2018年9月17日の中山競馬場メインレースは、菊花賞トライアルであり初代三冠馬の名を冠したG2セントライト記念です!
菊花賞につながっている印象は残念ながらあまりないですが、ナカヤマフェスタ・フェノーメノ・キタサンブラックと後のG1馬を3頭輩出しています。キタサンブラックは、マンハッタンカフェ以来、実に14年ぶりにセントライト記念をステップに菊花賞を制覇しましたね。
そのキタサンブラックを除くと、過去10年の勝ち馬はすべて関東馬。私が競馬を始めるずっと前は、関西の秘密兵器なんて言葉があったようですが、セントライト記念は菊花賞路線にとっては関東の秘密兵器が生まれるレースと言えるでしょう。
夏の上がり馬と春のクラシック路線に乗った関東馬の争いになりますが、今年の注目はダービー馬レイデオロの弟・レイエンダ。2歳夏にデビュー勝ちを収めたものの、骨折で春のクラシックを棒に振りました。しかし、5月東京・7月函館と連勝し無傷の3連勝で大舞台にやっと名乗りを上げました。
1番人気確実で、秘密兵器というには筋が通った血統ですが、ここで4連勝となれば菊花賞のみならず秋のG1戦線の台風の目になるかもしれませんね。
以下、新潟代替開催だった2014年を除く過去10年の上がり傾向、私の過去予想、セントライト記念のポイントとなります!
過去10年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
08 | L3 | 低速(11.8) | 持続(0.3) |
09 | L3 | 低速(11.7) | 持続(0.5) |
10 | L4 | 低速(11.8) | 超失速(1.0) |
11 | L1 | 低速(11.6) | 超持続(0) |
12 | L2 | 高速(11.4) | 持続(0.4) |
13 | L4 | 低速(11.8) | 持続(0.3) |
15 | L2 | 低速(11.5) | 超持続(0.1) |
16 | L2 | 低速(11.5) | 失速(0.7) |
17 | L1 | 高速(11.0) | 超持続(0) |
(14年は新潟代替開催)
(08は稍重、残りはすべて良馬場)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続、0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
スタートから上り→下り→上りとなるコースで、全体的に淀みが少なく低速の持続戦になりやすいのが中山2200のセオリーです。
しかし、今年のセントライト記念に関しては昨年の結果を重く見るべきです。
昨年は、12.3-11.1-12.4-13.1-12.9-12.8-12.1-12.0-11.7-11.3-11.0というラップ。仕掛けが遅く、最後まで負荷のかからない加速ラップとなっています。
なぜこの結果が重要なのかというと、先週の中山芝のレースがL1最速戦連発だったためです。土曜は芝のレース6鞍中4鞍がL1最速戦。残り2レース(どちらも1600m)も12.0-11.9-11.8-11.8と11.5-11.3-11.2-11.5と最後まで止まっていません。
日曜も6レース中3レースがL1最速戦で、残りも一番終いのラップが落ち込んだ5Rの新馬戦で12.1-11.5-11.7-11.8という持続戦。とにかく仕掛け遅れが目立っています。
開催が替わった最初の週は仕掛けが遅くなりやすい、というのが定説です。関東で言えば、中山→東京だと直線が長くなるので仕掛けを待ち、東京→中山だとラストの急坂に備えて仕掛けが遅れる、というように開催替わりによる騎手の意識が一番の原因です。
開催が進むにつれコースにアジャストしていきますが、これが開催替わりでリセットされるので仕掛けが遅くなるのでしょう。
ただ、それにしてもL1最速戦乱発の先週は異常。新潟・札幌と坂がないコースからの切り替わりと超高速馬場の2つが作用して、仕掛けが遅れて最後まで脚が伸び続けるということでしょう。
2週目になると多少マシにはなるのですが、昨年のセントライト記念がそうだったように、前半がスローとなると脚が余りやすくなります。近年は馬場造りの技術が上がっていることもあり、超高速馬場で開催がスタートするとなかなか時計が落ちてきません。
前半1分を切るくらいでも、この馬場なら平均ペース。序盤で折り合いがつくようだと、今年もラストまで脚が残るレースになる可能性が高いです。
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過去の予想結果
ロングスパート向きの馬を狙っているのですが、いまいちパッとしない結果に。昨年のスティッフェリオは惜しかったですが・・・。
一時期はシャタリング・エアレーションで開幕週から時計がかかっていましたが、昨年から秋の中山・超高速馬場開催が復活しているので、今年も晴ならば高速決着となるでしょう。クリンチャーのようなしぶとい持久力タイプを狙うのは古いのかもしれません(昨年◯評価だったことの反省)。
セントライト記念のポイント
逃げ馬候補はケイティクレバーとタニノフランケルですが、皐月賞・日本ダービーと淀みのないレースを演出したジェネラーレウーノが展開の鍵を握ります。
ジェネラーレウーノが緩まないようにプレッシャーをかけ続けるレースになれば、縦長になって前はソコソコ流れるでしょう。ただし、高速馬場への適性は低いです。
昨年よりは前半が速くなるとして、仕掛けまで早くなるかは微妙なところ。前は一貫ペースを作るでしょうが、集団は3コーナー辺りから動き出すことになるので、結局は脚の長さよりも高速上がりを引き出せるかの方が重要になりそうです。
特注馬は、ある程度前が速くなっても、レース後半から動き出して長く高速上がりを使い続けるレースをしている馬にします。
2走前のレースは非常にレベルが高かったと評価しています。ダービーではこのレースを評価して痛い目に合いましたが、3・4・6着馬は夏競馬で古馬に混じって1000万・1600万を快勝。5着馬も重賞ウィナーとなっているように、レースレベルは疑いようがないハイレベル。おそらくこの世代の限定戦の中でも一番ハイレベルだと思っているので、特注馬の評価もおのずと高くなります。
最後方からの競馬だけはやめてください・・・。
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