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過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
16 | L3 | 高速(11.2) | 失速(0.6) |
17 | L3 | 超高速(10.9) | 失速(0.8) |
(16,17ともに良馬場)
(最高速度:~10.9は超高速、11.0~11.4は高速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.6~0.9は失速)
想定上がり:L2高速失速
台風接近に伴い、日曜の阪神競馬は開催が中止になりましたが、関東は朝になって雨がだいぶ弱まりました。
この後は、雨が上がる予報が出ていて、実際に私が住む東京でも雨がさきほど止みました。これで、泥んこ田んぼ馬場でのレースになる可能性はかなり低くなりました。
今開催は土日に雨が多く、ダメージが残りやすい中での競馬が多かったです。それでも、昨日のレースを見る限りでは、内の傷みもあまり感じませんでした。スローペースなら距離ロスのない内を通した馬がよく(土曜10R習志野ステークス)、ペースがあがれば内外フラット(土曜11Rロードカナロアメモリアル)という印象です。
展開ですが、ワンスインナムーンが内、セイウンコウセイが外になったことで、序盤のポジションが早く決まりやすい枠順になりました。一番ゲートの速いワンスインナムーンに対し、番手でもいいがかぶされたくはないセイウンコウセイがどう対処するかがポイントでした。ワンスインナムーンが、他の逃げ候補でもあるラブカンプー・ナックビーナスを含めて一番内に入ったことで、主張すればハナをとれる確率がかなり高くなりました。
昨年もワンスインナムーンが逃げていますが、33.9-33.8と超スローでの競馬となっています。ハナさえとってしまえば、雨もあるので前半は抑えて進めたいという意識が強く働くでしょうから、今年も34秒前後で前半は流れるでしょう。
雨が降ると、仕掛けの意識も遅れがちになります。昨日の中山9レース・カンナステークスも、L3でスピードが緩んでからのL2再加速勝負というラップになっています(カンナSは頭数が少なかったこともありますが)。
中山でL2最速戦となるケースはあまりないのですが、諸々の条件が重なった今回はコーナーを抜けてからの加速力勝負に決め打ちます。
どちらにしても、馬場状態が読み切れないので控えめに馬券を買った方がいいでしょう。
予想【自信度C】
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◯12ナックビーナス
▲08ファインニードル
☆11セイウンコウセイ
△09ラブカンプー
単勝・複勝◎
馬連◎-8,9,11,12
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前後半がイーブンに近いバランスになりそうで、L2最速戦となれば、当然先行できて内を通せる馬が有利。L2最速戦の適性だけならナックビーナスがトップですが、枠順や展開を踏まえて逆転できる可能性がある馬を本命にしました。
前走は、前半33.5とかなり流れた中で、11.4-11.6-11.1-12.1とわかりやすい直線を向いてからの加速力勝負。この流れで完勝したように、前半から厳しいペースになっても、道中で緩めることができればピリッと一脚を使うことができる馬です。
ここのところ、息をつく暇のないハイペースに巻き込まれた形での惨敗が続いていましたが、1200であろうとメリハリをつけた競馬になればかなり安定しています。
今回は雨が降ることで、全体の意識が落ちる可能性が高く、隊列も比較的すんなり決まりそう。それならば、持ち前の加速力が存分に活きますし、枠の並びからも有利な立ち回りができるはず。思ったよりも人気になっていますが、軸として信頼します。
◯12ナックビーナス
ナックビーナスは、L2最速戦に非常に強い馬。前走のキーンランドカップも、33.7-35.7とハイペースでしたが、12.0-11.6-12.1とL3で一気に緩めて4コーナーから再加速。これで他馬を完全に出し抜きました。
もともと勝ち切れないものの安定した能力を発揮していた馬ですが、今年はG1高松宮3着も含め、明らかにトップクラスの1頭となっています。8秒台での好走が多いので、今日の力のいる馬場も問題ありませんし、なんといってもマジックマン・モレイラ騎手は非常に頼もしいパートナー。
このコースなので、もう少し内に入れれば本命にしようと考えていました。しかし、逃げ候補の中で一番外に入ったことから、少し難しい序盤を強いられるとみて対抗評価まで。
▲08ファインニードル
ファインニードルは、前走のセントウルステークスで雨馬場に対する適性の高さをアピール。シルクロードステークス・高松宮記念の連勝が、1分8秒5前後のもので、基本的には時計がかかる馬場でこその馬です。
昨年のスプリンターズステークスは、スローペースの中で外枠で前に壁ができず、引っ掛かってしまって競馬になりませんでした。今年は中枠になったので、折り合いはつけやすいでしょう。ただし、他馬のマークがきつくなることでスムーズな競馬ができるかどうかは別です。
重馬場でも前半から緩むことのない消耗戦になれば一番強いのは周知の事実ですが、前半が緩んだ時にも突っ込んでこれるほどの末脚の破壊力があるかは微妙。3番手評価より低くはしづらいですが、前に粘られてしまう可能性は高いと思っています。
その他の馬
単純に前が有利とみているので、セイウンコウセイ・ラブカンプーの2頭も抑えます。
セイウンコウセイは、前走初めてハイペースでの時計勝負で勝ちました。一時期よりはだいぶ戻ってきている印象で、時計のかかる馬場のミドル~スローペースは大の得意。人気がだいぶ落ちていますが、ナックビーナス・ファインニードルと同程度の評価です。
ラブカンプーは、休みなく使っているので、さすがに上がり目は少ないです。それでも短距離重賞で4連続馬券圏内の事実は軽視できません。すべて違うコース・違うラップでの好走で、スプリント適性は非常に高いです。翌年以降、スプリント界の主役になる可能性をもった馬なので、この人気ならば抑えておきます。