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阪神ジュベナイルフィリーズの個別出走馬分析は以下
阪神ジュベナイルフィリーズの個別有力馬分析、3頭目はこちらも無敗の重賞馬ベルーガです。
北海道の新馬勝ち後、ぶっつけで臨んだファンタジーS。前のコーディエライトが粘るところを大外から豪快に差し切りました。デビュー2戦ともに最速上がりと末脚の破壊力は証明済みで、マイルに伸びる今回もその脅威の脚を繰り出して無敗のG1馬でなれるでしょうか。
それでは、ベルーガの全2走ラップ、阪神ジュベナイルフィリーズにむけてのポイントです。
全2走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/11/03 | ファンタジーS | 京都 | 1400 | 5 | 1 | L3 | 高速 | 持続 |
17/08/27 | 新馬 | 札幌 | 1200 | 1 | 1 | L4 | 低速 | 持続 |
デビュー戦は札幌の1200。同日にキーンランドCが行われましたが、33.5-35.5=1:09.0と時計のかかる馬場でした。
ベルーガはスタートで後手を踏みましたが、鞍上が促すとすぐに馬群に追いつき道中は中団の最内。4コーナーで外に持ち出して直線では大外に。残り200で抜け出すと、あとは後続を離す一方の強いレースでした。
時計がかかる馬場だった上にペースも35.6-36.0と落ち着いたので、全体時計に関してはこんなものでしょう。11.7-12.1-11.9-12.0という上がりですが、L2地点で進出を開始しL1はベルーガ自身のラップ。コーナーでは11.5前後の脚を使っていますし、時計のかかる馬場ということを考えるとなかなかの機動力です。また、ラストは他馬が完全に止まっていましたが1頭だけ伸びていたように、末脚の持続力はかなり高そうです。
レースレベルに関しては、勝ち上がり馬が3着アスターソード(交流重賞兵庫ジュニアグランプリ2着)のみと高くはありません。ただ、この馬だけ別の競馬をしていたので気にする必要はなさそうです。
ファンタジーSはスタートが改善されていました。一歩目はきちんと出て、そこから控える競馬に。道中は一番外を通して勝負どころでの進路を早めに確保。4コーナーから手が動いていましたが、そこでは前との差は詰まりきらず。直線も一番外をスムーズに通し、ジワジワと前との差を詰め続けます。一瞬の切れ味はみられませんでしたが、最後まで勢いは衰えずゴール前で逃げたコーディエライトを差し切りました。
ラップ的には48.0-34.9と前半はスロー。11.7-11.4-11.7-11.8とコーディエライトがコーナーで仕掛けてロングスパート戦になっています。近年の中では珍しいパターンのレースになりました。ベルーガはコーナーから手が動き始めて、最後まで一定のスピードで前に迫った印象です。本馬の上がりが33.9でしたが、きれいに11.3を3ハロン続けたような走りでした。この日の芝はわりと時計がかかっていたので、その中で高速ロングスパートをできたのは、トップスピードの持続力を示すものとしては申し分ないです。
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阪神ジュベナイルフィリーズにむけたポイント
現状評価:◎~△
マイルの距離への対応が鍵とはなりますが、ここ2走ともにペースは落ち着いており、その中で末脚の持続力で勝ち上がってきています。前半要素の強い馬ではないので、マイルへの距離延長は問題ないと思います。
末脚の持続力に関しては、ロックディスタウンやラッキーライラックより高そうで、直線の坂で前が失速する阪神ジュベナイルフィリーズは合っている気がします。
後は高速馬場になった時の対応でしょう。2連勝はともに時計のかかる馬場で行われたもの。その中で高いスピードを伴った末脚の持続力をみせたように、パワー型の可能性はあります。軽い馬場で他馬も苦労せずに高速上がりを繰り出せるときに、さらに1段上の脚を使えるかどうかは微妙です。
今年は開幕週がわりと軽い馬場でしたので、1週進んで馬場状態がどう変化するかには注意したいです。例年くらいタフな馬場でのレースになるようなら本命も考えたい1頭です。