2018年12月2日の中京競馬場メインレースは、その名の通りダートホースのチャンピオンを決める1戦・G1チャンピオンズカップです!
毎年ダート界のトップホースが揃って出走する、まさにG1レースです。前身のジャパンカップダートからチャンピオンズカップとして中京で行われるようになって今年が5年目。過去4回の勝ち馬は、すべてG1(Jpn1)勝ちがすでにある馬となっています。
今年は古馬のチャンピオン級であるゴールドドリーム・ケイティブレイブに、超ハイレベルと目される3歳ダート世代からNo.1のルヴァンスレーヴ、JBCクラシック2着のオメガパフュームが挑むという構図になっています。
挑むといっても、ルヴァンスレーヴ・オメガパフュームはともに古馬とG1で対戦して連対経験済み。特に世代トップのルヴァンスレーヴは、一気にダートの勢力図を塗り替えるほどの強さを南部杯で見せました。
他にもノンコノユメ・アンジュデジール・アポロケンタッキーのG1馬3頭、ソア・ノヴァの4歳サンライズコンビなど今年も多士済々。芝のトップホースは使い分けで一堂に会することが少なくなっているので、メンバーの密度の濃さだけなら今年No.1のG1でしょう。
どの馬が師走の頂上決戦を制し、今年のダートチャンピオンになるか大注目です。
以下、過去4年の上がり傾向、私の過去予想、チャンピオンズカップのポイントとなります!
過去4年の上がりラップ傾向
年 | 最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
14 | L2 | 高速(11.7) | 失速(0.7) |
15 | L4(※) | 低速(12.3) | 失速(0.6) |
16 | L4(※) | 高速(11.8) | 超失速(1.2) |
17 | L2 | 高速(11.8) | 失速(0.6) |
(すべて良馬場)
(最高速度:11.5~11.9は高速、12.0~12.4は低速)
(失速度合:最速地点とL1の差が0.6~0.9は失速、1.0~は超失速)
15,16の2年の最速地点に※印をつけていますが、これは実際にはL5地点がL4よりも速いL5最速戦だったことを示します。上がり4ハロンの中ではL4地点が最速、つまり残り1000mからスピードが上がって5ハロンの間で減速を続けるレースということです。
昨年のチャンピオンズカップ過去レース分析でも書いたので、詳細はそちらを見ていただけると幸いです。
端的に言えば、L5地点が下り坂なので、芝よりも直線まで溜めて瞬発力勝負になりづらいダートのレースだと、早めの仕掛けの意識が強い馬がいると超ロングスパートになりやすいコース形態が中京ダート1800です。
上に書いた超ロングスパート戦が起こる一方で、14,17年のように直線に入ってからの瞬発力勝負になることもあります。
14の場合はL5地点で11.9までスピードが一旦上がっていますが、コーナーで減速して12.2-12.4-11.7-12.4と直線前半部分で一気に加速しています。
昨年はもっと極端でわかりやすいスローペースの競馬。前半1000m通過が61.6と遅く、12.3-12.0-11.8-12.4と直線で11秒台の脚が必要となるレースでした。
1000mものロングスパート戦に耐えられる持久力が必要となるか、直線入口で一気にギアチェンジできる加速力が必要となるか、チャンピオンズカップは両極端なレース傾向があります。
ただ、他の中京ダート1800のオープン特別以上でも、この傾向は変わりません。他にもパターンがあると厄介ですが、出走馬の顔ぶれからどちらになるかを決め打てばいいレースです。
(ざっくりいうと、トライアルレースでもある東海Sはペースが落ちやすく、G1のチャンピオンズカップはロングスパートになりやすいという傾向があります。ただし、これは出走馬によっても変わるので参考程度に。)
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過去の予想結果
16年はペースの決め打ちがピッタリはまり、ロングスパート戦で出し切る競馬なら強いサウンドトゥルーから入って大正解。
逆に、17年はロングスパートタイプの先行馬であるテイエムジンソクに期待して、アウォーディー・サウンドトゥルーと合わせた三角買いで勝負レースとしたのですが、真逆の超スロー・・・。コパノリッキーがスローペース志向の逃げ馬だったので、存在を軽視したのが非常にまずかったです。
チャンピオンズカップのポイント
ミドル~ハイペースのロングスパートか、スローペースの瞬発力勝負か。この2択が決まれば比較的絞りやすいレースです。
そして、今年の場合は高い確率でスローペースが予想されます。ルヴァンスレーヴ・ゴールドドリーム・オメガパフュームと人気どころが差し馬で、ケイティブレイブも前走の競馬からハナを無理やりでも取りに行くレースをすることはないでしょう。
逃げるのがサンライズソアになるのもほぼ確定的。この馬自体は、L4高速失速戦の平安ステークスを逃げ切り、JBCクラシックもL5最速戦で差し決着になった中で1頭だけ残りました。
ただ、シリウスステークスはスローで逃げていますし、先行争いが激しくならないここではゆったりと前半入ることが可能です。昨年のテイエムジンソクを信頼しすぎたことを活かして、素直に先行馬が少ない=スローペースで考えた方がよさそうです。
特注馬は、前半スローならば質の高い末脚を繰り出せる馬にします。前走はハイペース(自身はミドル~ややハイくらいの追走)に乗ってしまい失速しましたが、スローペースならば驚異的なスピードをもっています。
そのうえでL4最速戦にも強いという個性があるので、前半遅すぎて何かがまくってロングスパートという不意のケースにも対応できます。
前走で人気を大きく落としてくれそうなのもよく、期待したい1頭です。
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