マイルチャンピオンシップの全馬短評後編、外枠編となります。
前編の1~3枠はこちら
中編の4~6枠はこちら
外枠勢はペルシアンナイト以外は人気薄が固まりました。馬場次第では外枠であるだけでマイナスとなってしまいそうですね・・・。
それでは、マイルチャンピオンシップの全馬短評第3弾、7枠~8枠のレビューです。
13番グランシルク
適性の幅は広いが、勝ちきるには高速馬場の方がいいタイプ
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/10/21 | 富士S | 東京 | 1600 | 3 | 9 | L3 | 高速 | 超失速 |
17/09/10 | 京成杯AH | 中山 | 1600 | 1 | 1 | L4 | 高速 | 超持続 |
17/07/23 | 中京記念 | 中京 | 1600 | 2 | 2 | L3 | 高速 | 失速 |
(富士Sは不良)
今年は馬券圏内に6戦連続で入っていましたが、富士Sで崩れてしまいました。
一連の内容は上がりラップ的には幅広く対応しているので、総合力が高い馬ではあります。その中で勝ち切った京成杯AHと16相模湖特別に共通しているのは全体時計が速かったこと。
軽い馬場で11秒台前半のトップスピードを長く持続させるレースがベストです。マイルチャンピオンシップに関しては、ロングスパート戦になりそうなのはいいですが馬場が少し重そうなのがどうか。枠は出し切りたい馬なので外枠でよかったと思います。
14番ガリバルディ
イメージはプチサトノアラジン。3ハロンならトップスピードの持続力はなかなか。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/10/21 | 富士S | 東京 | 1600 | 7 | 7 | L3 | 高速 | 超失速 |
17/09/10 | 京成杯AH | 中山 | 1600 | 11 | 2 | L4 | 高速 | 超持続 |
17/04/01 | ダービー卿CT | 中山 | 1600 | 6 | 9 | L3 | 低速 | 持続 |
(富士Sは不良)
秋のローテはグランシルクと一緒。京成杯AHの激走は個人的には意外でした。というのは、今までは持ちタイムがない馬で、高速馬場だと厳しいと思っていたからです。
京成杯AHの激走で、この馬は馬場よりもある程度トップスピードが必要なロングスパートがいいという認識になりました。重賞勝ちの16中京記念がややスローからL3高速失速戦。条件戦時代もL3最速戦、もしくはL3から急速に速くなるレースが得意でした。
イメージとしてはプチサトノアラジンといった感じでしょうか。昨年のマイルチャンピオンシップも上がり最速で7着とそこそこ走れましたし、出し切るなら外の方がいいと思うのでこの人気なら3着ヒモで買ってもいいかもしれません。
15番ムーンクレスト
L3地点の急加速で出し抜けを狙いたいが、メンバー強力で・・・
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/10/28 | スワンS | 京都 | 1400 | 10 | 8 | L4 | 低速 | 持続 |
17/10/01 | ポートアイランドS | 阪神 | 1600 | 9 | 1 | L3 | 高速 | 超失速 |
17/08/27 | 朱鷺S | 新潟 | 1400 | 4 | 5 | L4 | 高速 | 失速 |
(スワンSは重)
オープン初勝利となったポートアイランドSは、46.8-46.2の平均ペースで11.7-11.0-11.5-12.0とL3の急加速から粘りこんだ形。準オープン勝ちもL3高速失速戦で、勝ちパターンはこの流れ。
ただし、オープンに入ってからL3高速失速戦で大阪ーハンブルクカップでは3着でしたが、米子Sや中京記念では掲示板外。単純に能力が足りないかなと思います。
16番ウインガニオン
ラップ適性だけなら十分に資格あり。寒い京都をこなせるかが問題。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/08/13 | 関屋記念 | 新潟 | 1600 | 4 | 2 | L2 | 高速 | 超失速 |
17/07/23 | 中京記念 | 中京 | 1600 | 5 | 1 | L3 | 高速 | 失速 |
17/06/25 | パラダイスS | 東京 | 1400 | 3 | 1 | L3 | 超高速 | 超失速 |
(パラダイスSは稍重)
近3走はL3地点でスピードを上げて早めに仕掛けることで、後続の脚を削ぎながらラスト失速戦を踏ん張るという内容。関屋記念ではマルターズアポジーとのワンツーでしたし、今回もマルターズアポジーが作ってくれるペースとは親和性が高いので、適性的にはかなり面白い存在。
あとは、サウスポーの夏馬というラップとは関係ないところでの適性の問題だけ。美しいほどきれいに夏の左回りだけ走っているのを見ると、その他の条件では手を出したくなくなります。ラップ適性と能力だけならこの人気は不当に低いので、ヒモ候補にはしておきたいです。
17番ジョーストリクトリ
能力にも適性にも疑問あり。苦戦必至か。
近3走ラップ
年月日 | レース名 | コース | 距離 | 人気 | 着順 | 最速 地点 |
最高 速度 |
失速 度合 |
17/10/21 | 富士S | 東京 | 1600 | 14 | 14 | L3 | 高速 | 超失速 |
17/05/28 | 日本ダービー | 東京 | 2400 | 18 | 18 | L2 | 超高速 | 持続 |
17/05/07 | NHKマイルC | 東京 | 1600 | 9 | 12 | L3 | 高速 | 持続 |
(富士Sは不良)
休み明けの富士S、距離適性外のダービーに関しては甘めに見てあげたとしても、L3持続戦だったNHKマイルカップでも凡走でしたし、さすがに厳しそうです。
NZTはL1最速と勝負どころがかなり後ろでしたし、500万勝ちのなずな賞もL2高速持続戦。現時点では長く脚を使えることを示せていないので、今回は武豊騎手の手腕をもってしても難しいですね。
18番ペルシアンナイト
枠が最悪で一気に妙味がなくなって・・・
ペルシアンナイトの個別分析ページはこちら
個別分析ページでは本命候補としていましたが、大外を引いてしまい一気にトーンダウン。
中間速ならコーナーの内を通しながらもスピード持続できることを評価していたので、大外だとコーナーでの優位がなくなってしまいます。速い末脚を出し切るというよりは、コーナーや坂の有無にかかわらず4速5速を続けて勝負したいタイプなので、大外枠は最悪です。
本命候補から一気にヒモ~消しくらいまで評価を下げます。ミルコ人気があるようならスパッと消してみようかと考えています。