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少し駆け足になってしまうかもしれませんが、金曜日までに皐月賞のトライアルレースの振り返りをしていきたいと思います。
まずは、同コース同距離で行われたトライアル・弥生賞を振り返ります。勝ち馬ダノンプレミアムの回避は非常に残念ですが、2~4着馬が揃って出走してきます。
あまり皐月賞につながらないと言われている弥生賞ですが、今年は果たして・・・。
レースラップ
12.5-11.0-12.5-12.8-12.7-12.4-12.8-11.7-11.0-11.6 (61.5-59.5=2:01.0)
最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
L2 | 高速 | 失速 |
(馬場は良)
(最高速度:11.0~11.4は高速、失速度合:最速地点とL1の差が0.6~0.9は失速)
スタートはダノンプレミアムが一番速かったですが、クラシックを見据えて控える競馬をしたため大外サンリヴァルがハナを取って離して逃げました。
向正面に入ったあたりでサンリヴァルが単騎先頭。3,4馬身離れた馬群の先頭にダノンプレミアムがつけ、1頭置いてジャンダルム。そして、その後ろにワグネリアンがつける展開で淡々と流れます。
下り坂の向正面でもペースが全く上がらずに3コーナーへ。ここで後続がサンリヴァルとの差を詰めますが、ここのラップタイムが12.8とかなり遅く、後続も脚を使わずに前との距離が縮まりました。
4コーナーで馬体を離してダノンプレミアムがサンリヴァルに並び、その間をつくようにジャンダルムが馬なりで進出。ワグネリアンは早めに手が動きだしますが、なんとかこの動きについていく形で直線に入ります。
ダノンプレミアムが外から軽く促す感じで仕掛けると、あっという間に先頭に。ラチ沿いでサンリヴァルが粘り、ジャンダルムがそれにジリジリ迫ります。
ダノンプレミアムは最後まで余裕を持った走りで悠々のゴールイン。内で粘るサンリヴァルとジリジリ伸びるジャンダルムの外から、ゴール前で猛然と伸びたワグネリアンが2着を確保。3着争いは接戦でしたが、鼻差でジャンダルムがサンリヴァルを制しました。
ペースがかなり緩く、L4地点でサンリヴァルがさらに緩めたため、完全に直線での決め手勝負となりました。最速地点の11.0は馬場を考えると速いラップですが、ペースもペースなのでまあこんなものかな、といった感じ。
平均ペースで流れることの多い皐月賞とは関連性の薄いレースで、むしろスローでトップスピード勝負になりやすいダービーにつながりそうなレースでした。
予想結果
印 | 馬名 | 結果 |
◎ | サンリヴァル | 5番人気4着 |
○ | ジャンダルム | 4番人気3着 |
▲ | ダノンプレミアム | 1番人気1着 |
△ | ワグネリアン | 2番人気2着 |
前半1000m通過タイムを見た瞬間は、これは当たったでしょ、と高を括っていたのですが・・・。
完全に結果論ですが、サンリヴァルは3コーナーで少し溜めすぎた分、後ろの末脚型の馬にやられてしまった感じです。あとは、ダノンプレミアムが強すぎたというのも粘るサンリヴァルにとってはつらい展開でした。
各馬回顧
1着09ダノンプレミアム
サウジアラビアロイヤルカップで前半58.6で楽に追走していたように、前半のスピードが十分にある馬ですから、スタート直後は少しだけ行きたがるところをみせます。
しかし、1コーナーに入る辺りではしっかりと折り合いがついたように、非常に操縦性の高い馬です。向正面で再び行きたがるところをみせますが、相当ペースが遅かったのでこれは仕方ありません。
3,4コーナーでサンリヴァルにあっさり並びかけましたが、ここもペースが遅かったので、まったく無理のない追走でしたし、ほとんど負荷のかからないレースになっています。
とはいえ、直線で抜け出すときの反応は素晴らしいものがありました。一杯に追うことなくあっさりと先頭に立ち、ゴール前までしっかりと脚を使っていました。
中距離のスローペースでこれだけの競馬ができれば、もともとマイルでの追走スピードに強みがあった馬だけに十分すぎる内容。堂々とクラシックの主役に名乗りをあげたといっていいレースでした。
それだけに、軽症とはいえ怪我での回避は残念です。朝日杯や弥生賞はスローのトップスピード勝負、サウジアラビアロイヤルカップはミドルペースで流れて直線3ハロンの持続力競馬でしたが、すべて完勝しているように絶対能力の高さは間違いなく世代No.1です。
弥生賞の競馬ができれば、スローのダービーでも全く問題ないと思われるので、無事に出走できればダービーでも重い印を打つよりほかありません。
2着08ワグネリアン
こちらはコーナーでの動き出しで、上位4頭の中では1番激しく手が動いていました。
12.8-11.7と1.1秒の急加速ではあったものの、大したスピードが出ていたわけではないのでこの反応の鈍さは少し気になります。
東京スポーツ杯・野路菊ステークスは前が離れていたので、もともと早めに動き出すよりないレースでしたから、反応の鈍さが表面化していませんでした。よく見直すと新馬戦でも、ヘンリーバローズの方が瞬間の加速力は上です。
ただ、エンジンさえかかってしまえば、最後まで質の高い末脚を使えるのがワグネリアンの武器。弥生賞でも残り200ではちょっと危ないかな?と思わせましたが、L1地点では一番よく伸びていました。
実質的にミドルペース以上の競馬は未経験ですが、スローの瞬発力勝負よりは全体的に流れてくれた方がよさそうです。そういった意味では、こちらはダービーよりも皐月賞の方が競馬はしやすいと思います。
乗り方が難しいとは思いますが、変に溜めるよりは距離損を承知で外を回す形にした方が能力をフルに出し切れるはずです。外枠を引けたら本命候補になるでしょう。
3着03ジャンダルム
この馬は評価が難しい1頭です。デイリー杯2歳ステークスは、馬場が悪い中で中盤でペースが緩みすぎ、12.3-12.4-11.6-11.3と仕掛けがかなり遅れたレースでインから差し切り。
メンバーも大したレベルではないという判断で、この時点ではスローで流れてなんぼの馬だと思っていましたが、ホープフルステークスでは厳しいペースを早めに動いていっての2着。
ただし、このレースも12.6-12.8-11.9-12.2とコーナーでかなり緩んだ分、動けたのかなぁという印象でした。ここもメンバーレベルは微妙でしたし。
そして、弥生賞でのこの3着。瞬間の反応はダノンプレミアムに劣り、末脚の持続力・破壊力はワグネリアンに劣るといった印象で、やはり少しトップレベルとは差がある気がします。
低レベルだと思っていたデイリー杯2歳Sですが、2着カツジ・3着ケイアイノーテックが先週のニュージーランドトロフィーでワンツー。まあニュージーランドトロフィーのレベルも少し怪しいですが、この2頭を寄せ付けなかったデイリー杯は評価しなおしてもいいでしょう。
トップスピード面では、瞬発力・持続力ともにもう一つなので、うまく分散するような形になれば食い込むチャンスは出てきます。こちらはコーナーでの器用さはあるので、内枠を引いて距離損なく走れれば3着争いには入ってきそうです。それ以上では買うつもりはありません。
4着10サンリヴァル
予想結果の項目でも少し書きましたが、結果的にはコーナーで引き付けすぎた分、後ろに追いつかれてしまった感じの4着でした。
ホープフルステークスでは、唯一先行馬で粘ったように、決め手勝負にせずにある程度速いペースで後続の脚を削ぐような競馬もできそうです。直線が長いコースよりは、小回りの1周戦向きでしょう。
ただ、今回もホープフルステークス同様、逃げ馬が複数いるため立ち回りはなかなか難しそう。世間の評価よりは強いと考えていますが、皐月賞で買うかと言われると・・・。
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