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阪神ジュベナイルフィリーズ有力馬個別分析2頭目は、ロックディスタウンと同じ新種牡馬オルフェーヴル産駒の重賞勝ち馬ラッキーライラック。
こちらは近年阪神JFと相性のいいアルテミスSを勝ち上がり、無敗でのG1挑戦となります。同じ父を持つ無敗馬2頭の対決に注目が集まりそうで、こちらが2番人気になるでしょうか。
ロックディスタウンと違いマイルで連勝しており、前半のペースへの対応は経験済み。ここがロックディスタウンとの大きな違いで、将来的なことも考えて中距離を使ってきたロックに対しラッキーライラックは明らかに阪神JF・桜花賞を目標にローテを組んできています。
同父のライバルを降して世代No.1の座を勝ち取ることができるでしょうか!?
それでは、ラッキーライラックの全2走ラップ、阪神ジュベナイルフィリーズにむけてのポイントです。
全2走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/10/28 | アルテミスS | 東京 | 1600 | 2 | 1 | L3 | 高速 | 失速 |
17/08/20 | 新馬 | 新潟 | 1600 | 2 | 1 | L2 | 超高速 | 持続 |
まずは新馬戦から。ロックディスタウンの新馬戦と同様、新潟の新馬らしい直線だけの勝負。49.6-46.8と前後半で3秒ほど差がある超スロー。13.4-11.9-11.0-11.5と直線だけ、特にラスト2ハロンだけの勝負になっています。これを先行して直線までは馬群でじっと待機。直線では前後左右を囲まれましたが、早い段階で外に進路を切り替えてL2地点での先頭に。1頭だけ迫ってくる馬はいましたが、最後まで脚色は衰えず楽々押し切りました。スタートが上手で楽に好位に取り付けるのは長所です。また、特に一番の勝負どころであるL2地点での反応の良さは際立ちました。
この新馬戦からは9着馬バトルガラクシアしか勝ち上がり馬が出ていませんが、3着以降は1秒以上離しているように完勝だったので、レースレベルは低いもののこの馬は強さをみせました。
アルテミスSもこのL2地点での反応の良さが光りました。新馬同様好スタートを切り、行きたい馬を行かせて3番手集団に。47.5-47.4とイーブンペースで、上がりはサヤカチャンが早めの出し抜けを狙ったため12.3-11.4-11.5-12.2とL3最速戦に。一番早くなった直線の入り口ではまだサヤカチャンとの差はありましたが、L2地点でバツグンの切れ味を発揮し一気に先頭に。ここの瞬間の脚は映像を見ても1頭だけ際立っていました。ラストはサヤカチャンがかなり抵抗したので突き放すまではいきませんでしたが、1馬身弱の差を保ったまま連勝で重賞制覇となりました。
上がり3ハロンもメンバー中最速で、先行してしっかり上がりを使えたことからも、このメンバーでは一枚上でした。ただ、全体時計は1:34.9と平凡で、同日5レースの新馬戦で勝ち上がったリリーノーブルが48.6-46.9のスローペースで1:35.5で走っています。雨が降っていた分情状酌量の余地はあるものの、前半のペースを考えればもう少し時計は出てもよかったのではというのが正直なところ。
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阪神ジュベナイルフィリーズにむけたポイント
現状評価:△
2連勝の内容はともに、スタートの良さとL2地点での反応の良さを活かしたもの。レースセンスが高い馬で、大きく負けにくいものはもっています。
気になるのはアルテミスSのレベル。先ほども書きましたが、リリーノーブルの新馬戦比較だとかなり平凡なタイムです。また、抜け出すところの脚は鋭かったですがL1では脚色がサヤカチャンと一緒になってしまいました。あそこで突き放せなかったのは、失速地点でのもう一脚がなかった可能性があります。
超失速戦になることも多い阪神ジュベナイルフィリーズに向けてはかなりの不安要素で、一脚使った後の直線の上り坂に対応できるかが大きなポイントになりそうです。
これが2番人気になるようなら、少し疑ってかかりたいというのが本音です。