2018東京優駿(日本ダービー)前哨戦レビュー~青葉賞~

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 2018日本ダービーの前哨戦レビューとして、まずはダービートライアル青葉賞を振り返ります。

 1着ゴーフォザサミットと2着エタリオウの2頭がダービーに出走予定です。青葉賞は、優先出走権がなければダービーに出走できない馬達での争いだったので、この2頭にとっては大きなレースでした。

 ゴーフォザサミットは、ゲートが悪く皐月賞路線には乗れませんでしたが、その鬱憤を晴らすような快勝。エタリオウは、青葉賞で4連続2着となってしまいましたが、詰めが甘いというよりは口向きの悪さがありフラフラ走っている現状ですので、ポテンシャルは秘めています。

 ダービーにつながらないと言われる青葉賞ですが、今年の2頭はそのジンクスを破ることができるでしょうか!?

レースラップ

13.2-11.2-11.8-12.2-12.4-12.7-12.3-12.2-12.0-11.6-11.1-11.7 

(60.8-25.0-58.6=2:24.4)

最速地点 最高速度 失速度合
L2 高速(11.1) 失速(0.6)

 青葉賞の過去レース・上がりラップ分析ページはこちら

 青葉賞の予想公開記事はこちら

 数字上は、前半1000m通過が60秒台とソコソコ流れているように見えますが、超高速馬場でしたしバランス的にはスロー。さらに、前半はディープインラヴが単騎で逃げたので、馬群の先頭にいたダブルフラットの1000m通過が目視で62秒前後。馬群の中にいた馬にとっては超スローに近いバランスだったといえます。

 その割には、馬群はかなりの縦長だったので、この時点で後方にいたサトノソルタスは早くもノーチャンスに近い位置取りでした。ペースに敏感にデムーロ騎手ですので、残り1200mから早めに進出しようとはしましたが、馬群のスピードもこのあたりから徐々に上がっています。そのため、例えばスワーヴリチャードの大阪杯や、昨年の青葉賞のアドミラブルで見せたような一気の進出は難しくなりました。

 馬群は残り1000~800で先頭にかなり追いついています。逃げたディープインラヴが12.2と決して緩めてはいないので、集団にいた馬はここから11秒台の脚を使っていることになります。スローから早めの動き出しとなりましたが、馬場の軽さや前半のスローの助けもあり、余力は十分。坂を上ってからのL2地点が最速で、11.1と速い上がりを計測しているように、スローからの2段階加速戦となりました。

 勝ち時計は16,17より遅いですが、これらは前半から平均ペースで流れ、しかも淀みなくゴールまで一貫したペースでした。今年は実質的なペースがかなり遅かったので、高速馬場であることを差し引いても優秀な決着タイムと言っていいのではないでしょうか。

予想結果

馬名 結果
スズカテイオー 9番人気13着
スーパーフェザー 1番人気3着
ダノンマジェスティ 4番人気8着
サトノソルタス 3番人気6着

 穴馬がダメ、人気どころのヒモもダメと見事な予想です。

 ペースが想定違いではありましたが、本命馬はともかく人気どころで選んだ馬が全滅するとは思いませんでした。反省しかないレースです・・・。

各馬回顧

1着09ゴーフォザサミット

 課題のゲートを決めて、スッと2列目を取りに行きます。そこで、内外から挟まれる形になったので、一旦控えて結果的に3列目の内を取ります。折り合い面には不安なく、ジッとラチ沿いを追走できました。

 中盤でレースが動き始めても変わらず5,6番手の内を走り、4コーナーで少し外に出し直線へ。すぐにエタリオウに前をカットされる形にはなりましたが、エタリオウの反応がよかったおかげでかえってスペースが出きました。すぐ外に出して、坂を上った残り400のハロン棒からラストスパート。ここでジリジリと差を詰め、残り200で先頭へ。そこからも脚色は衰えず、2馬身差と最後は突き放しての快勝でした。

 なんといっても、ゲートをポンと出たのが大きかったです。共同通信杯・スプリングステークスと、ゲートの遅れが致命傷になっていたので、スムーズに前に走れたプラスは計り知れないものがあります。

 ゲート以外にも青葉賞で進境をみせたのは、道中の折り合いです。実質スローの展開でしたが、全くかかることなく追走できました。最内をすぐに取れた利もあったでしょうが、距離延長は全く問題ないでしょう。

 もともとトップスピード面では、高いレベルのものがありました。百日草特別では、12.5-11.4-11.1-11.6と直線フルスピードのレースを勝っていますし、共同通信杯・スプリングステークスでも出し切った後の最高速度の高さと持続力は目を見張るものがありました。

 今回は、最速地点で差を詰めているように、ここで10秒台の脚を使っています。その上で、L1で他馬を突き放したように減速度も低く、高速馬場で出し切るレースができればかなりの能力の持ち主です。

 ダービーも高速馬場で、比較的出し切るレースにはなりやすいので、適性的には問題ありません。最大のポイントは、やはり前半のポジションでしょう。青葉賞は、スタートが全体的にもっさりとしていて、その中で珍しくポンと出れたことで序盤で有利なポジションを取れました。再現性に関しては微妙なところで、前回のような縦のポジションをとるならば、外枠の方がベターだと思います。内々を追走する形に持ち込むのは難しいですが、スローになれば内外の差は少ないので、外枠を引ければ圏内でしょう。皐月賞組とも、マックスの能力比較では劣らないです。

2着15エタリオウ

 ゲートは微妙でしたが、二の脚はよく、先行したいモンテグロッソについていく形で前の方へ。ちょうどゴーフォザサミットの外をマークするように追走します。

 動いたのは3コーナー。ここで早めに前に並びかける形になり、先行集団の一番外を回す形で直線へ。直線の坂は馬なりで上り、上りきった地点でスパートに。内の先行集団を交わし切れずに、外からゴーフォザサミットに一瞬でやられてしまいますが、ここからがしぶとかったです。脚色はスーパーフェザーが完全に優勢でしたが、首の上げ下げに持ち込んで2着を死守。大舞台への切符をもぎ取りました。

 エタリオウはトップスピードの高さや瞬発力よりも、最高速度で走れる距離の長さが武器となります。

 特徴的なのは未勝利戦で、京都内回り2000のドスロー戦で、12.3-11.8-11.4-11.5の上がり。ひと固まりの展開を最後方から追走していましたが、坂の下りから猛然と仕掛けて残り400では早くも先頭に。直線に向いてからも脚色衰えず、一旦は2着ムーンレイカーに並びかけられますが、ゴール前でもう一度突き放しての勝利。1頭だけかなりのロングスパート戦となりましたが、ゴール前まで実にしぶとい末脚を使いました。

 その後、500万で勝ち切れなかったのは、シャルドネゴールド・メイショウテッコン・サトノワルキューレと相手が悪かったこともありましたが、かなりフラフラした走りになったことや、ポジションが後ろすぎたことが原因です。

 青葉賞でも内に外にとフラフラ走っていたので、ここは修正の余地ありですが、将来的には面白い存在になりそうなロングスパートタイプです。

 ダービーでは、最高速度の高さで有力馬に劣るため少し厳しいとは思いますが、最後まで長く脚を使えるタイプだけに、大きく負けることもなさそうです。ダービーでは買わないでしょうが、菊花賞路線ではかなり楽しみな存在です。

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