2018年9月8日の中山競馬場メインレースは、重賞に格上げされてから秋華賞の重要ステップレースになったG3紫苑ステークスです!
紫苑ステークス自体は2000年に創設され、2007年からは今と同じ2000mで争われる秋華賞のステップレースでした。しかし、重賞ではなかったこともあり、トライアルというよりは賞金が足りない馬のG1挑戦権獲得レースのような意味合いが強かったです。
しかし、2016年に重賞に格上げされると、今まで秋華賞での活躍馬がいなかったのが嘘のような躍進ぶり。2016年は2着ヴィブロス、5着パールコードが秋華賞でワンツー。2017年は1着ディアドラが秋華賞馬になるなど、一気に最重要ステップになりました。
やはり競馬場は違えど、1周戦の2000mを前哨戦で経験できるのは大きいということなのでしょう。今年もアーモンドアイというスーパーホースがいますが、対抗できる馬が紫苑ステークスから出てくるかもしれません。
以下、新潟代替開催だった2014年を除く過去10年の上がり傾向、私の過去予想、紫苑ステークスのポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 低速(11.6) | 失速(0.8) |
09 | L3 | 超低速(12.0) | 超持続(0.1) |
10 | L2 | 低速(11.9) | 超持続(0) |
11 | L2 | 低速(11.6) | 超持続(0.2) |
12 | L2 | 高速(11.4) | 超持続(0.2) |
13 | L4 | 低速(11.7) | 失速(0.8) |
15 | L2 | 低速(11.5) | 持続(0.4) |
16 | L3 | 低速(11.7) | 持続(0.3) |
17 | L2 | 高速(11.4) | 超持続(0) |
(14年は新潟競馬場で代替開催)
(すべて良馬場)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速)
中山2000mで行われるレースは、前半超スローにならないかぎりは持続戦系統のラップになりやすいです。コーナー4つであることに加え、1,2コーナーの中間点が最高地点でそこから一気に下るため、ペースが緩みにくくなっています。
そのため、牝馬らしい溜めて一瞬でスパッと切れる馬は活躍が難しくなっています。昨年のワンツースリーはすべて、夏の札幌中距離戦で好走した馬。一昨年はオークス上位入線馬が1着3着で、間に挟まったのが500万ながら中京2000でぶっちぎったヴィブロスでした。
長めの距離の適性や小回り適性をすでに示している馬が、圧倒的に有利なレースです。
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過去の予想結果
昨年は寒竹賞の競馬っぷりに騙され続けたホウオウパフュームでやられました。
どう考えてもディアドラが適性No.1でしたが、人気で本命にしたくなかったというよこしまなりゆうです。
紫苑ステークスのポイント
この後すぐに予想記事を書くので詳しくはそちらに任せますが、一番のポイントは馬場状態でしょう。
エアレーション・シャタリングが本格的になった2015年からは、開幕週でも時計がかかり、外差しがバンバン効く馬場でしたが、昨年は差し決着だったものの時計は速かったです。
一時期中山以外の競馬場でも、開幕週が緩い馬場で、踏み固められていった開催後半のG1デーにピークを合わせる馬場の造り方が流行っていました。
しかし、昨秋からはエアレーションを行いながらも、開幕週から超高速馬場になることが多いです。秋の東京・京都が台風続きで見えづらい傾向でしたが、春の馬場も開幕から好時計連発だったことを考えると、この中山開催も速い時計での決着となりそうです。
ロングスパート戦への適性はもちろん、速い馬場での好走経験があるとより買いやすくなるでしょう。ただし、紫苑ステークスに限らず差しは決まりやすいので、よくある開幕週のイメージだけでは危険です。
特注馬は、この後予想を更新するのでここでは書きません。