(注)
上記は2018年1月に作成した記事です。
2018年に行われた日経新春杯を含めた考察は以下の記事をご参照ください。
過去レース分析・コースの特徴
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
17 | L2 | 低速(11.8) | 持続(0.3) |
18 | L2 | 高速(11.4) | 超持続(0.2) |
(17は稍重、18は良)
(最高速度:11.0~11.4は高速、11.5~11.9は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0~0.2は超持続、0.3~0.5は持続)
想定上がり:L2低速持続
18年の日経新春杯は前半1000mが62.0のスローペース。中終盤も淡々としたペースで進み、12.3-11.6-11.4-11.6と上がり3ハロンだけの競馬になりました。道中の追走で全く負荷がかからないレースになった、というより逃げたロードヴァンドール・横山典弘騎手がそういったペースを作ったので、前に行った3頭がそのまま残る競馬でした。
元々の日経新春杯の傾向として、トップスピードの高さはあまり求められないのですが、今年は正月開催から京都芝コースはタフな馬場になっています。
土曜最終の1000万条件が、ややスローから早めに動きだす流れになって1:35.1の勝ち時計。超スローならわからなくもないですが、この条件で35秒台の時計はかなり遅いです。他のレースも軒並み時計がかかっているので、パワー型の馬場であることは間違いありません。
ちなみに内外に関しては、直線は三分どころから外の方が伸びている感じです。ただし、全体に傷みが出ているわけではなく、コーナーは内を通した方がいい馬場です。
展開は昨年逃げたロードヴァンドールか、4歳世代の逃げ馬アイトーン・メイショウテッコンのどちらかが主導権を握る形になりそうです。ウインテンダネス・ガンコ・ノーブルマーズと先行馬もそれなりに揃っていますが、全体としてハイペースになる可能性は低そうです(アイトーンの離し逃げのような形はありえますが)。
平均からややスロー、前半1000mでいうと61秒台くらいの入りとなり、動き出しは下り坂の辺りから。残り600mからが本仕掛けということになりそうですが、今の馬場では11秒台前半のラップは出てこないでしょう。
直線は平坦ですし、ペースも淡々と流れそうですから、L1での失速幅は小さくなりそうです。11秒台後半を3~4ハロン続けられるような、パワー型のトップスピード持続型を狙います。
予想【自信度B】
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◯05シュペルミエール
▲04アフリカンゴールド
馬連BOX◎,4,5
3連複◎-4-5
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結局トップスピードの高さを問われない方がいいんだな、と前走で認識を改めさせられた馬を本命にします。
その前走は、スローですが極端な緩みがなく淡々と流れたレース。L5最速で11.9-12.0-12.0-12.1-12.4と低速~超低速のロングスパート戦になりました。今までは詰めの甘さが目立つ馬でしたが、このレースではL1で他馬を置き去りにする強い競馬。見違えるようなレースを見せました。
デビューから左回りにこだわって使っていましたが、東京・新潟だとトップスピードの高さがどうしても必要になります。そこでも常に安定したように、決してトップスピードがないわけではないのですが、どうしても物理的に速い脚を使うとゴール直前で甘くなっていました。
東京で1000万条件を勝ったときも、11秒台前半が1回も出てこない珍しい低速持続戦でした。このレースも完勝だったように、トップスピードの高さを求められない持続戦がベストです。
今年のタフな京都の馬場がいかにも合いそうで、この人気ならば十分なリターンも望めます。2着が多いイメージが強いですが、それを払拭する連勝劇に期待します。
その他の馬
シュペルミエールは、1年半の休みがありましたが順調にオープンクラスまで上がってきました。長期休養明けのここ2戦は高速失速戦でしたが、休み前は低速のロングスパート戦で勝ち上がってきています。早い時期に福島芝2600mで勝っていますし、休養直前のサンシャインステークスが12.1-11.9-11.6-12.1という低速持続戦。外々を回して勝っているように、見た目以上に強い競馬をしています。
素質の高さで準オープンは勝ち上がってきた形で、ベストはタフな馬場だと思うので、さらなる上積みを見込める存在です。
アフリカンゴールドは、菊花賞でも大きな期待をかけたものの折り合いを欠きました。2走前の兵庫特別は、展開がだいぶ楽だったものの、12.0-11.4-11.6-11.5と最後まで失速することない秀逸な持続力を発揮しています。
10秒台の上がりが必要だった菊花賞の内容から、高速馬場よりはタフな馬場向き・トップスピードの高さを求められない方がいいタイプです。
明け4歳世代の一流馬は芝ダートや距離を問わず超強力ですが、その一員となってもおかしくない馬だと思います。特に低速域の勝負になれば世代上位の存在です。
買うか迷ったのはメイショウテッコンとガンコ。
メイショウテッコンは、単純に能力上位だと思いますが、直線で内を通す形になるのはどうなのか。また、距離は案外2000m前後がベストかもしれません。
ガンコは低速域でこそなので、18日経賞以降のレースはだいたいノーカウント。ただ、力のいる馬場でのL2地点での加速で出し抜いて勝負する馬なので、昨年よりは先行馬が多い分難しいレースになりそうです。また、メイショウテッコン同様内々を狙うことになるのはどうでしょうか。買うか迷ったのですが、適性の微妙なズレを考慮して馬券からは外しました。
最後にグローリーヴェイズ・ムイトオブリガードの人気どころですが、どちらも高速馬場で例えば33秒台の上がりを出した方がいいでしょう。また、グローリーヴェイズに関しては、2400mは少し長い気がします(過去実績から)。先輩の佐渡ステークス勝ち馬・キセキのように、きれいな馬場での先行がベストなので、今回は見送りました。