いています。
ミッキースワローは横山典弘騎手と義弟にあたる菊沢隆徳調教師の黄金コンビ。同期の牝馬にはG1馬アエロリットがいますね。このコンビはあまりにも有名なので、ベタ買いしても回収率はイマイチなのですが(2017年以降60戦8勝で、単勝回収率55%・複勝回収率87%)、条件をオープン以上に絞ると高回収率(同じく2017年以降17戦4勝、単勝回収率110%・複勝回収率91%)。大レースになればなるほど輝くコンビです。
一方、グランプリホースゴールドアクターは昨年の宝塚記念2着以降長い休養に。復帰戦がAJCCでしたが、なんと最下位に敗れてしまいました。どうも状態面が芳しくないようですが、再び間隔をあけてかつての走りを取り戻せるでしょうか。
レースラップ
12.8-11.2-12.3-12.5-12.5-12.0-12.0-11.8-11.8-12.1-12.1(61.3-12.0-60.0=2:13.3)
最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
L4 | 低速 | 持続 |
(馬場は良)
(最高速度:11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.3~0.5は持続)
全体時計レベル:オープンクラス
現役屈指のペースメーカー・マイネルミラノがいたので、厳しいペースになるかとも思われましたが、この距離だと時間はかかったもののハナを取れたので、結果的にはそこまで厳しいペースにはなりませんでした。
マイネルミラノは現状2000m以下だとハナを取りきれないので、途中からまくっていく形にならざるをえず、結果的にL5~L4地点がものすごく速くなる歪なレースが続いていました。AJCCに関しては、2200mに距離が伸びなんとかハナを取れたので、緩んではいないものの無茶なペースアップにはなっていません。
スタート直後は内からトミケンスラーヴァ・ゴールドアクター・ダンビュライト・ショウナンバッハの順で4頭がお互いの出方を伺うような形。これをさらに外からマイネルミラノが抜きさって、1~2コーナーの中間点でハナを取り切ります。
これについていったのはトミケンスラーヴァとダンビュライト。4番手以降は少し離れた格好で向正面に入ります。
レースが動いたのは前半1000m通過地点から。ここでダンビュライトが前のマイネルミラノに並びかけにいきます。当然マイネルミラノはこれに反応し、緩みかけていたペースが上がります(上のラップタイムの細字赤部分)。ダンビュライトは逃げるつもりはないので、マイネルミラノのペースアップを利用して単騎の2番手に。そして、ここのペースアップに3番手以降はついていかず、大きく離されてしまいました。
マイネルミラノ=ダンビュライト=その他の隊列で3コーナーの勝負どころに。後続から早めにミッキースワローが動いてきますが、直線の入口でもマイネルと3馬身、ダンビュライトと2馬身の差までしか詰まりません。
直線ではダンビュライトがマイネルミラノを遊ばせる形で、残り200mで本格的な追い出しを開始。ラスト1ハロンで突き抜けての快勝となりました。
ミッキースワローはなんとかマイネルミラノを捕えて2着。マイネルミラノが3着に粘り込み、結果的に前残りの競馬になりました。
予想結果
印 | 馬名 | 結果 |
◎ | ショウナンバッハ | 5番人気6着 |
◯ | レジェンドセラー | 4番人気7着 |
マイネルミラノが厳しいペースを演出してロングスパート戦になるとの判断でしたが、後続がついていかなかったため、結果的に前は楽なペース。後ろはトップスピードの高さがなければ追いつかない競馬になってしまいました。
ショウナンバッハはこんな人気では買いたくない、と書きながらの本命でしたが、こんな人気で買ってるようじゃ・・・。
各馬回顧
1着ダンビュライト
AJCC個別の振り返りとなると、デムーロ騎手の好騎乗が一番の勝因でしょう。後続がマイネルミラノの強気な競馬に付き合わない態度をとったのと対照的に、あまり速くないと素早く判断して自らつっついて縦長の競馬を作った時点で勝負あり。さすがデムーロ騎手。
ダンビュライトは2連勝中ですが、L3高速持続戦→L4低速持続戦を連勝。クラシックで一番見せ場のあった皐月賞もL3高速持続戦で、コーナー最速の持続戦に対する適性は抜群です。
同じL3高速持続戦でも、神戸新聞杯はレイデオロ・キセキに完敗しています。外回りの直線でスピード比べになると世代トップとは少し差がありますが、コーナリングの巧みさを要求される小回りコースとなれば話は別。春は大阪杯、宝塚記念とコーナー重視の1周戦が続くので、チャンスはどこかであるでしょう。
ただし、コーナー最速戦ではミドルペース~スローペースまで対応できていますが、どちらかといえば全体のペースが流れた方が持ち味は出そうです。
その観点から言えば、今回のスロー濃厚のメンバーは微妙。先行力はあるので、3コーナーから自ら前を潰しに行く競馬ができればアタマのチャンスもありそうですが・・・。
上位評価にはなりますが、本命候補かといわれると少し違う気がしています。
2着ミッキースワロー
こちらは器用に先行できるタイプではないので、前半でダンビュライトに離されてしまったのは仕方がないところ。それでも残り1000mを切ったところから、自分から動いていったのは好判断。ここで溜めていたらマイネルミラノを交わせなかったでしょう。
ミッキースワローの武器は強烈なトップスピードの高さ。それが存分に発揮されたのがセントライト記念で、12.0-11.7-11.3-11.0というL1高速戦をものすごい破壊力で差し切りました。
逆に持続力はそれほど高くなく、AJCCや京都新聞杯では早めに動き出して前に迫ったものの、L1地点では伸び悩んでしまっています。ギリギリまで脚をため込んで競馬ができれば、瞬間のキレ味はハイレベルな4歳世代でもトップクラスにあると思います。
大阪杯に関してはダンビュライトより評価をあげたいと考えています。スロー想定なので、この馬の破壊力が発揮される可能性が高そうです。
また、2勝目のひめさゆり賞が福島2000で2分を切っていますし、セントライト記念も高速馬場だったので、今の阪神の高速馬場は合っています。
どうしても前半は後方からになるので、何かを差し損ねるかもしれませんが、ロングスパート戦にならなければチャンスはあると思います。
11着ゴールドアクター
さすがにAJCCの負けは、あまりにも無抵抗。武豊騎手のレース後のコメントを見ても、返し馬の段階から状態は悪かったようです。
レース映像を見直すと、直線の入口でガクッと躓くような仕草もありました。手前を替えたタイミングで何かアクシデントがあったのでしょうか。そこからは鞍上も追うのをやめています。
適性の話だけなら小回りのL2最速戦はバッチリなのですが、さすがにAJCCのレース内容から推すわけにはいきません。追切後の陣営のトーンもかなり低いですし、様子を見た方がいいでしょう。
適性だけは問題ないので、二桁人気になるようなら3着ヒモで拾うかもしれませんが、積極的に買うことはないでしょう。
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