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宝塚記念の前哨戦レビュー2回目は、春三冠の2つ目・G1天皇賞春を振り返ります。
大阪杯と同様、上位着順馬は宝塚記念へのエントリーなし。残念ながら故障引退となってしまった1着レインボーライン、春天が最大目標だった2着シュヴァルグラン・3着クリンチャーは回避となりました。
天皇賞春から宝塚記念に向かうのは、4着ミッキーロケット・7着スマートレイアー・8着アルバートの3頭。どれも宝塚記念では伏兵という評価になりますが、どこまで上位に迫ることができるでしょうか!?
レースラップ
13.0-11.2-11.4-12.0-12.5-12.3-12.0-13.2-12.6-12.6-12.8-12.6-12.1-12.1-11.4-12.4
(47.6-50.0-50.6-48.0=3:16.2)
最速地点 | 最高速度 | 失速度合 |
L2 | 高速(11.4) | 超失速(1.0) |
(良馬場、最高速度:11.0~11.4は高速、失速度合:最速地点とL1の差が1.0~は超失速)
天皇賞春に関しては、レース直後にTwitterで振り返り速報をしていますので、まずはそこからいくつか抜粋します。
天皇賞春のラップ
13.0-11.2-11.4-12.0-12.5-12.3-12.0-13.2-12.6-12.6-12.8-12.6-12.1-12.1-11.4-12.4
ラップの見た目だけだと、坂の下りから4コーナーまでじわじわと加速して、直線の加速力勝負になったように見えますが、実際の映像と比べてみるとかなりヘンテコなラップです。— 佐渡善朗@目黒記念◎○☆で大的中! (@yoshiro_sado) April 30, 2018
一つ目のポイントは8ハロン目から10ハロンの13.2-12.6-12.6の部分。ここでヤマカツライデンがペースを落としていますが、この600mで後続との差が1秒以上広がっています。2000m通過地点では1.5秒ほど差があるので、後続はここでペースを必要以上に落としすぎています。
— 佐渡善朗@目黒記念◎○☆で大的中! (@yoshiro_sado) April 30, 2018
次に、L6~L4地点が12.8-12.6-12.1ですが、ヤマカツライデンは上りでペースを上げすぎずに、下りのL4でスピードを上げ始めています。しかし、この600mで後続との差が1秒ほど詰まっています。後続はかなり早い段階からペースが上がっています。
— 佐渡善朗@目黒記念◎○☆で大的中! (@yoshiro_sado) April 30, 2018
これは8~10ハロン目でペースが落ちすぎたため、サトノクロニクル・川田騎手が動き、それに合わせてトーセンバジル・アルバートのデムルメコンビがついていったため。外からかぶせられないように、ガンコとシュヴァルグランが反応したので、後続は坂を上り始める前からペースが速くなっています。
— 佐渡善朗@目黒記念◎○☆で大的中! (@yoshiro_sado) April 30, 2018
そして、一番のポイントはL3地点の12.1というラップ。残り600でヤマカツライデンは飲み込まれているので、実質的にガンコ・シュヴァルグランのラップですが、ここは明らかに減速しています。それまで勢いをつけてきた後続が、一旦息を入れていれたわけです。
— 佐渡善朗@目黒記念◎○☆で大的中! (@yoshiro_sado) April 30, 2018
そして、直線では11.4-12.4と明らかな急失速ラップ。4コーナーで一旦息を入れただけ、一瞬の加速力があるガンコが最後の抵抗をしたのがL2地点。これをシュヴァルグランが振り切りましたが、6ハロンの超ロングスパート戦、かつ、直線で鋭い脚を求められたので、L1はバテバテの粘りあいになりました。
— 佐渡善朗@目黒記念◎○☆で大的中! (@yoshiro_sado) April 30, 2018
以上をまとめると、天皇賞春は坂の手前のL6地点からスピードが上がり始め、坂の上り下りが12秒前後と速く、一旦4コーナーで落ち着いてから直線での再加速戦でした。長距離戦で緩→急→緩→急と2回加速があったので、非常にタフなレースです。
— 佐渡善朗@目黒記念◎○☆で大的中! (@yoshiro_sado) April 30, 2018
一連のツイートで、天皇賞春のラップ面に関してはおおむねフォローできているはずです。
ラップを数字だけ見るとL2地点での急加速戦に見えますが、実際は後半1000mのロングスパート戦で、その中でL3で緩みL2で再加速という淀みがあったレースです。
予想結果
印 | 馬名 | 結果 |
◎ | カレンミロティック | 10番人気16着 |
◯ | サトノクロニクル | 5番人気12着 |
▲ | ガンコ | 3番人気14着 |
☆ | ヤマカツライデン | 11番人気10着 |
見事な討ち死にを果たしました・・・w
ヤマカツライデンが単騎で大逃げ、それでもペースが速くならずに淀の下り坂からペースが上がり始める流れを想定しましたが、上記のようにレースが激しく澱んだために底力勝負になってしまいました。
カレンミロティック・サトノクロニクルは力負け、ガンコに関してはL2地点での瞬発力が武器なので早めから脚を使わされた分だけ、瞬発力を振り絞った後の余力が残っていませんでした。
各馬回顧
4着ミッキーロケット
課題のスタートは、一歩目が遅かったものの二の脚よく先行集団につけます。1枠を活かして先行馬を見る形でジッとしていますが、レースが動き出した残り1000m辺りで外と前が壁になり、ポジションを一度下げられます。
それでもコーナーでは少し外に出し、前が壁になりながらも直線の速くなったところで内に切れ込みながらいい脚を使えました。ただし、最後は上位馬と脚が一緒になってしまいました。早めに動きだす展開の中では、脚をギリギリまで溜められたので、L1での伸びには不満が残ります。
歴史的な不良馬場で行われた昨年の天皇賞秋以外は、毎回それなりに走っていますが、突き抜けるほどのものがありません。この馬のベストパフォーマンスは、3歳時のサトノダイヤモンドと接戦に持ち込んだ16神戸新聞杯だと思っていますが、このレースは前半61.4から中盤さらに緩むスローから、11.6-11.5-11.4-11.7と断続的に中間速を使うレース。
上がりの脚の使い方が非常によく似ている17京都大賞典では4着でしたが、この2レースの比較だと馬場は軽すぎない方がよいのでしょう。ペースうんぬんよりも、物理的に速い脚を求められたくないタイプです。
昨年の宝塚記念は、雨馬場の割には全体時計が速かったので、イマイチだった印象です。天皇賞秋レベルの馬場になると別ですが、高速馬場の阪神での競馬となるならば雨が降った方がいいでしょう。どちらにしても、明確な武器がなく少し足りないと思います。
7着スマートレイアー
今年唯一の春三冠皆勤賞となります。天皇賞春では距離不安もあったので、最後方から終いだけに賭ける競馬となりました。レースに参加していないので、このレースも大阪杯同様あまり参考にならないです。
年齢的にも上がり目は薄いですが、ここ2走は力を出し切っていません。距離適性の幅が広い馬ですが、マイルだと前半の追走スピードが問われないスローの方がいいですが、中距離であればある程度流れた方が安定しています。
エリザベス女王杯・香港カップ・大阪杯・天皇賞春と4戦連続でスローにはまってしまったので、ミドル以上になった時の巻き返しが期待できます。先ほどミッキーロケットの項でもあげた5走前の京都大賞典ですが、前半59.9と流れて(中盤は少し緩んだのでバランスはスロー気味ですが)11.7-11.5-11.4-11.5の流れを最内からぶっこ抜きました。直線に向いてからはエンジンのかかりも良く、最後までよく伸びています。
このレースも含め、軽い馬場の方が安定しているイメージもありますが、17京都記念はタフな馬場でミドルペースになり、サトノクラウンの2着に入っています(ミッキーロケットにも先着)。
意外とタフな馬場でもやれたとなると、やはり前半のペースが最重要となるでしょう。全体的にある程度流れてくれるか、雨が降って前半の比重が高くなるレースなら、3冠目でもっともいい成績になっても不思議ではありません。ペース次第では買ってみたい1頭です。
8着アルバート
天皇賞春では、いつも通り前半は中団やや後ろのポジション。馬群が凝縮した2000m通過辺りで、サトノクロニクルの動きに合わせたように押し上げを開始します。しかし、外々を回し続けた不利が大きく、直線では今一つ伸びきれませんでした。
3400m以上で重賞4勝をあげているように、こちらは前半の追走スピードで勝負するタイプではありません。淡々と12秒台後半から13秒台のペースで走った後でも、直線では鋭い脚を使えるというのが長所です。オールカマーやアルゼンチン共和国杯の競馬からも、中距離のペースだと直線で余力を残せないようです。
重馬場経験が少ない馬ですが、宝塚記念で好走するためには前半のスピードが削がれる雨馬場が絶対条件になりそうです。ただし、雨の中で直線脚を使えるかどうかの保証もないので、馬券的には買いにくいですね。
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